札幌市の新琴似にあるアルティザン建築工房の事務所。かわいらしい外観から、カフェと間違われることもしばしば。実は数年前にリノベーションをして作った事務所なんです。そんな事務所について、今回はご紹介します。
「お化け屋敷」を事務所にリノベーション
自宅兼事務所だった家の近くに、「お化け屋敷」と近所から言われていた築52年の中古住宅がありました。あるときここが売りに出されたことをきっかけに、買い取ってリノベーションをして事務所にすることにしました。
築52年で、見た目も「お化け屋敷」と言われるほどボロボロだったので、リノベーションしてまた使うなんて、なかなか誰も考えないことだったと思います。けれど、三角の屋根の形がかわいらしかったので、それを活かして、カフェ風の事務所にしたいと思いました。
事務所であり実験住宅
事務所のサッシは、様々なメーカーの性能の異なるものを使っています。これは、サッシの種類によってどれだけ性能が違うかを実験するためです。またお客様にも、実際に窓の周りの温度を測って違いを見ていただけるので、納得していただきやすいです。
また屋根、壁、基礎の断熱は外側から施していて、冬の寒さを感じず、夏も涼しく過ごしています。
完成当初はなかった壁面収納や所ヘリンボーンの床などは、お客さまへ提案できるよう、後々改装してしつらえました。
明るく温かみのある内装に
内装はスケルトンにして、事務所としても、お客様との商談スペースとしてもふさわしい空間に仕上げました。打ち合わせスペースの壁には、本棚を作り付けています。
またもともとあった階段は、そのままの形で場所を移して利用しています。
塗り壁は、スタッフ全員で施工し、無骨ながら味のある雰囲気になりました。お客様をお迎えする空間としても、温かみを感じていただけると思います。この仕上げを見て、塗り壁をDIYしようというお客さまもいらっしゃいます。
この事務所ができてから従業員も増え、みんな明るくあたたかな雰囲気で仕事をしています。事務所にこられるお客様にも、そんな雰囲気に共感し、一緒に家づくりをたのしんでいただけたら嬉しいです。