リ・ワークショップは、BtoB(対・企業)事業を通じて得た知見をもとに、10年以上前から「断熱リフォーム」の普及に積極的に取り組んでいます。目には見えないけれど、「断熱化」は健やかな暮らしを考えるうえでとても重要です。ここでは、その概要についてご説明させていただきます。
住まいの「断熱化」と聞くと、「省エネ」のことだと思う人も少なくないでしょう。もちろん、それもメリットの一つ。しかし、それよりも重要なのが「健康づくりにとても大きな役割を果たす」ということです。
じつは、住まいの中にはさまざまな健康リスクが潜んでいます。その代表例が「ヒートショック」。室内の温度差により心筋梗塞や脳卒中などを起こしてしまうという健康被害で、厚生労働省に統計によれば国内で年間約1.9万人もの人々が亡くなっています。また、脱水により体温調節機能の乱れをきたす「熱中症」も注意すべき健康リスク。発生場所の割合は61%超と、住まいの中でもっとも多く発生しているといわれています。
これらの健康リスク対策として注目したいのが「断熱化」です。このリフォームを施すことにより、ヒートショックのリスクが少ないとされる「冬季の在宅時平均室温18℃以上」、熱中症のリスクが少ないとされる「室温26℃・表面温度28℃」という理想的な室内環境づくりに貢献。また、アトピーや肌のかゆみ軽減といった体に良い効果も期待できるといわれています。に関するノウハウを高く評価され、多くの場所でセミナーを開催しています
私たちはこの問題に古くから取り組んでおり、大学教授や研究機関、大手住設メーカーらと協働し、多くの人々に「断熱化」の意義を広める啓蒙活動を行なってきました。ようやく国による補助金制度が充実し、一定の断熱基準を満たす住宅が義務化されるなど、社会的な関心が高まってきた近年、私たちはこれまでに培ってきた豊富な知見とノウハウのもと、価値ある「断熱化」をご提案したいと考えています。
「断熱化」を検討するうえで大切なのは、地域や予算に合ったものを選ぶこと。一口に「断熱化」といっても、開口部断熱や住まい全体の充填断熱、内張り断熱やまるごと外張り断熱など様々な方法があり、それぞれにメリットがあります。私たちは、オリジナルのアプローチブックやサーモカメラを活用し、お客さまにエビデンスを分かりやすくお伝えしながら、最適な「断熱化」対策をご提案いたします。
最後に、私が今のように「断熱化」にこだわるようになったきっかけについてお伝えいたします。それは、10数年前にヒートショックで友人が亡くしたことでした。それまでも知識としては頭にありましたが、「自分ゴト」として真剣に考えるようになったのはそれ以降のことでした。みなさまも大切なご家族の健康を守るため、ぜひ一度、「断熱化」について考えいただけると幸いです。