「掃き出し窓に合う、スッキリした見た目の正解は?」
「カーテンの丈、床から何cmが正しいの?」
「遮光や断熱、部屋に必要な機能が分からない」
掃き出し窓のカーテン選びで、こんな悩みはありませんか?
大きな掃き出し窓は、光や景色を豊かに取り込む一方、面積が大きいだけにカーテン選びで迷いがちな場所です。
特に、ビンテージ家具やこだわりのインテリアをお持ちの場合、カーテン選びで空間全体の雰囲気が決まってしまうため、妥協はしたくないはずです。
一般的なドレープとレースの組み合わせで良いのか、それとも、ロールスクリーンやバーチカルブラインドなど、他の選択肢が合うのか。
最適な答えは、部屋の用途や目指すテイストによって変わってきます。
この記事では、掃き出し窓のカーテン選びのポイントを、機能面、デザイン面、そして失敗しない採寸方法に分けて徹底的に整理していきます。
あなたの悩みを解決し、理想の空間に最適な一枚を見つけるお手伝いをします。
▼この記事でわかること
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掃き出し窓のカーテン選びは重要?知っておきたい「魅力」と「お悩み」

掃き出し窓のカーテン選びは、空間の印象と快適性を左右する重要なステップです。
リビングの大きな掃き出し窓は、たくさんの光と開放感をもたらしてくれます。
しかし、面積が大きい分、「窓辺がなんとなく古く見える」「夏は暑く、冬は寒い」などの悩みも感じやすい場所。
「お気に入りの家具や内装に合わせて、もっと快適でおしゃれな空間にしたい」 そう考えるなら、カーテンを見直してみませんか?
この記事では、掃き出し窓の魅力を引き出し、よくある悩みを解決するカーテン選びのポイントを見ていきましょう。
掃き出し窓がもたらす「魅力」とは
掃き出し窓の魅力は、なんといっても採光性の高さと開放感です。
窓の面積が大きいため、日中は自然の光をたっぷり取り込むことができ、お部屋全体を明るく、心地よい空間にしてくれます。
光が入ることで、こだわって選んだ無垢材の床や、レザーのソファ、ビンテージの家具などの素材感がより際立ち、豊かな陰影を生み出してくれるのも魅力です。
また、庭やベランダとの出入りがしやすいため、室内と屋外を一体のように感じさせる効果もあります。
掃き出し窓とは?リフォーム費用からメリット・デメリットまでわかる完全ガイド
カーテンで解決したい、掃き出し窓の代表的な「お悩み」
掃き出し窓は魅力的な一方で、構造上、いくつかのデメリットも抱えています。
その中でも代表的な悩みは、「夏は暑く、冬は寒い」という熱の出入りが激しい点です。
家の熱の出入りにおいて『窓』は大きな割合を占めています。
経済産業省 資源エネルギー庁の調査では、夏の冷房時に外部から侵入する熱の7割以上(73%)、冬に室内から逃げてしまう熱の約6割(58%)が、窓などの開口部からだと示されています。
掃き出し窓に適切な断熱処理がされていない場合、それがそのまま快適性の低下や光熱費の負担増に直結してしまいます。
また、人通りが多い道路に面していたり、隣家との距離が近かったりする場合、外からの視線が気になる点も大きな悩みになります。
レースカーテンだけでは心許なく、常に厚地のカーテンを閉めっぱなしにしてしまい、せっかくの明るさを活かせないケースも少なくありません。
これらの熱や視線のお悩みは、高機能なカーテンを選ぶことで大きく解決できます。
参考:経済産業省 資源エネルギー庁:省エネ住宅 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
掃き出し窓の欠点を解決するカーテンの機能【お悩み別】

掃き出し窓のよくあるお悩みとして「夏の暑さ・冬の寒さ」「外からの視線」「家具の日焼け」があります。
