「使っていない部屋や押し入れをクローゼットにしたい」
「クローゼットの種類やおしゃれにするポイントを知りたい」
「リノベーションの費用や施工期間を知りたい」
クローゼットのリノベーションを考えている方のなかには、上記のような悩みをお持ちではないでしょうか。
本記事では、クローゼットや扉の種類、リノベーション費用などを詳しく解説しています。
クローゼットのリノベーションについて相談先を探している方は、ぜひ「フルリノ!」にご相談ください。
「フルリノ!」では、実績豊富なリノベ会社の施工事例を多数掲載しています。
物件別やリノベ会社別に実績を紹介しているので、目的にあった調べ方が可能です。
アパートリノベーションをご検討の方は、ぜひご活用ください。

fujitacaリノベーション・藤孝建設株式会社 副代表 阿部 哲
これまで100件以上のリノベーションプランを提案し、住宅設備やデザインに関しての知識を有している。リノベーションで失敗しないよう、リノベーションにまつわる知識を分かりやすく提供している。
【結論】クローゼットのリノベーションは自分でできる箇所もある

クローゼットのリノベーションを行う場合、自分自身でクローゼットをアレンジしてできる場合もあります。
例えば、突っ張りタイプの棚を取付したり、DIYが得意な方はご自身で可動棚を設置する場合もあるでしょう。
しかし、洋服などをたくさんしまえるようにするためには、専門的な知識による工事が必要となり、大規模なリノベーションほど、プロの知見がより一層求められます。
リノベー会社に依頼すると、自分では気付かないアイデアや提案を得られるのも大きなメリットです。
ご自身の要望を叶えてくれる、リノベ会社に出会うことがとても重要になります。
リノベーションで実現できるクローゼットは「4種類」に分かれる

リノベーションで作れるクローゼットは以下の4種類です。
- 壁面クローゼット
- ウォークインクローゼット
- ウォークスルークローゼット
- ファミリークローゼット
それぞれのメリットとデメリット、用途などを確認していきましょう。
壁面クローゼット
壁面クローゼットは、最も一般的なクローゼットのタイプです。
壁面に沿って設置され、奥行きは45cm〜60cmとスペースを有効活用できることが特徴のひとつです。
洋室や限られた空間などに収納を設置したい方には、おすすめです。
メリット | ・限られたスペースでも収納を設置できる ・壁面に配置され、中が見渡しやすい |
デメリット | ・各個室に収納が分散してしまいやすくなる ・収納扉がある場合、収納の前に物を置けなくなる場合がある |
壁面クローゼットを選ぶ際は、収納する量と種類を考慮し、適切な大きさと仕様を選びましょう。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、人が中に入れる広さのクローゼットです。
1.5畳〜4畳のスペースを必要としますが、大容量の収納が可能で、衣類の出し入れもスムーズに行えるため、「収納量を確保したい」と考えている方におすすめです。
メリット | ・大容量の収納スペースを確保できる ・クローゼットスペースで着替えることができる |
デメリット | ・ある程度のスペースが必要なため、空間に余裕が必要 ・湿気がこもりやすく、対策が必要な場合がある ・収納内部に人が通れるスペースがデッドスペースになる |
大容量の収納スペースではありますが、ある程度の空間に設置する必要があるため、メリットとデメリットを考慮しながら、決めていきましょう。
ウォークスルークローゼット
ウォークスルークローゼットは、2つの部屋をつなぐ通路としても機能するクローゼットです。
クローゼットスペースの両端に扉や通路があるため、「生活動線にうまく組み込みたい」という方にはおすすめです。
メリット | ・通気性に優れている ・廊下の一部に組み込むことで、生活動線を考慮できる |
デメリット | ・通路スペースが必要になるため、狭い空間だと勿体ない ・ウォークインクローゼットよりも広いスペースが必要 |
ウォークスルークローゼットを設置する際は、収納だけでなく、動線も考慮した設計が重要になります。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットは、家族全員の衣類や日用品を一つのクローゼットに集約する大型の収納スペースです。
家族の収納が一か所に集約されるため、まとめて整理したいという方にはぴったりです。
メリット | ・収納スペースが集約され、整理整頓がしやすい ・洗濯物を仕分ける必要がなく、家事の時短や家事動線の改善に繋がる |
デメリット | ・一室分の大きなスペースが必要になる ・一気に人が集まってしまうと混み合ってしまう |
1ヶ所に集約できる分、メリットとデメリットがそれぞれあるため、間取りを考慮した提案が必要になります。
クローゼットのリノベーションで知っておきたい「6種類の扉」

