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掃き出し窓の防犯、何から始める?100均からリフォームまでおすすめの空き巣対策を解説!

「うちの掃き出し窓、クレセント錠だけで平気かな…」

「工事とか面倒。今すぐ手軽にできることない?」

「留守中の異常、どうやって知ればいいんだろう…」

掃き出し窓の防犯で、こんな不安を感じていませんか。

掃き出し窓は、部屋を明るくし、庭やベランダへの出入りを楽にしてくれるのが大きな魅力です。その反面、空き巣にとっても「侵入しやすい窓」であり、防犯面では心配の種ですよね。

今の防犯対策は、補助錠や防犯フィルムで「侵入を難しくする(時間を稼ぐ)」ことと、センサーやカメラで「異常にすぐ気づく」ことを組み合わせるのが基本です。

特に、リフォームを検討されている方にとって、せっかく住まいをアップデートするなら、デザイン性だけでなく、「安心」も一緒に手に入れたいと考えるのは自然なことです。

この記事では、100均で揃う手軽なものから、スマホに通知が来るAIカメラ、そして根本から防犯性を高めるリフォームまで、あなたの家の掃き出し窓を守る「効果的な対策の組み合わせ」を具体的に紹介していきます。

▼この記事でわかること

  • なぜ掃き出し窓が空き巣に狙われやすいのか、プロが教える「3つの弱点」
  • クレセント錠の危険性と、100均でも揃う補助錠を使った「二重ロック」の方法
  • ガラス破りを防ぐ「防犯フィルム(CPマーク)」の正しい選び方と貼り方
  • センサーライトやAIカメラで「死角」をなくし、異常を即時通知する仕組み
  • シャッターや内窓(二重窓)など、防犯リフォームの費用対効果と選び方

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掃き出し窓とは? なぜ空き巣に「狙われやすい」のか

リノベーション後の空のリビングダイニング。床は明るい木目調で、左側に大きな掃き出し窓、右側の壁はグリーンのアクセントクロスが貼られている。

掃き出し窓とは、床面から窓枠の下端まであり、窓の下部が床とほぼ同じ高さになっている窓のことです。

掃き出し窓は、文字通り「塵や埃を掃き出す」ために作られた窓であり、庭やベランダ、バルコニーへの出入りがしやすい点が大きなメリットです。

「出入りがしやすい」という利便性が、そのまま「防犯上の狙われやすさ」に直結しています。

人が容易に出入りできるということは、泥棒・空き巣にとっても侵入しやすい経路になってしまいます。次の章では、この構造が防犯上の弱点になる具体的な理由を詳しく解説します。