この欠点は、「遮熱・断熱」「プライバシー保護(ミラー/遮像)」「遮光・UVカット」などの適切な機能を備えたカーテンを選ぶことで、解決・軽減が期待できます。
「窓辺から冷気を感じる」「床や家具の日焼けが心配」などの具体的なお悩みも、こうした機能で対応可能です。
特に断熱性や遮熱性は光熱費の節約にもつながるため、デザインと同時に機能性もしっかりと確認しましょう。
ここでは、掃き出し窓でよくある3つのお悩みに対して、効果的なカーテンの機能をご紹介します。
【悩み①】夏の暑さ・冬の寒さには → 「遮熱・断熱」機能
窓から侵入したり逃げたりする熱をコントロールするために、「遮熱」と「断熱」の機能を備えたカーテンを選びましょう。
熱損失を抑制するためには、裏地付きや多層構造の厚地カーテンを選ぶのが効果的です。
カーテンに「遮熱」や「保温」などの性能表示がある場合は、等級を比較して、お住まいの環境により適したものを選ぶようにすると失敗が少なくなります。
また、カーテンとレールの間にできる窓上部の隙間は、熱が逃げやすい場所なので、カバートップやカーテンボックスで隙間を補強すると、さらに効果を高めることができます。
夏の暑さ対策なら「アルミ蒸着」
夏の暑さ対策を重視するなら、レース生地にアルミ蒸着フィルムの特殊な糸を織り込んだり、裏面に加工を施したりしたタイプのカーテンがおすすめです。
太陽の輻射熱を強力に反射(遮熱)するので、日中、カーテンを開けずに光を取り込みながら、熱の侵入を防ぎたい場合に最適な機能です。
一般的なレースカーテンと比較して冷暖房効率が向上するため、夏の電気代の負担を和らげることができます。
冬の寒さ対策なら「二重構造」
冬の底冷え対策には、二重構造のドレープカーテンが効果的です。
表地の裏側に、厚い裏地(ライナー)を縫い付けた二重仕立てのドレープカーテンで、生地と生地の間に空気の層ができることがポイントとなります。
空気の層が熱の伝わり(熱伝導)を大きく遮断するため、断熱効果が高くなります。
二重構造のカーテンは生地が厚くなる分、遮光性や防音性も同時に高まるメリットもあります。
断熱性能を高めるリノベーション・リフォーム~一年を通して快適な住宅を作ろう~
【悩み②】外からの視線が気になる → 「プライバシー保護」機能
特にマンションの1階や道路に面した戸建ての場合、外からの視線は大きなストレスになりがちです。
視線のお悩みを解決するには、遮像レースと厚地の閉め忘れ防止が鍵となります。
生地の密度や織り方(ミラーやストライプなど)によって人影をぼかす効果が変わるため、サンプルを取り寄せて確認するのがおすすめです。
人通りが多い場所など、外部視線や防犯が気になる場合は、レースを床まで垂らして下部の視線をカットするだけでも、奥様の不安を大きく軽減し、安心感を高めることができます。
日中の視線対策なら「ミラーレース」
ミラーレースは、文字通り鏡のように光の反射を利用するカーテンです。
生地の裏側に光沢のある糸を織り込むことで、日中の屋外からの光を反射させ、室内を見えにくくする仕組みになっています。
明るい時間帯に外から室内がほとんど見えなくなるため、自然光を取り込みながらプライバシーを保護したい場合に適しています。
ただし、光の少ない夜間は効果が薄れるため、厚地カーテンとの併用が必須です。
夜間の視線対策なら「遮像レース」
夜間に照明をつけても、外から室内が透けにくいように工夫されたのが遮像レースです。
生地の編み方や糸の密度を高めることで、光の拡散を防ぎ、人影や室内の様子をぼかす仕組みになっています。
特に、高層階のマンションなど、昼夜問わず視線が気になる場合に選ばれています。
ミラーレースに比べて採光性がやや低くなる傾向があるため、日中の明るさと夜間のプライバシー保護、どちらを優先するかで選ぶと良いでしょう。
【悩み③】日差しが強すぎる・家具の日焼け → 「遮光・UVカット」機能
