「病院のリノベーションで失敗したくない」
「リノベに使える補助金・助成金を知りたい」
病院のリノベーションを検討している方にはこのような悩みを感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、病院のリノベーションの際に活用できる補助金・助成金や休診期間について解説します。
【フルリノ!】では、病院のリノベーションを検討する時に起こりがちな疑問を解消していきます。経験豊富な専門家が、設計から施工までをサポートします。
補助金申請の手続きや、費用に関するご相談も承っております。
病院のリノベーションは、単なる建物の改修ではなく、患者様やスタッフの満足度向上、そして病院のブランドイメージ向上にもつながります。
ぜひ、【フルリノ!】で理想のリノベ会社を見つけて、新たなスタートを切りましょう。
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【必見】病院のリノベーションに活用できる補助金・助成金とは

病院をリノベーションに活用できる補助金や助成金とはどんなものがあるのでしょうか。
それぞれに必要な条件をご紹介していきます。
補助金・助成金は、病院の規模や診療科目、地域によって、利用できるものが異なります。
全国的に行われている補助金
医療施設等耐震整備事業
地震発生時でも適切な医療提供を継続するため、医療施設の耐震化を支援する国の補助金事業です。
古い建物や耐震基準を満たしていない建物の補強目的でのリノベーションに補助金を利用できます。
耐震基準を満たしていない建物をリノベーションする際、耐震補強工事を行うと、補助金が受けられる場合があります。
申請先は都道府県や市町村の保健福祉部など、医療施設の耐震化を所管する部署で行います。
医療施設近代化施設整備事業
医療機器の導入や、院内環境の改善を目的とした補助金です。
老朽化した建物のリノベーションで補助金を申請できます。
例えば診察室や病室にスロープを設置する時、子供連れの親が通院しやすいように子供が待機出来る場所を作る時に使用できます。
申請先は都道府県や市町村の保健福祉部など、医療施設の整備を所管する部署で行います。
申請できる条件は、自治体によって多少異なりますが、老朽化した病院、診療所など、医療法に定められた医療施設が条件になります。
医療施設等設備費補助金
医療施設等設備費補助金とは、厚生労働省がへき地医療の確保や臨床研修医の研修環境の充実などを図ることを目的に交付する給付金です。
離島を含むへき地に所在する医療施設や臨床研修病院などの設備整備、産科医療機関施設整備のリノベーションの際に活用できます。
例えば離島の病院でのスプリンクラー設置や産科で使用する医療機器を導入する際に発生する工事で使用できます。
申請先は厚生労働省ですが、条件や申請期限・補助金を申請できる件数が決まっているため確認が必要です。
条件にはリノベーション後にスロープを設置する等、高齢者・身体障害者に配慮した整備をすることや整備区域の病棟は、最低20床以上の病棟にする事があります。
地域によっては活用できる補助金
地域によっては独自にリノベーション費用を補助している補助金制度があります。
例:福祉のまちづくり推進事業(鳥取県)
福祉のまちづくり推進事業は、病院や施設などをバリアフリーにするための工事費用を補助してくれる補助金制度です。
申請先は県の生活環境部への申請を行います。
出典:病院や老人ホームのトイレリフォームでもらえる補助金とは?事例とともにご紹介
申請が難しい場合はプロに任せよう
どの補助金や助成金も申請者の氏名は医療施設の開設者の名前で行いますが、実際に申請書を作成するのはリノベーション会社に委託することができます。
申請には細かな条件が定められており、法律などの複雑な情報が必要になるため、知識と経験を持ったリノベーション会社へ委託する事がリノベーションをする際の負担軽減に繋がります。
病院をリノベーションする際の費用とは?