掃き出し窓とは?リフォーム費用からメリット・デメリットまでわかる完全ガイド

掃き出し窓の防犯はココが穴!プロが教える「3つの弱点」

掃き出し窓は、その構造上、「死角や足場ができやすい」「鍵の役割をしないクレセント錠」「ガラスが簡単に破れる」という3つの大きな弱点を持っています。

これらの弱点を一つずつ対策していくことが、効果的な防犯の第一歩になります。

参考:警察庁「住まいる防犯110番」

弱点①:侵入を助ける「死角」と「足場」

掃き出し窓の周りに人目につかない「死角」や、侵入を助ける「足場」があると、泥棒は格段に作業しやすくなってしまいます。

まず、高い塀や、生い茂った植木、家の裏手など、道路や隣家から「見えない場所」にある窓は、泥棒が時間をかけて窓を破るのに絶好の場所になります。

ご自宅の窓が周囲から見えにくい場所にある場合は、特に注意が必要です。

次に、窓の近くに置かれたエアコンの室外機、物置、脚立、ゴミ箱などは、泥棒が2階への侵入や、窓の上部を破るための「踏み台(足場)」として利用されてしまいます。

防犯対策は窓だけでなく、その周辺環境の整備から始まっていると理解しましょう。

弱点②:防犯性が低い「クレセント錠」

掃き出し窓に標準でついているクレセント錠は、防犯性が極めて低いです。

クレセント錠は、窓の密着性を高めて気密性を保つための「留め具」であり、「鍵」としての機能はほとんどありません。

後の章で詳しく解説しますが、「三角割り」などの手口を使われると、短時間(数秒〜数十秒)で簡単に解錠されてしまう危険性があります。

リフォームを検討する方も、古いクレセント錠だけを頼りにするのは危険です。

補助錠など、別の手段を用いた二重ロックを検討しましょう。

弱点③:「ガラス破り」に無防備な窓ガラス

一般的に使われている単板ガラスは、簡単に割れてしまいます。

空き巣は、大きな音が出るのを嫌い、クレセント錠の周りのガラスだけをピンポイントで(小さなハンマーなどで)割る手口を多用します。 

そして、開いた穴から手を入れてクレセントを回し、侵入するのです。これが、いわゆる「ガラス破り」の代表的な手口です。この作業は短時間で完了します。

また、「網入りガラス」だから安心と思っている方もいますが、網入りガラスは火災時のガラスの飛散を防ぐためのものであり、防犯用ではありません。

たとえ網が入っていても、ガラス自体は簡単に割れてしまうため、ガラス破りに対しては無防備です。

参考:警察庁「ガラスの防犯性能」

100均で揃う!窓用防犯ブザーと補助鍵の効果

手軽に防犯性を高めたい方には窓用防犯ブザーと補助錠の組み合わせがおすすめです。

防犯ブザーと補助錠はダイソーなどの100円ショップやカインズなどのホームセンターで手に入り、工事不要ですぐに防犯性を高めることができます。

本格的な防犯対策を始める前の第一歩として有効な方法です。

①防犯ブザー:「音」で威嚇する効果と設置のコツ

防犯ブザーの目的は、「音で空き巣を威嚇し、侵入を諦めさせる」ことです。

ブザーを選ぶ際は、窓が開いたことを検知する「開放検知」だけでなく、ガラスが割られたときの「振動検知」もできる二段検知タイプがおすすめです。

設置のコツは、開閉部の近くとガラス中央付近に分けて取り付けることです。分けて設置すれば、窓の開閉やガラス破りのどちらにも反応しやすくなります。

また、ブザーの音量や、電池切れアラートの有無も事前に確認しておくと、いざという時に電池切れで動かない事態を防げます。

低予算でも音による威嚇が可能なため、手軽に防犯性を高めることができます。

②補助錠:侵入を「手こずらせる」効果と正しい使い方

補助錠は、クレセント錠の対角に「上下2点」で追加することで、泥棒が窓をこじ開けようとする時間を延ばす効果があります。

泥棒は侵入に5分以上かかると約7割が諦めると言われているため、時間を稼ぐことが重要です。

また、窓を少しだけ開けて換気したい時に便利な「可動域限定タイプ」を設置すれば、窓を全開にされるのを防げます。

両面テープ式の補助錠を貼る際は、窓枠の汚れや油分をしっかり落とす脱脂と、しっかりと押し付けて貼る圧着を徹底しましょう。剥がれ落ちるリスクを抑えることができます。