クローゼットの扉には主に以下の6種類があります。扉のタイプによって、見た目や機能性が大きく変わります。部屋の広さや好みに合った扉を選びましょう。
- 折れ戸
- 引き戸
- 開き戸
- 鏡張り
- 扉なし
- 上吊り式
それぞれ解説していきます。
折れ戸

折れ戸は、扉が「くの字」に折れて開くタイプの扉で、全開にできるため、クローゼットの内部を確認しやすく、衣類の出し入れがスムーズに行えます。
開閉に必要なスペースが比較的少ないため、狭い部屋にも設置可能です。
ただし、開閉時に多少の力が必要になるため、小さな子どもが開けるのは難しい可能性があります。
また、クローゼットの端に引き出しなどを設置しづらいデメリットもあるため、収納方法を工夫する必要があるでしょう。
ただし、開閉時に指を挟みやすいため、小さなお子さまがいる家庭では要注意です。
引き戸

引き戸は、扉を横にスライドさせて開閉するタイプの扉です。開閉に必要な力が少なく、手前に開閉スペースが不要なのがメリットです。
ただし、折れ戸のように全開にできないため、大きな荷物の出し入れが難しく、扉で死角になるスペースの物の管理が行き届かなくなるデメリットがあります。
開き戸

開き戸は、通常の玄関ドアと同じように、扉を手前に引いて開閉するタイプの扉です。
全開にできるため、クローゼットの内部を確認しやすく、大きな荷物の出し入れがスムーズに行えます。
ただし、開閉時には扉が可動するためのスペースが必要となります。
間取りを考慮しながら設計に組み込んでいくことが大切です。
鏡張り
鏡張りは、クローゼットの扉の一部または全面に鏡を設置したタイプの扉です。
姿見として活用できるため、ファッションコーディネートに役立ち、姿見を置くスペースを考えずに済みます。
また、鏡の反射により、部屋が広く感じられる効果もあります。
ただし、鏡の重量により、扉が重くなり開閉しにくくなり、鏡の分だけ費用が高くなるのがデメリットです。
扉なし
扉なしは、文字通りクローゼットに扉を設置しないタイプの収納スペースです。
開放感があり、衣類の出し入れがスムーズに行え、扉の費用を削減できます。
ただし、収納物が丸見えになるため、クローゼットの整理整頓を怠ると部屋が散らかって見えます。
また、ホコリが入りやすいため、定期的な清掃が必要です。
カーテンレールやロールスクリーンを取り付けるといった工夫を行うことで、使い勝手も向上できます。
上吊り式
上吊り式は、クローゼットの扉を上部のレールに吊るして開閉するタイプの収納扉です。
床に近い下部にレールがないため掃除がしやすく、キャスター式の収納ボックスを使用する際にも、レールが邪魔になりません。
また、開閉時の音が少なく、静かに扉の開け閉めができるため、寝室のクローゼットに適しています。
ただし、上吊り式の扉は、上下レールタイプの扉と比べて不具合が生じやすいため、レールの歪みや扉が外れる可能性があり、定期的なメンテナンスが必要です。
スッキリしたデザインの製品ですが、製品によっては価格が高くなってしまう場合もあるため、デザインや清掃性を重視する方に向いています。
クローゼット(扉)リノベーション・リフォームの費用相場

クローゼットや扉のリノベーション・リフォームの費用相場は、工事内容により異なります。
以下の表に費用をまとめたので参考にしてください。
項目 | 費用 |
扉の交換や取り付け工事費 | 3万円〜5万円 |
扉の撤去費用 | 約5万円 |
折れ戸 | 3万円〜10万円 |
片引き戸 | 4万円〜10万円 |
引き違い戸 | 5万円〜15万円 |
片開き戸 | 2万円〜5万円 |
両開き戸 | 3万円〜8万円 |
鏡張り | 20万円前後(サイズにより変動) |
一般的なクローゼットのリノベーション費用総額は、工事費や撤去費用、本体価格を合わせて11万円〜20万円が相場です。
ただし、クローゼットのサイズや仕様、使用する材料などにより費用は変動するため、事前の見積もりを欠かさないようにしてください。

- fujitaca リノベーション ・副代表
- 阿部 哲
クローゼット工事は、工事を行う場所や要望によって、工事範囲が前後します。
例えば、どこまでクロスを交換するのか、どこまで床材を張り替えるのか、といったポイントです。
ご自身が想定している以上に工事範囲が広がる可能性がありますので、予算には余裕を見ておくと安心です。
クローゼットのリノベーションにかかる期間