「クリニックのリノベーション、一体いくら費用がかかるんだろう?」
院内のリニューアルを考え始めた時、誰もが最初に頭を悩ませるのが費用に関する問題ではないでしょうか。
インターネットで検索すると、「1坪あたり40万~100万円」といった費用目安を見かけることがあるかもしれません。これは、比較的小規模なクリニックの内装リノベーションにおける一つの出発点となる数字です。
ただし、この金額をそのまま鵜呑みにするのは危険です。
なぜなら、待合室の壁紙を張り替えるだけの簡単なリフォームと、レントゲン室を新設するような大がかりなリノベーションでは、費用が全くの別物になるからです。
「じゃあ、結局うちはいくらかかるの?」 その疑問を解消するために、ここでは実際にあなたのクリニックの費用がどう決まっていくのか、具体的なポイントを一つひとつ見ていきましょう。
費用の目安(クリニック・診療所の場合)
比較的小規模なクリニック(診療所)の内装リノベーションでは、上記の通り、1坪あたり40万円~100万円程度が目安の一つとなります。ただし、これはあくまで内装工事を中心とした場合の参考値です。
(例)30坪のクリニックをリノベーションする場合
- 内装中心の改装:1,200万円 ~ 3,000万円
- レントゲン室の新設や大幅な間取り変更を含む場合:上記に加えて数百万円~
※ご注意 この単価は目安であり、保証するものではありません。有床の「病院」や、手術室・CTなどの大型医療機器を導入する場合は、坪単価がさらに高額になります。
費用を左右する主な要因
リノベーション費用は、主に以下の要素で決まります。複数の専門業者から見積もりを取り、内訳をしっかり比較検討しましょう。
- 工事の範囲と内容
- 内装のみの改装か、スケルトンリノベーションか: 表面的な改装に比べ、骨組み以外を全て解体するスケルトン工事は高額になります。
- 間取り変更の有無: 壁の撤去や新設は追加費用がかかります。
- 専門的な工事: レントゲン室のX線防護工事、感染対策のための換気設備工事、音漏れに配慮した防音工事などは費用が増加します。
- 設備のグレード
- 医療機器: 新規導入する医療機器本体の価格と、それに伴う電気・給排水設備工事の費用。
- 内装材: 抗菌・抗ウイルス機能のある壁紙や床材、清掃しやすい素材などは、一般的な建材より高価です。
- 空調・換気設備: 診療科目や部屋の用途に応じた高性能な設備は費用が上がります。
- 建物の状況
- 築年数と劣化状況: 構造体の補強や断熱、アスベスト除去など、想定外の追加工事が必要になる場合があります。
正確な費用を知るためには、必ず複数のリノベーション会社に相談し、相見積もりを取ることが不可欠です。
参考:リノベーションの費用でお悩みの方必見!リノベの費用相場を徹底解説!
リノベーションの休診期間の目安は?

リノベーションでの休診期間は、部分的な改装であれば短期間で済むこともありますが、全面的な改修の場合は数ヶ月間の休診が必要になるケースもあります。
部分的改装であれば1か月以内
部分的な改装、例えば、待合室の模様替えや診察室の壁紙の張り替えなどであれば、1か月以内の休診で済むケースが多いです。
しかし、診療機器の移設や配線工事などが伴う場合は、もう少し期間が必要になることがあります。
部分的な改装の場合でも、患者さんへの影響を最小限に抑えるため、事前に患者さんへの休診期間をお伝えしておく事が大切です。
また、工事期間中は、患者様への事前の薬の処方や必要によっては他院への紹介状など必要な手続きをスムーズに行えるよう、事前に計画を立てておく必要があります。
全面的な改装であれば4か月以上
全面的な改装、例えば、内装の全面的な改修や、医療機器の大規模な入れ替えなどを行う場合は、4ヶ月以上の休診が必要になることがあります。
休診期間中は、患者様への対応だけでなく、スタッフの配置や工事期間中の業務内容や注意点などを事前に説明し、理解を得ることが重要です。
全面的な改装の場合は、患者さんへの影響が大きいため、事前に十分な計画を立て、患者様への周知徹底を行うことが重要です。
また、近隣の医療機関との連携を強化し、患者へのスムーズな紹介ができるように準備しておくことも大切です。
休診を伴う工事期間の目安
リフォーム箇所 | 工事期間 |
待合室・受付 | 約1週間 |
受付・通路 | 約1か月 |
トイレ | 約5日間 |
手洗い・洗面 | 10日間 |
全面リニューアル | 約4か月 |
上記の期間はあくまで目安です。騒音や安全確保のため、診療と並行して工事ができないケースも多くあります。
リノベーション期間を短縮するには?