日常の使い勝手を損なわず、家族の操作が簡単なものを選ぶことが、毎日の安心感につながります。

【100均防犯】ブザーとロック、どっちが有効?役割の違い

防犯ブザーと補助錠は、それぞれ「威嚇」と「防御」の異なる役割を持ち、総合力は「組み合わせ」が鍵になります。

即効性で言えば、侵入しようとした瞬間に音が鳴るアラーム(ブザー)に分があります。これは泥棒の焦りを誘い、すぐに逃走させる効果が高いです。

一方で、継続性や常時の防御力で言えば、窓の開閉が物理的に制限されるロック(補助錠)の方が有効です。

効果的なのは、音(ブザー)で警戒させつつ、物理的な防御(補助錠)で時間を稼ぐ合わせ技です。

予算と操作性を両立し、シニア世帯やペットのいる家庭でも無理なく運用できる方法を選びましょう。

防犯フィルムで「ガラス破り」を阻止!効果的な選び方と貼り方

掃き出し窓の弱点である「ガラス破り」への対策として、防犯フィルムが有効です。

防犯フィルムは、ガラスを割るのにかかる時間を大幅に引き延ばし、泥棒に侵入を諦めさせる効果があります。

防犯フィルムの選び方①:「CPマーク」と「厚み」が重要

防犯フィルムを選ぶ上で重要なのは、「CPマーク」がついた製品かどうかを確認することです。

CPマークとは、警察庁や国土交通省などが定める厳しい「防犯性能試験」をクリアした建物部品にのみ与えられる共通のマークです。

このマークがついている製品は、侵入者がガラスを破って侵入するのに5分以上かかることが証明されています。

また、フィルムの「厚み」も重要で、一般的に350μm(マイクロメートル)級以上のものが防犯用途の目安とされています。

厚みだけでなく、多層構造や粘着力も性能を決めるポイントになります。

フィルムを貼った後は、窓の端部までフィルムが剥がれないように養生をしっかり行うことで、フィルムの性能が安定します。

防犯フィルムの選び方②:「飛散防止用」との違いと見分け方

ホームセンターなどで売られている窓用フィルムには、「防犯用」のほかに「飛散防止用」がありますが、防犯用と飛散防止用では目的が根本的に違います。

「飛散防止用」の目的は、地震や台風などでガラスが割れた際に、破片が飛び散るのを防いでケガを予防することです。つまり「割れた後の安全」が目的です。

一方、「防犯用」の目的は、ガラスを割ろうとする行為に対し、侵入を阻止するための「割らせない時間」を稼ぐことです。

「飛散防止用」との違いは「フィルムの厚み」ですが、信頼できる見分け方は、先述した「CPマーク」の有無です。

防犯対策として購入する際は、パッケージや説明書きで「防犯用」であり、可能であればCPマークの有無を確認しましょう。

【貼り方】自分で貼る手順と失敗しないコツ

防犯フィルムはDIYでも貼ることができますが、その効果を最大限に発揮させるためには、貼り方の品質が重要です。

失敗しないコツは、まずガラス面の脱脂(油分除去)を徹底し、たっぷりの霧吹き(水に中性洗剤を少量混ぜたもの)を使って貼り付け面を濡らすことです。

その後、位置決めをしてから、スキージー(ヘラ)を使って中心から外側へ水と空気を水抜きを徹底しましょう。

特に掃き出し窓はサイズが大きいので、「ドライエリア(ガラスに隠れる部分)まで全面貼り」が基本です。

フィルムの端から5mm程度の巻き込みを避け、浮きを抑えることで密着性が保たれます。

直射日光が当たる時間帯や、低温時は密着性が悪くなるため作業を避けましょう。

DIY好きの方でも、仕上がり品質にこだわって丁寧に作業すれば、家族の安心につながります。

窓の補助錠で二重ロック! クレセント錠だけでは危険な理由と強化術

窓の標準装備であるクレセント錠は、実は鍵としては機能しません。

安心して暮らすためには、補助錠による二重ロックで、クレセント錠の弱点の補強が必要です。

なぜ危険?クレセント錠が「鍵」ではなく「留め具」である理由

クレセント錠は、窓を枠にしっかり密着させて、隙間風や雨水の侵入を防ぐための留め具であり、本来の目的は「気密性の確保」です。そのため、防犯性はあまり期待できません。