クローゼットのリノベーションは、工事内容により工事期間が変動します。
以下の表を参考にしてください。
項目 | 期間 |
扉のリフォーム(小規模な改修) | 1日 |
棚の新設(小規模な改修) | 半日 |
押入れをクローゼットに(小規模な改修) | 半日〜2日 |
壁面クローゼット新設 | 2〜3日 |
ウォークインクローゼット新設 | 3〜5日 |
壁面クローゼット(より詳細な新設工事) | 2〜5日 |
ウォークインクローゼット(より詳細な新設工事) | 2〜7日 |
ウォークスルークローゼット(より詳細な新設工事) | 2〜7日 |
押入れをクローゼットに変更(一般的な工事期間) | 3日程度 |
押入れをクローゼットに変更(特殊な棚を取り付ける場合) | 1ヵ月程度 |
押入れをクローゼットに変更(扉の交換のみの場合) | 1日 |
通常、クローゼットのリノベーションは1週間程度で終了します。
ただし、特殊な棚を取り付ける場合は1ヵ月程度かかるため、どのようなクローゼットを望んでいるのかリノベ会社に伝えたうえで工期を算出してもらいましょう。

- fujitaca リノベーション ・副代表
- 阿部 哲
住宅設備の規格も、時代の変化に応じて規格サイズがどんどん変わってきています。
そのため、部分的なリノベーションの場合は、既存のサイズでの交換が難しいケースがあります。
製品をオーダーする場合、「納期」のコントロールも必要になるため、工事時期に加え、納期を確認しておきましょう。
アイデアが詰まったおしゃれなクローゼットリノベーション(リフォーム)の事例5選

ここでは「フルリノ!」に掲載しているおしゃれなクローゼットリノベーション(リフォーム)の事例を5つ紹介します。
それぞれの特徴やこだわりポイントを解説しているので参考にしてください。
事例①:扉のないウォークインクローゼット間取り例

少しでも広く使いたいという要望のもと、天井を壊したり、玄関にインナーテラスを設けたりなど、広く使える工夫を取り入れてます。
ウォークインクローゼットにはフロアタイルを活用し、スタイリッシュな空間を演出しています。
事例②:「隠す」収納から「魅せる」収納へリノベーション

「魅せる」収納を重視し、棚を各所に施し、マンションの一室とは思えないアパレルショップのような空間デザインを実現しています。
こちらのお家はお子さんがおり、扉の開け閉めがないことで、子どもでも出し入れしやすいのもメリットです。
リノベーション事例の詳細を見る(「可愛い」×「かっこいい」な家族4人の暮らし。)
事例③:マンション玄関付近の部屋を土間のシューズクローゼットにリノベーション

こちらはリビング横の和室の壁を取り払い、玄関に近い部屋を土間兼シューズクローゼットにリノベーションした事例です。
部屋の半分はシューズクローゼット、半分をファミリークローゼットにすることで収納の効率化を図っています。
事例④:大容量のウォークインクローゼットが使い勝手の良さに!

楽器や本、洋服など多趣味なご夫婦が、好きなモノに囲まれて快適に暮らせるお家へリノベーションしました。
玄関にはアウターや靴が収納できるスペースを設け、リビング横には洋服を選ぶのがさらに楽しくなるようなウォークインクローゼットを設置しています。
リノベーション事例の詳細を見る(天井現しがかっこいい大人リノベ)
事例⑤:オリジナルの造作家具を取り入れた収納リノベーション

こちらのお部屋は、ブルーを基調としたデザインに、オリジナルの造作家具を多用しています。
夫婦それぞれの趣味を楽しめるスペースの確保にもこだわり、バイクスペースやリモートワークスペース、ウォークインクローゼット兼メイクスペースなどを設置しています。
趣味やライフスタイルに合わせた自由度の高いリノベーションが印象的です。
リノベーション事例の詳細を見る(ブルーを基調にオリジナルの造作家具を取り入れた唯一無二の空間)
クローゼット工事のリノベ会社を探すなら「フルリノ!」がおすすめ

特に、大規模なクローゼットリノベーションの場合、専門的な知見を持ったリノベ会社に依頼する必要があります。
また、クローゼットには以下の4種類あり、それぞれの特徴を押さえたうえで選ばなければいけません。
- 壁面クローゼット
- ウォークインクローゼット
- ウォークスルークローゼット
- ファミリークローゼット
また、クローゼットの扉には折り戸や引き戸、上吊り式など6種類あり、自分の家に合う扉の選択が必要です。
しかし、どのクローゼットが自分の家に合うのか分からず悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。
「フルリノ!」では、実績豊富なリノベ会社の施工事例を多数掲載しています。
物件別やリノベ会社別に実績をご紹介しているので、目的にあった調べ方が可能です。
ぜひ「フルリノ!」を活用して、理想としているクローゼットのリノベーションができるリノベ会社を見つけてくださいね。