無垢材やビンテージ家具、お気に入りのレザーブーツなどは、直射日光に晒されると色褪せたり、素材が傷んだりする可能性があります。
大切なインテリアを守りながら、心地よい光だけを取り込みたい場合は、UVカットや遮光機能を備えたカーテンを選びましょう。
レースカーテンでもUVカット率70〜90%以上のものを選べば、床や家具の日焼けを抑止する効果が期待できます。
北向き以外の窓は、季節や時間帯によって直射日光が強く当たるため、遮光とUVカットを併用する場合は、お部屋の色味の変化(暗さ)も事前に確認しておくと安心です。
ライフスタイルに合わせた「遮光等級」の選び方
遮光カーテンには、遮光1級、2級、3級という等級が定められています。
遮光1級は光をほとんど通さないため、真っ暗にしたい寝室や、夜勤などで日中に眠りたい方に最適です。
遮光2級は人の顔や表情が識別できる程度に光を通し、遮光3級は、人の顔は認識できるが作業が困難な程度に光を抑えます。
遮光レベルが高すぎると、朝起きるのがつらくなったり、日中も暗く感じることがあるため、ライフスタイルに合わせた等級を選ぶことが大事です。
また、遮光等級だけでなく、紫外線から家具を守るためのUVカット率も確認しましょう。
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リビングの雰囲気を“格上げ”するカーテン選びの秘訣

カーテンは、お部屋の大きな面積を占める重要なインテリアです。
リビングの雰囲気を格上げする秘訣は、「色」「柄」「素材感」の3つを意識して選ぶこと。
お気に入りの家具や内装テイストに合わせて選ぶことで、空間全体の質を高められます。
特に、ビンテージやインダストリアルなどの、こだわりのテイストを持つ方にとっては、カーテンは単なる機能ではなく、空間の世界観を完成させる重要なピースとなります。
ここでは、お気に入りの空間をさらに魅力的に見せるための、カーテン選びの3つの秘訣をご紹介します。
秘訣1:「色」でリビングの印象をコントロールする
カーテンの色は、お部屋の雰囲気と心理的な効果を大きく左右します。
例えば、壁の色に近いアイボリーやベージュを選ぶと、窓辺が主張しすぎず、お気に入りの家具やアートを引き立てる「余白」のある空間を演出できます。
逆に、濃いグレーやカーキ、ネイビーなどの濃色を選ぶと、武骨で落ち着いた雰囲気が生まれ、ビンテージテイストやインダストリアルの空間をグッと格上げできます。
ただし、濃い色は退色しやすいリスクもあるため、紫外線対策としてUVカット機能を併用するのがおすすめです。
光沢を抑えたマットな生地を選ぶことで、大人の落ち着きを演出でき、上質感と家具の保護を両立した「好きが映える空間」を実現できます。
秘訣2:「柄」でリビングのテイストを決定づける
柄物のカーテンは、お部屋のスタイル(モダン、ナチュラル、ビンテージなど)を決定づける効果があります。
柄物を選ぶ際の成功の秘訣は、部屋の広さや家具とのバランスを考えることです。
例えば、比較的コンパクトな部屋に大きな柄を選んでしまうと、圧迫感が出てしまう可能性があります。
このような場合は、無地や小さな幾何学模様、あるいはストライプなど、主張が控えめな柄を選ぶのがおすすめです。
一方、広いリビングや天井高のある空間では、大胆な柄や、北欧風の大きなボタニカル柄なども映えます。
他のインテリアやテキスタイルとの兼ね合いを考え、柄物を選ぶ際は、カーテンが部屋の主役になってしまわないよう、「引き立て役」としての役割を意識して選びましょう。
秘訣3:「素材感」でリビングの空気感を演出する
見た目の色や柄だけでなく、カーテンの素材感は、お部屋の「空気感」を大きく左右します。
リノベーションで無垢材やアイアン素材を多く取り入れた空間には、光沢のあるポリエステルではなく、リネン調やツイード調、またはマットな質感の生地を選ぶのがおすすめです。