空き巣は、ガラスを小さく割って手を入れる「三角割り(クレセント破り)」の手口を使います。

この手口に対して、クレセント錠は無防備で、簡単に解錠されてしまいます。

また、築年数が古い窓の場合、振動や衝撃でクレセント錠がゆるんで外れてしまう危険性もあり、特に掃き出し窓のような大きな窓では注意が必要です。

強化術①:最強の対策「補助錠」の選び方と効果的な設置位置

補助錠の目的は、二重ロックで「侵入時間を稼がせる」ことです。

選び方のポイントは、まず「賃貸(窓枠に無傷で取り付け)」か「持家(ネジでしっかり固定)」かによって、選べる製品が変わってきます。

常にロックしておく「常時ロック用」と、窓を少し開けた状態で固定し全開を防ぐ「換気ストッパー兼用」がありますので、用途に応じて選びましょう。

効果的な設置位置は、クレセント錠からできる限り離れた「窓の上下」です。

上下に補助錠を設置すれば、泥棒は一度に2箇所を破らなければならず、侵入時間が大幅に延び、諦める可能性が高まります。

強化術②:「鍵付きクレセント」への交換という選択肢

クレセント錠の防犯性を高める方法として、クレセント錠自体をキーで施錠(ロック)する仕組みを持つ「鍵付きクレセント」への交換の選択肢があります。

この方法のメリットは、補助錠を別途取り付ける必要がないため、見た目がスッキリし、操作が一つで済むことです。

しかし、鍵の管理が必要になることと、非常時(火事など)に素早く窓を開けられないリスクがあります。

交換する際の注意点として、既存のサッシや窓枠と鍵付きクレセントの「互換性」の確認が必須です。

専門業者に相談して、ご自宅の窓に適合するかどうかを確かめるのが安心です。

窓の防犯は「外構」から!空き巣が嫌う照明・カメラで死角をなくす方法

窓そのものの対策に加えて、家の外周(外構)を工夫すれば、空き巣に「この家は狙いにくい」と思わせる抑止効果を高めることができます。

特に、「夜間の死角をなくす」ことと、最新のセンサーカメラを活用するのが有効的です。

死角をなくす外構計画と照明の配置

夜間の防犯性を高めるためには、照明の配置が重要です。

 「掃き出し窓そのもの(正面)」と、そこへ「近づくための通路(経路)」の両方をしっかり照らせるように配置するのが基本です。

人が通ると自動で点灯する人感センサーライトだけでなく、タイマー連動の照明も組み合わせることで、在宅感を演出できます。

また、窓の周りにある足場になりやすい柵や物置は、窓からの「距離と高さ」を管理し、簡単に利用されないように対策しましょう。

照明が適切に配置されると、夜間の安心感が増すだけでなく、帰宅時も家族がホッとできる副次的なメリットも生まれます。

センサーライト・防犯カメラ設置の勘所

センサーライトや防犯カメラを効果的に設置するためには、泥棒の心理を理解するのが大切です。

センサーライトは、真下ではなく縦方向の広がりを重視して、高所(軒下など)に設置すると、顔が映りやすく威嚇効果が高まります。

防犯カメラは、家の“出入口と逃走経路”を1台で押さえられるような広角の画角で設置するのが理想です。

配線が困難なエリアには、電池式やソーラー併用機を活用すれば、どこでも手軽に設置できます。

これらの機器を見守りと抑止の両立のために利用すれば、夫婦二人暮らしやペットのいる家庭の不安を軽減できます。

【最新防犯】AIカメラ・スマートホーム連携で「即時通知」を実現

近年、防犯カメラは単に映像を「録画するだけ」から、「異常を検知して即座に通知する」へと進化しています。

AIカメラは、従来のカメラのように「動くものすべて」に反応するのではなく、「人」や「不審者」の動きを検知し、自動でスマホに通知してくれます。

これにより、遠方にいてもリアルタイムで状況把握・威嚇(カメラのスピーカー越しに声をかけるなど)が可能になります。

さらに、スマートホーム連携させることで、不審者を検知した際に照明を自動で点灯させたり、他の機器と連動させたりする自動化も実現できます。

最新技術を導入すれば、万一の際の「即時対応」ができるようになり、セキュリティレベルを格段に向上できます。

侵入の「足場」と「隠れ蓑」をなくす植栽・物置の管理術

家の外周にある植栽や物置は、泥棒にとって「隠れ蓑」や「足場」になってしまう可能性があります。

特に掃き出し窓周辺のベランダには、脚立や収納ケースなど、窓を破るための足場になりやすいものを置かないようにしましょう。

植栽は、剪定をこまめに行い、窓面から幅1mの視界を確保できるよう管理しましょう。

夜間は、厚手のカーテンやシャッターで、部屋の中の様子や人の気配を外から視線を遮断するのも重要です。

日々の手間を増やさないよう、片付くためのルール化を進めることで、自然と安全性を向上させられます。

掃き出し窓カーテンで後悔しない選び方|サイズの測り方と、暮らしが変わる窓まわりの工夫

窓の防犯リフォーム比較。シャッター・防犯ガラス・内窓、費用と効果は?

補助錠やフィルムでの対策は手軽ですが、根本的な防犯性能を高めたい場合は、シャッター、防犯ガラスへの交換、内窓などのリフォームが効果的です。

リフォームは初期費用がかかりますが、防犯以外のメリットも得られるため、長期的な視点で見ると有効な投資になります。

シャッター・防犯ガラス・内窓の効果と費用の目安

リフォームによる窓の防犯対策は、それぞれ異なる効果と費用感が特徴です。 ※費用はあくまで一般的な目安であり、製品グレードや現場の状況によって変動します。

シャッター(後付け)

効果: 閉めることで窓が完全に覆われるため、突破されにくく、強力な抑止力になります。さらに、台風対策や防音効果も得られるのが魅力です。

費用目安: 約15万円~40万円(手動か電動か、製品グレードによります)

防犯ガラスへの交換

効果: 窓の見た目や使い勝手を変えずに「ガラス破り」への耐性を高めます。

2枚のガラスの間に強靭な中間膜を挟んだ「合わせガラス」が主流で、叩き割ろうとしても貫通しにくいため、侵入に時間がかかります。

費用目安: 施工方法によって費用が大きく変わります。

  • ガラスのみ交換:約10万円~25万円
    (既存のサッシ枠を活かし、ガラス単体をCPマーク認定の防犯合わせガラスに入れ替える場合)
  • カバー工法(サッシごと交換):約20万円~
    (サッシ(枠)ごと新しく交換する場合は、この価格帯からが目安です。防犯性だけでなく断熱性・気密性も高まります)

内窓(二重窓)

効果: 既存の窓の内側にもう一つ窓を設置することで、二重ロック化が実現し、侵入までに手間がかかるため防犯性が高まります。

断熱・防音の大きな副次効果が得られるため、一年を通して快適な暮らしへと底上げしてくれます。

費用目安: 約8万円~20万円

(設置する内窓のガラスを防犯仕様の合わせガラスにする場合。スタンダードな断熱ガラスであれば、これより安価になる傾向があります)

