一戸建てに住む上で気になるのが「固定資産税」です一戸建てに住む上で、以下のようなお悩みはありませんか?
「固定資産税がいくらかかるのか不安」
「固定資産税の計算方法は?」
「できるなら固定資産税を抑えたい」
この記事では、固定資産税の平均額や計算方法、税金を安く抑える方法などを詳しく解説します。
一戸建ての購入を予定している方や、現在住んでいる住宅の固定資産税が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
現在戸建ての購入や中古住宅のリノベーションを検討している方は「フルリノ!」をご活用ください。
「フルリノ!」には、建築に詳しい専門家も多く在籍しています。
知識と実績を厳格に評価された専門家のみを紹介しているため、あなたに合う専門家が見つかるはずです。
一戸建てを所有している方や購入を検討されている方は、フルリノへお気軽にご相談ください。
<<cta-info-01>>
固定資産税はいくらかかる?一戸建ての平均額

一戸建ての固定資産税は、地域や住宅の評価額に基づいて決まります。
一般的に、一戸建ての固定資産税の平均額は年間で約10万〜15万円とされており、主に土地の評価額と建物の評価額に基づき計算されます。
例えば、東京都内の一戸建ての場合、1坪あたりの土地の固定資産税額は約1万5,000円です。
30~40坪の住宅の場合、一般的な固定資産税は10万~18万円程度ですが、これは要件を満たす住宅用地に適用される特例による軽減措置が反映された金額です。
住宅用地の特例が適用されない更地や「特定空家」などでは、30~40坪の住宅でも固定資産税が年間44万~58万円にのぼることがあります。
たとえ一部の減税措置が適用された場合でも、評価額が高い土地や広い敷地では、なお高額な税額になる可能性があります。
また、固定資産税は、毎年1月1日現在でその土地と建物を所有している人に課税されます。
そのため、家を購入した日が1月1日以前であれば、1年間分の固定資産税を支払わなければなりません。
一戸建てを購入予定の方は、購入費用に加えて固定資産税の支払いも考慮しておきましょう。
地域ごとの固定資産税の差や軽減措置が適用される場合もあるため、詳しく調べておくのがおすすめです。
一戸建ての固定資産税がいくらか計算する方法

一戸建ての固定資産税を洗い出すには、まず土地と建物の固定資産税を算出しなければなりません。
土地と建物の固定資産税を算出後、2つの固定資産税を足すと一戸建ての固定資産税が洗い出せます。
では、土地と建物の固定資産税の計算方法を詳しく解説していきます。
土地の固定資産税の計算方法
土地の固定資産税は、土地の評価額に基づき、税率をかけて計算します。計算式は次のとおりです。
土地の固定資産税額 = 固定資産税評価額 × 税率(標準税率1.4%)
例えば、土地の評価額が2,000万円で、税率が1.4%の場合、計算式は以下のとおりです。
2,000万円 × 1.4% = 28万円
このため、土地にかかる固定資産税額は28万円と算出できます。
ただし、土地の評価額には「小規模住宅用地」や「一般住宅用地」など、区分に応じた軽減措置が適用される場合があります。
例えば、小規模住宅用地(200㎡以下)の場合は、固定資産税評価額の1/6、一般住宅用地(200㎡以上)の場合は1/3まで減税です。
このため、軽減措置を考慮すると、最終的に支払う税額はさらに低くなります。
土地を所有する際は軽減措置を確認し、税額の計算を行いましょう。
建物の固定資産税の計算方法
建物の固定資産税は、建物の評価額に基づき、税率をかけて計算します。計算方法は次の通りです。
建物の固定資産税額 = 固定資産課税台帳に登録されている建物の価格 × 税率(標準税率1.4%)
例えば、一般的な木造住宅を坪単価40万円で30坪建てたと仮定すると、建物価格は約1,200万円になります。
この建物価格に対して、固定資産税評価額は新築時の請負工事金額の50%〜70%程度となることが多いです。
仮に評価額が600万円〜840万円だった場合、標準税率1.4%を適用すると、年間の固定資産税額は約8.4万円〜11.7万円となります。
しかし、新築住宅には特例として固定資産税の軽減措置が適用されます。一定の条件を満たせば、一般住宅で3年間、長期優良住宅であれば5年間、建物の固定資産税額が1/2に軽減されます。
この軽減措置を適用すると、上記の例の場合、実際に支払う年間の固定資産税額は最初の3年間(または5年間)で約4.2万円〜5.85万円となり、大きな負担軽減となります。
最終的な税額は、これらの軽減措置や評価額に基づいて決定されます。住宅の居住部分の床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下であること、耐震性や省エネ性能などに優れた「長期優良住宅」であることなど、適用条件を購入前に確認しておくことをおすすめします。
一戸建ての固定資産税に適用される軽減措置