素材にこだわるご夫婦の場合でも、質感を意識することで、雰囲気と掃除のしやすさを両立できます。
お部屋全体の色を決める際は、壁・床・家具の配色バランスである「7:2:1の法則」を意識すると失敗が少なくなります。
カーテンはベースカラー(7割)かアソートカラー(2割)に分類されることが多いため、通年で違和感のない厚みと、ヒダの美しい落ち感の素材を選ぶことが、上質な空間を保つ秘訣です。
カーテン選びの総仕上げ、サイズの測り方と選び方

気に入った機能やデザインのカーテンを見つけても、サイズが合っていなければ、機能も見た目も台無しになってしまいます。
特に掃き出し窓はサイズが大きいため、採寸を誤ると、熱が漏れたり、床を擦ってすぐに汚れてしまったりと、後悔の原因になりかねません。
ここでは、誰でも失敗なくカーテンのサイズを測り、最適なサイズを選ぶための手順とポイントを詳しく解説します。
Step 1:はじめに準備するもの
カーテンの採寸を始める前に、まずは必要な道具と確認事項をチェックしましょう。
準備するものとしては、正確に測れるスチールメジャー(布製のメジャーは伸びる可能性があるため不向き)と、レールの高い位置を測るための脚立。
そして窓枠やレールの歪みを測るための水平器があると安心です。
採寸は、レールの幅とカーテンの丈の2箇所を測りますが、レールの歪みを確認するため、上中下の3箇所で測り、最大値を基準にするようにしましょう。
また、注文前に、カーテンの開閉方向(片開きか両開きか)、窓の近くに干渉物(エアコンや家具など)がないか、そして床の仕上げ(ラグを敷くかなど)を再確認しましょう。
Step 2:カーテンの「幅」を決める
カーテンの幅は、取り付けられているカーテンレールの横幅を基準に測ります。
レールの両端についている固定ランナー(動かないフック)の間の長さを測りましょう。
測った幅をそのまま注文してしまうと、カーテンを閉めたときにヒダ(ドレープ)がなくなり、のれんのような見た目になってしまいます。
そのため、測った幅に5%〜10%程度のゆとりを持たせたサイズで注文するのが正解です。
例えば、レールの幅が200cmだった場合は、210cm〜220cm程度を注文サイズにすれば、美しいウェーブが生まれ、見た目も豪華になります。
測る場所と計算方法
既製カーテンの場合は、あらかじめ「幅100cm×丈200cm」のように決まったサイズがセットで販売されています。
お住まいの窓のサイズと既製サイズが合う場合は、コストパフォーマンスが良い選択肢となります。
一方、オーダーカーテンの場合は、柄位置や裾の仕様、遮光などの機能を細かく最適化できるメリットがあります。
採寸したレールの幅にゆとり分を加えて計算し、注文するサイズを決めましょう。
また、将来的に窓の近くに家具を置く予定がある場合は、片引き固定レールにしておくと、家具とカーテンの干渉を避けられます。
既製サイズとオーダーカーテンを賢く使い分けることで、無駄な出費を抑えながらも、納得感重視のご家庭に最適な窓まわりを実現できます。
Step 3:カーテンの「丈」を決める
カーテンの丈は、床に擦れたり、短すぎて光が漏れたりしないようにしましょう。
特に掃き出し窓は出入りが多いため、裾の擦れや踏みつけ対策が重要になります。
基本の測り方と計算方法
掃き出し窓のカーテンの丈は、カーテンレールのランナー(フックを掛ける輪っか)の穴の下から床までの長さを測るのが基本です。
測った長さから、裾の汚れや傷みを防ぎ、開閉をスムーズにするために1〜2cm引いた長さを注文サイズとしましょう。
例えば、ランナーから床までの長さが220cmだった場合、ドレープカーテンは218cm〜219cm、レースカーテンはドレープカーテンよりもさらに1cm短く、217cm〜218cmとするのが一般的です。
裾が床から少し浮いた状態にすることで、日常の掃除や出入りのしやすさが向上し、家事負担の悩みを軽くできます。