このように、多目的効果を持つリフォームは、安心だけでなく暮らしやすさも向上させるため、日々の暮らしの中で、その良さを実感できる場面が増えていくはずです。

予算別の優先順位と費用対効果の判断

リフォームの予算に応じて、優先順位を判断するのが大切です。

まず低予算で始めるなら、補助錠、アラーム、部分的な防犯フィルムなどのDIY対策で、クレセント錠の弱点を補いましょう。

中予算をかける場合は、防犯ガラスへの交換や内窓の設置で、窓そのものの防犯性を根本から高めるのがおすすめです。

高予算をかけられるなら、シャッターの設置が視野に入ります。特に電動タイプを導入すれば、日々の開閉の利便性も格段に上がり、防犯性能を大きく向上できます。

ご自身の予算で「どの対策ができるか」の目安がつけば、リフォームへの迷いも少なくなります。ご自身の状況に合った、納得のいく方法で防犯強化を進めましょう。

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防犯と出入り動線を両立する掃き出し窓計画

掃き出し窓は、防犯だけでなく「出入り動線」も重要な要素です。

頻繁に出入りする窓は、通常の引違い窓のロックを強化するだけでなく、窓自体を引戸タイプに交換してロック機構の強化も検討できます。

また、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、窓の金物がベビーカーやペットの動線と干渉しないかを確認しましょう。

リノベーションで床の高さを調整できる場合は、段差解消と転倒防止を同時に実現することで、暮らしやすさと安全性を一体で設計できます。

このように、日々の生活動作と安心を両立させる設計を行うことで、老後も続く安全性を確保できます。

リビングとひと続きになったウッドデッキ。大きな掃き出し窓が開放され、デッキの上には白い椅子とオーニング(日よけ)が設置されている。

補助金・CPマーク製品の選び方と注意点

防犯リフォームを行う際は、補助金制度を賢く活用すれば、実質的な負担を軽減できます。

内窓の設置などは、自治体の補助金や国の省エネ事業と同時応募できるケースがあるため、リフォーム会社に確認しましょう。

また、防犯性能の高い製品にはCPマークがありますが、これは型式や施工方法まで細かく規定されています。製品を選ぶ際は、これらの規定をクリアしているか確認しましょう。

さらに、リフォーム後も安心できるよう、保証やメンテナンスの窓口を明確にしておくことも重要です。

制度をフル活用し、家計の負担を抑えつつ、確かな安心を手に入れましょう。

https://furureno.jp/magazine/renovation-subsidy-guide-window

まとめ:掃き出し窓の防犯は「優先順位」と「組み合わせ」が鍵

掃き出し窓の防犯対策を考える上で、何よりも大切な大前提は「必ず鍵をかける(施錠する)」習慣です。 

警察庁の統計でも、鍵のかけ忘れ(無締り)は、空き巣の最も多い侵入経路の一つです。

どんなに高性能な補助錠やセンサーを設置しても、肝心の鍵が開いていては意味がありません。

その大前提のうえで、掃き出し窓の防犯は、「物理的な防御(侵入時間を稼ぐ)」と「センサー(威嚇・通知)」の2つを組み合わせることが大切です。

ご自宅の窓まわりを一度チェックしてみて、「泥棒が隠れやすい死角はないかな?」「クレセント錠しかない窓はどこだろう?」と、どこから手をつけるか優先順位を考えてみましょう。

持ち家か賃貸か、予算はどれくらいかによって、DIYでできる対策とリフォームが必要な対策をうまく使い分けることがポイントです。

ペットがいるご家庭や、家のまわりが人目につきやすいか、といった環境によっても、ぴったりな対策は変わってきます。

参考:政府広報オンライン「住まいの防犯対策」

もう不安にならない「掃き出し窓」へ。信頼できるプロと一緒に、最適な対策を。

「何から手を付けたらいいかわからない」「どの補助金が使えるの?」などの具体的な悩みがあるかもしれません。

防犯対策は、窓単体ではなく、家全体の動線や生活スタイルを考慮して初めて最適なものになります。

フルリノでは、お客様の「理想の暮らし」と「安心」を両立させるリノベーションの専門家をご紹介できます。

性能だけでなく、デザイン性や使いやすさにもこだわった、最適な掃き出し窓計画を、信頼できるプロと一緒に進めることができます。

まずは、現在の窓の不安や、リフォームで実現したい安心のイメージを、専門家にご相談ください。

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記事を書いた人
株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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