一戸建ての固定資産税には、土地と建物それぞれに軽減措置が適用される場合があります。
では、土地と建物それぞれに適応される軽減措置を詳しく解説します。
土地に適用される軽減措置
土地に適用される軽減措置は、主に「小規模住宅用地」と「一般住宅用地」の2種類に分かれています。
小規模住宅用地(200平方メートル以下)の場合、固定資産税評価額の1/6が軽減されます。このため、広い土地を持つ場合でも、一定面積内であれば税負担の軽減が可能です。
一方、一般住宅用地(200平方メートル以上)では、固定資産税評価額の1/3が減額されます。主に自宅扱いの土地に適用されるため、住宅用地での利用の場合は恩恵を受けやすいです。
ただし、土地の保有から住宅が建つまで1年以上経過していると、軽減措置が適用されないケースがあるため、購入時に注意が必要です。
土地の面積や使用目的に応じて、適切に軽減措置を活用していきましょう。
建物に適用される軽減措置
令和6年度税制改正により、新築住宅の固定資産税の軽減措置は適用期限が2年間延長され、2026年3月31日までに新築した住宅が対象となりました。
一定の条件を満たす場合、この期限までに建てられた住宅は固定資産税の軽減が適用されるため、見逃さないようにしましょう。
特に、住宅の居住部分の床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下であれば、一般住宅の場合、固定資産税評価額の半分が3年間軽減となります。
さらに、「長期優良住宅」と認定された住宅は、固定資産税評価額の半分が5年間軽減されます。
長期優良住宅とは、耐震性に加え、2022年10月以降は原則として断熱等性能等級5以上、かつ一次エネルギー消費量等級6以上を満たすなど、高い省エネルギー性能が求められる住宅です。
長期優良住宅に認定されれば、通常の住宅よりも長期にわたって税金の負担を軽減できるため、経済的にもメリットです。
新築住宅の固定資産税軽減措置は、早めに申請しておきましょう。
新築の固定資産税を安く抑える方法3選

新築の固定資産税を安く抑えるための方法は、主に以下の3つです。
- 家屋調査を依頼しておく
- 固定資産税をクレジットカード払いにする
- 軽減措置を活用する
それぞれ詳しく解説します。
家屋調査を依頼しておく
家屋調査の依頼は、新築の固定資産税を安く抑えるための重要なステップです。
固定資産税は、家屋の評価額をもとに算出されますが、適正な評価が行われないと過剰に課税される可能性があります。
家屋調査を専門家に依頼すれば、正確な評価額を算出してもらえるため、過大評価の防止につながります。
特に新築の場合、設計図や建物の仕様に基づいた評価を行ってもらえば、不当な税額を抑えられるかもしれません。
また、調査結果に基づいて税額が見直されるため、固定資産税の負担を軽減できます。
家屋調査は費用がかかりますが、長期的に見れば税金の負担軽減につながるため、結果安く済むでしょう。
固定資産税をクレジットカード払いにする
固定資産税をクレジットカードで払うのも、新築の固定資産税を安く抑える方法の一つです。
クレジットカードで支払えばポイント還元が受けられ、実質的に税負担を軽減可能です。
例えば、100円につき1ポイントが貯まるカードで、10万円の固定資産税を支払うと、1,000ポイントが還元されるため、その分お得になります。
ただし、2023年4月から始まった「地方税お支払サイト」などを利用してクレジットカード払いをする場合、納税額に応じたシステム利用料(手数料)が発生します。
ポイント還元分と利用料を比較して、お得になるか確認しましょう。
ポイント還元を上手に活用し、よりお得に税金の支払いをするためにも、クレジットカード払いを検討してみてください。
軽減措置を活用する
記事の冒頭でもお伝えしましたが、新築の固定資産税を安く抑えるためには、軽減措置の活用も効果的です。
特に土地に関しては、住宅が建っている場合に「小規模住宅用地」や「一般住宅用地」の認定を受けると軽減措置が適用されるケースが存在します。
小規模住宅用地(200平米以下)の場合、固定資産税評価額の1/6、一般住宅用地(200平米以上)では1/3まで減税されるため、節税効果が期待できるでしょう。
2026年3月31日までに新築した住宅で、居住部分の床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下の場合、建物の固定資産税が評価額の1/2に軽減されます。
上記の軽減措置を活用すると税負担の軽減が可能です。新築を購入予定の方は、軽減措置を理解し、適用される条件を満たしているか確認してみてください。
一戸建ての固定資産税に関するよくある質問