【応用編】機能性を高める上級テクニック
より高級感のある見た目や、断熱性・遮光性を重視したい場合は、あえて丈を長くする「ブレイクスタイル(パドルスタイル)」という上級テクニックもあります。
ブレイクスタイルはカーテンの裾を床に15cm〜20cmほど垂らすことで、エレガントな雰囲気を演出するスタイルです。
裾が床に密着することで、床との間に隙間ができず、冷暖房の効率(断熱性)が向上し、光漏れも防止できます。
ただし、床に擦れるため汚れやすくなるデメリットもあるため、汚れに強い素材を選ぶか、こまめな掃除が必要となる点には注意が必要です。

【要チェック】カーテン採寸でやりがちな3つの失敗例
正しい採寸方法を知っていても、ついやってしまいがちな失敗例があります。
これからご紹介する3つの失敗例を事前に把握しておくだけで、失敗を大きく減らすことができるので、ぜひ参考にしてください。
失敗例①:窓枠(窓ガラス)そのものを測ってしまう
【これが間違い!】
カーテンは窓枠ではなく、「カーテンレール」に吊るすものです。
窓ガラスや窓枠の大きさを基準に測ってしまうと、カーテンが取り付けられなかったり、丈や幅が足りなくなってしまったりする原因になります。
【これが正解!】
必ず「カーテンレール」のランナー(フックを掛ける穴)を基準に測りましょう。窓枠からレールまでの長さも考慮して測ることが大切です。
失敗例②:測った「幅」のまま注文してしまう
【これが間違い!】
レールの幅ピッタリのサイズで注文すると、カーテンを閉めたときに生地がピンと張ってしまい、美しいヒダ(ドレープ)がなくなり、まるでのれんのような見た目になってしまいます。
【これが正解!】
測ったレールの幅に、5%〜10%程度のゆとりを持たせたサイズで注文しましょう。
ゆとりがあれば、閉めたときにも適度なウェーブが生まれ、見た目の美しさと閉めたときの隙間防止の両方を実現できます。
失敗例③:測った「丈」のまま注文してしまう
【これが間違い!】
掃き出し窓の場合、床までの高さピッタリで注文すると、カーテンを開け閉めするたびに裾が床に擦れてしまい、汚れや傷みの原因になります。
【これが正解!】
掃き出し窓の場合は、測ったランナーから床までの高さから1〜2cm短くするのが基本です。これにより、裾の擦れを防ぎ、スムーズな開閉を可能にします。
レースカーテンは、ドレープカーテンよりさらに1cm短くすると、外からレースの裾が見えるのを防げます。
【カーテンの代わりに】ブラインドやシェードで窓辺の印象を変える

リノベーションを機に、カーテン以外の窓まわりアイテムに挑戦したいと考える方も増えています。
特にビンテージやインダストリアルなどのすっきりとしたテイストを好む方には、ロールスクリーンやブラインドがおすすめです。
これらは、従来のカーテンにはないシャープな印象や高い操作性、そして安全性の高さなど、様々なメリットがあります。
掃き出し窓の印象をガラリと変えたい場合に、検討したい3つの選択肢をご紹介します。
ロールスクリーン:究極のシンプルさで、部屋を広く見せる
ロールスクリーンは、一枚の布を巻き上げて開閉する、シンプルな窓まわりアイテムです。
生地を巻き上げた時に窓まわりがすっきりと見えるため、お部屋を広く見せる効果があり、こだわりの家具やインテリアを主役にすることができます。
掃き出し窓のような大開口に使う場合は、「分割」や「連結」でたわみや荷重をコントロールできるタイプを選びましょう。
小さなお子様や猫を飼っているご家庭では、コードが垂れ下がらないコードレスタイプを選ぶことで、操作性と安全性を両立でき、猫と暮らす住まいでも安心できます。
シェード(ローマンシェード):豊富な生地で機能性とデザインを両立
ローマンシェードは、カーテン生地を使い、コードで引き上げることで生地がプリーツ状に折りたたまれていくスタイルです。