患者様への影響を最小限に抑え、収益を確保するためにも、その期間の短縮は避けて通れないテーマです。
本稿では、休診期間の短縮を実現するための、現実的かつ効果的なアプローチと、その要点について解説します。
アプローチ①:分割施工の利点と内在するリスク
リノベーションの手法として、院内をエリア分けし「診療と工事を並行して進める」分割施工が検討されることがあります。休診を完全に回避できるため、一見、合理的な選択肢と考えられがちです。
しかし、この手法には工期の長期化やコスト増加といった経営上のリスクが伴う点を理解しなくてはなりません。工程が分断されることで作業効率が低下し、都度発生する準備や片付け、仮設工事などが費用を押し上げるためです。
また、日中の騒音や粉塵は、たとえ小規模であっても患者様の満足度に影響を与える可能性があります。
アプローチ②:工期短縮の要となる「事前の計画精度」
では、休診期間を最短化するための最も効果的な手法は何か。 それは、着工前の「計画の精度」と「準備の徹底」です。
設計、仕様、内装材、導入設備といった全ての項目について、着工後の変更が生じないよう、事前に最終的な承認を行い、仕様を確定させておきましょう。
着工後の仕様変更は、関連する業者すべての手配に影響を及ぼし、工期遅延の最大の原因となります。
また、有効な手法として、受付カウンターや造作家具などを工務店の工場で事前に製作し、現場では設置のみを行う「オフサイト製作」が挙げられます。現場での作業を最小化することで、工期を大幅に短縮できます。
病院リノベーションに関するよくある質問

病院のリノベーションを検討する上で、さまざまな疑問があるかと思います。ここでは、よくある質問とその回答をご紹介します。
費用を安くするにはどうすればいいの?
病院のリノベーションは、高額な費用がかかるイメージがあるかもしれませんが、いくつかの方法で初期費用を安く抑えることができます。
単価が安い会社を選びがちですがそれだけで判断せずトータルの品質を比較検討することが重要です。
また、病院のリノベーションを考えた際に見積りを取り検討に入る事が多いですが、いくつか業者で相見積もりを取るようにしましょう!
相見積もりを比較検討することで、適正な価格で工事を行うことができます。
また、 国や地方自治体から提供される補助金・助成金を利用することで、費用を軽減できます。
リノベーションのアフターサービスの内容はどんなものがあるの?
病院のリノベーションのアフターサービスは以下のサービスなどがあります。
完成時点検 | 工事完了後に、建物全体を点検し、不具合がないか確認する点検 |
定期点検 | 定期的に建物や設備の状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行う点検 |
建物の保証 | 工事内容によっては一定期間の保証が付帯されるサービス。期間については業者によって異なるため確認が必要 |
緊急時の対応 | 万が一建物に不具合が発生した場合に迅速に対応してくれるサービス |
アフターサービスを確認することもリノベ会社を選ぶ際に重要なポイントです。
参考:よくある質問 - 医療設計施工のソム・テック【総合メディカルグループ】
リノベーションをする際の内装のポイントは?
リノベーションでの内装のポイントは、ただおしゃれな内装にすればいいというわけではありません。様々な観点から施工をすることが大切です。
清潔感を感じる空間にする
ポイントの一つは清潔感です。清潔感を与えられる配色を心がけてみてください。心理的に清潔感を与える色には白・青・緑などがあります。
また実際に施設内が清掃しやすい作りにする事で時間を削減しながら効率的に清掃を行えるため、院内は清潔を維持できます。
明るさに配慮する
人間の生体リズムに対応した調光をすると安心感に繋がります。
日中に使用する談話室やリハビリ室は自然光に近い白色光にし活動性を高め、病室の電気は就寝前には明るさを抑えると良質な睡眠によって免疫力向上に繋がります。
衛生管理を徹底する
病院という空間のため、衛生管理も徹底しなければなりません。
院内感染を予防するために消毒アルコールを設置をし、清潔を保つために掃除がしやすい床材を取り入れるなどの工夫が必要です。
換気設備や抗菌素材を用いた設備を導入することも大切なポイントになります。
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本記事では、病院のリノベーションに活用できる補助金・助成金の解説や費用相場・休診期間・よくある質問について詳しく解説しました。
病院をリノベーションする際に活用できる補助金・助成金は様々で病院に合った補助や助成を受ける事ができるため活用する事が経費削減になります。
休診期間は部分的な改装であれば短期間で済む事が多く、全面的な改修の場合は、数ヶ月間の休診が必要になるケースもあるため、あらかじめ休診期間がどのくらいになるか相談する事が成功のポイントです。
リノベーションの成功の鍵となるのは、信頼できる施工業者を選ぶことです。
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