一戸建ての固定資産税に関して、よくある質問をご紹介します。
- 古い家の固定資産税がいくらかを確認する方法はありますか?
- 5,000万の家の固定資産税はいくらですか?
- 築30年の一戸建ての固定資産税はいくらになりますか?
- 一戸建ての固定資産税をシミュレーションする方法はありますか?
古い家の固定資産税がいくらかを確認する方法はありますか?
古い家の固定資産税を確認する方法は、主に2つあります。
1つ目は、納税通知書を確認する方法です。毎年送付される納税通知書には、前年度の固定資産税額が記載されています。
納税通知書を確認すれば、現在の固定資産税額がわかるので、手元にないか確認してみましょう。
2つ目は、固定資産税評価額をもとに計算する方法です。市区町村の役所や税務署で固定資産税評価額を確認し、評価額に税率1.4%をかけると固定資産税を計算できます。
ただし、評価額や税率は変わる場合があるので、定期的に確認しておきましょう。
5,000万の家の固定資産税はいくらですか?
.jpg)
5,000万円の家の固定資産税を計算する方法は、まず土地と建物の固定資産税評価額をもとにします。特に、住宅が建っている土地(住宅用地)には、固定資産税の軽減措置が適用されるため、この点を考慮することが重要です。
例えば、土地の固定資産税評価額が3,000万円で、建物の固定資産税評価額が2,000万円だとします。ここでは、土地全体が小規模住宅用地(200平方メートル以下の部分)に該当すると仮定し、評価額の6分の1に軽減されるとします。
- 土地の固定資産税:3,000万円 × 1/6 (軽減措置) × 1.4% = 7万円
- 建物の固定資産税:2,000万円 × 1.4% = 28万円
この場合、合計の固定資産税は「7万円 + 28万円 = 35万円」と計算できます。
築30年の一戸建ての固定資産税はいくらになりますか?
築30年の一戸建ての固定資産税は、土地と建物の固定資産税評価額に基づいて計算されます。
築年数が古い場合、建物の評価額は新築時と比べて大きく下がりますが、土地の評価額は維持され、住宅用地の軽減措置が適用されます。
土地の固定資産税評価額が例えば2,000万円で、建物の評価額が新築時の20%に相当する400万円の場合(新築時2,000万円の建物の評価額が築30年で20%程度まで下がったと仮定)、税率1.4%を適用し、土地が小規模住宅用地に該当すると仮定すると、以下のように計算ができます。
- 土地の固定資産税:2,000万円 × 1/6 (軽減措置) × 1.4% ≈ 4.66万円(約4万6,600円)
- 建物の固定資産税:400万円 × 1.4% = 5.6万円
土地と建物の固定資産税を合わせると、年間の固定資産税額は約「4.66万円 + 5.6万円 = 10.26万円」です。
築年数が30年でも、税額は評価額に基づいて算出され、特に住宅用地の軽減措置が適用されることで、土地にかかる税金が大きく抑えられます。
建物の評価額は経年で大きく減少するため、その分税金も安くなる傾向にあります。
なお、地域ごとで評価額や税率、そして土地の面積による軽減措置の適用範囲(小規模住宅用地か一般住宅用地か)が異なる場合があるため、具体的な金額は地元の役所に確認してみてください。
築30年一戸建ての固定資産税はいくら?計算方法や軽減措置を詳しく解説!
一戸建ての固定資産税をシミュレーションする方法はありますか?
一戸建ての固定資産税をシミュレーションするためには、まず固定資産税評価額の確認が必要です。
固定資産税評価額は、市区町村の固定資産税課で確認できるほか、納税通知書にも記載されています。
評価額がわかれば、計算式に基づいて税額の算出が可能で、基本的な計算式は「固定資産税評価額 × 税率(通常1.4%)」です。
例えば、土地の評価額が2,000万円で税率1.4%の場合、土地の固定資産税は「2,000万円 × 1.4% = 28万円」で、建物も同様に計算します。
また、軽減措置が適用される場合は税額が減額されます。
例えば、小規模住宅用地や新築住宅には一定の減税措置があるため、実際の負担額は、シミュレーションで算出された額よりも低く抑えられるかもしれません。
一戸建ての固定資産税を安く抑えたいなら専門家に相談しよう!

一戸建ての固定資産税を安く抑えるためには、専門家のアドバイスを受けることも効果的です。
税理士や不動産の専門家に相談すると、土地や建物の評価額の適正をチェックしてもらえます。
また、固定資産税評価額を見直す方法や、適用される軽減措置を最大限に活用する方法を提案してくれるため、無駄な税金の支払いを回避できる可能性が上がります。
一戸建てを所有している方や購入を検討している方は、ぜひ専門家に相談して、最適な固定資産税対策を行いましょう。
「フルリノ!」には、建築に詳しい専門家も多く在籍しています。
知識と実績を厳格に評価された専門家のみを紹介しているため、あなたに合う専門家が見つかるはずです。
一戸建てを所有している方や購入を検討されている方は、フルリノへお気軽にご相談ください。
<<cta-consult-01>>