一般的なカーテンと同じ生地を選べるため、ドレープカーテンと色柄を合わせたり、ハニカムシェードのように断熱性の高い構造を選んだりすることも可能です。
光量と断熱性を微調整したい場合は、厚地とレースを組み合わせたツインシェードもおすすめです。
掃き出し窓の上部に手が届きにくい場合は、電動化することで上げ下げの負担を低減できます。
夏冬の快適性とデザインを両立しながら、老後も扱いやすい窓まわりを実現できます。
ブラインド:光を操り、窓辺をシャープに演出
ブラインドは、細長い羽根(スラット)を水平または垂直に並べたアイテムで、羽根の角度を調整することで、光の量を細かくコントロールできるのが魅力です。
アルミ製ならモダンで都会的な印象に、木製なら温かみのあるナチュラルな雰囲気を演出できます。
特にバーチカルブラインド(縦型)は、掃き出し窓のような大きな窓に使うと、天井が高く見える効果があり、空間にシャープさをもたらしてくれます。
ブラインドは光の取り込み方を調整することで、お部屋に美しい陰影を生み出し、窓辺をシャープに演出できます。
カーテンの交換だけでは物足りないあなたへ。リフォーム・リノベという選択肢

カーテンやブラインドを交換しても、冬の寒さや夏の暑さが根本的に解決しない場合は、窓そのものを見直すリフォームやリノベーションが有効な選択肢となります。
築古のマンションや戸建てにお住まいの場合、窓の断熱性能は現在の基準と比べて大幅に劣っていることが多く、窓の性能を上げることは、住まいの快適性を向上させることに繋がります。
特に、こだわりのお気に入りの空間を長く心地よく保ちたいと考える方にとって、窓まわりのリノベーションは「価値ある投資」となります。
ウッドシャッター:憧れのデザインと高い機能性を両立
ウッドシャッター(木製ブラインド)は、圧倒的なデザイン性が魅力の窓まわりアイテムです。
厚みのある木製の羽根を折りたたんで開閉し、羽根の角度で光の量を繊細に調整できるため、お部屋に立体感と高級感をもたらす美しい陰影を生み出します。
また、木製で密閉性が高いため、断熱性・防音性も高いのが特徴です。
カーテンのように洗濯や交換の手間がないため、メンテナンスの手間を減らしたい方にも適しています。
内窓(二重窓):設置で住まいの快適性が劇的に向上
今の窓枠の内側にもう一つ窓を設置する内窓(二重窓)は、費用対効果の高い断熱リフォームの一つです。
外窓と内窓の間に空気の層ができることで、熱の出入りや音を強力にブロックしてくれます。
内窓を設置することで、冷暖房の効率が劇的に向上し、結露も大幅に軽減できます。
交通量の多い道路沿いの家や、寒さの厳しい地域、あるいは水回りのカビにお悩みの場合などでは、内窓は絶大な効果を発揮します。
特に築年数の古い住まいの場合、内窓の設置は、光熱費の削減などの目に見えるメリットもある、合理的な選択肢の一つです。
参考:環境省「COOL CHOICE(デコ活)|電気も省エネ 断熱住宅」
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【リノベ事例】内窓設置で断熱性を高めた理想の住まい
これまで、掃き出し窓の快適性を高めるカーテンの機能や、根本的な解決策としてのリノベーション(内窓など)を解説してきました。
では、実際に「内窓」を設置すると、窓辺の寒さや暑さは具体的にどう改善するのでしょうか。
ここでは、「内窓」を取り入れて住まいの断熱性・快適性を向上させたリノベーションの成功例を一つピックアップします。
どのような課題があり、それをどんな工夫で乗り越えたのか。ぜひご自宅の状況と照らし合わせながら、そのプロセスをご覧ください。
築12年の戸建てが、「内窓」設置で断熱性と快適性を高めた理想の住まいに

【この事例の概要】
- 物件: 戸建て
- 築年数: 12年
- 面積: 98.54㎡
- 間取り: 4LDK以上 → 4LDK以上(LDK拡張)
- 主なご要望: リビングの拡張、各部屋の断熱性向上(内窓設置)、テラスの新設、外壁・屋根塗装
リノベーション前の課題
不動産会社からの紹介で物件を購入されたお施主様。築12年が経過し、外壁や屋根のメンテナンス時期を迎えていました。
室内においては、既存の間取りではリビングがやや手狭であること、また、窓の断熱性やリビングのプライバシー(外からの視線)が懸念点でした。
ご家族がより快適に、そして長く安心して住み続けるために、内外装を含めたトータルな機能向上リノベーションが課題となっていました。
解決策と工夫
▼「内窓」設置で、家の快適性とプライバシーを向上
課題であった断熱性を高めるため、各部屋に断熱・遮熱効果のある内窓を設置しました。
特にリビングでは、お施主様のご希望だった「和紙調ガラス」を採用。外からの視線を適度に遮りながらも明るさを保つ、デザイン性と機能性を両立した窓辺を実現しました。
▼間仕切り撤去で、開放的なLDKへ
リビングの狭さを解消するため、間仕切り壁を撤去してLDKを拡張。大きな窓から自然光が入り、家族が集まりやすく、コミュニケーションが活発になる広々とした空間が誕生しました。
▼外観の刷新と、こだわりの内装
外壁・屋根塗装には耐久性の高いフッ素塗料を使用し、外観を一新。さらにテラスを新設して居住空間を拡張しました。
床材は好みのフロアタイルを、設備はTOTOで統一するなど、細部にまでこだわりを反映させています。
成功のポイント

今回のリノベーションでは、LDKの拡張という「空間の広さ」と、内窓設置による「断熱性・快適性」という二つのテーマを高いレベルで両立。
結果として、「リビングが広くなり、家族みんなで過ごす時間が増えた」「内窓のおかげで、冬も暖かく過ごせるようになった」と、お施主様も大満足の仕上がりとなりました。
この事例を担当したのは、リフレネクスト横浜です。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にリフレネクスト横浜へご相談ください!
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理想の窓辺を、信頼できるプロと一緒に
今回の記事では、大きな掃き出し窓のカーテン選びについて、機能面からデザイン、そして正確な採寸方法に至るまで詳しく解説してきました。
夏の暑さや冬の寒さ、外からの視線のお悩みを、遮熱・断熱や遮像などの高機能カーテンで解決できることがお分かりいただけたかと思います。
また、カーテンだけでなく、お部屋の雰囲気を一新するロールスクリーンやブラインド、さらに根本的な快適性を高める内窓(二重窓)などの選択肢もご紹介しました。
しかし、「遮光等級や素材感など、選ぶポイントが多すぎて、やはりプロのアドバイスが欲しい」と感じた方もいるのではないでしょうか。
特に、リノベーションでこだわりの空間を実現したいなら、窓まわりだけでなく、間取りや内装全体との調和を考えてくれる信頼できる施工会社と出会うことが成功の鍵となります。
「フルリノ」では、あなたと同じようにビンテージや素材感にこだわる方々の理想を形にしてきた、実績豊富なリノベ会社を多数掲載しています。
費用相場や施工事例も豊富にご覧いただけるため、「うちの家の窓まわりには何が最適か」「憧れのウッドシャッターは予算内で実現できるか」などの具体的な疑問も解消できます。
リノベーションで失敗しないためには、一社だけで決めず、複数のリノベ会社や事例を比較することをおすすめします。
ぜひ「フルリノ」で、あなたの描く「好きが映える、心地よい暮らし」を形にしてくれるパートナー探しを始めてみませんか。
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