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団地リノベーションはおしゃれにできる?費用相場と間取りの制約を解説

団地リノベーションは、費用を抑えながらおしゃれで快適な住空間を実現できる選択肢として注目を集めています。

手頃な物件価格に加え、自由な間取り変更や内装デザインが可能なため、自分らしい暮らしを楽しむことが可能です。

しかし、リノベーションを検討する際には費用相場やメリット・デメリット、成功事例などをしっかり把握することが重要です。

一方で、団地には壊せない壁や天井高の制限があり、どこまで変えられるかは物件によって変わります。

▼この記事でわかること

  • 団地リノベーションならではの魅力
  • 知っておくべきメリットと注意すべきデメリット
  • リノベ費用と物件購入価格の総額目安
  • 団地で活かせるリノベ成功事例3選
  • 一人暮らしにも団地リノベがオススメな理由

今なら、リノベーションの基礎知識から実際の施工事例までをまとめた「リノベーション事例集」を無料でダウンロードできます。

団地など築年数のある住まいでも、快適に暮らすための工事の流れや期間の目安、よくある疑問へのヒントが満載。

初めての方でも安心して読める内容で、これから住まいのリノベーションを検討する方におすすめです。

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団地リノベーションの魅力とは?

構造材の柱を現しにした広々としたLDK。壁には古い建具をオブジェのように飾り、空間のアクセントにしています。

団地リノベーションの魅力は、コストパフォーマンスや設計の自由度だけではありません。

新築マンションにはない、団地ならではの「環境」や「雰囲気」こそが、大きな価値を生み出します。

例えば、ゆったりとした敷地内に建てられていることが多く、緑豊かな共用スペースや公園が充実している環境は、大きな魅力です。

また、年月を重ねた建物が醸し出すレトロな味わいは、モダンなデザインと組み合わせることで、新築では表現できない個性的な空間を演出できます。

さらに、既に地域コミュニティが形成されている点も、暮らしの安心感につながります。 内装を一新して快適な住空間を実現しつつ、こうした「団地ならではの良さ」も同時に享受できる。

だからこそ、団地リノベーションは今、多くの人に選ばれています。

団地が古く見える原因と、リノベーションで変えられる部分

団地が古く見える原因は、間取りと建具、設備の3つに分けられます。

和室中心の間取り、ふすまや木枠のアルミサッシ、幅の狭いキッチンが、室内の印象を決めています。このうち住戸の内側にあるものは、ほとんどが工事で入れ替えられます。

畳をフローリングに変え、ふすまを引き戸に交換すれば、和室のままの印象は残りません。

キッチンや浴室、洗面などの設備も、サイズの制約はあるものの新しいものに交換できます。

一方で、玄関ドアと窓のサッシは共用部分にあたり、住戸の持ち主が勝手に交換できません。

窓は、既存のサッシの内側にもう一枚窓を付ける方法なら、管理組合の承諾を得たうえで対応できます。

内側を作り替えられる範囲が広いため、築年数が古い団地でも室内の印象は変えられます。

団地リノベーションのメリット・デメリットとは?

団地リノベーションには多くのメリットがありますが、計画を進める際には戦略を練ることも大切にしましょう。

メリット

詳細

価格が安い

団地は比較的安価で購入可能です。浮いた費用をリノベーション費用に充てやすくなります。

管理が良好

小規模マンションに比べると管理組合がしっかり形成されており、手を加えながら長く管理されています。

構造が堅牢

鉄筋コンクリート構造が多く、壁式構造タイプの団地も多いため、頑丈なつくりが多いです。

UR賃貸住宅では、旧耐震基準で建てられた住棟の耐震診断が約99%実施済み(2016年3月末時点)で、診断結果に基づいた耐震改修も計画的に進められています

出典: 耐震について|UR賃貸住宅

メリットのポイント

団地の特徴として、築年数が経過している分、周辺の相場に比べ比較的安価であることが最大のメリットです。
併せて、構造も頑丈なつくりであるケースも多く、築年数の割にはしっかりしたつくりである点も、安心材料に繋がります。

デメリット

詳細

間取りの制約

構造上壊せない壁が比較的多く、間取りの制約が発生する場合があります。

エレベーターがない

5階建ての団地などでは、エレベーターが設置されていないケースも多く、家族形態によっては不便を感じることも。

専有面積が小さい

40〜70㎡程度の住戸が主流で、部屋数や水回りの配置に制約が出やすくなります。

天井高・間口の狭さ

玄関までの階段の狭さや、室内の天井高の制限、水回りのサイズ変更が難しいなど、プランに制約が生じる場合があります。

デメリットのポイント

特に注意すべきポイントは「間取りの制約」「天井高・間口の狭さ」です。
団地特有の構造上、取り外せない壁や柱があり、完全に自由な設計が難しい場合があります。

特に、水回りの移動やサイズアップなどは、団地の構造によってはリノベーションを行っても解消されないケースも多く、近年のマンション構造よりも制約事項が多くなる傾向がみられます。

<<supervisor-comment-01 name={阿部 哲} position={fujitaca リノベーション ・副代表} imgUrl={https://furureno-prd-resources.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/supervisor/image.webp} text={特に水回りの移動は要注意ポイント!

団地の場合、水回りの移動は大幅に変更することが難しいケースが多く見受けられます。

配管がコンクリート内部に埋まっていたり、天井高の制約によってユニットバスの設置が難しかったりと、さまざまな要因が発生しやすくなります。

団地リノベーションの場合、強いこだわりよりも「こんな暮らしがしたい」というマインドでプランを考えていくと、制約事項に対して前向きに取り組みながら進めていくことが可能になります。

}>>

メリットとデメリットを比較した結果

団地リノベーションは、コストパフォーマンスの良さや静かな住環境が大きな魅力です。

しかし、間取り変更や工事自由度が制限される場合があるため、事前にリノベーション会社や管理組合に相談し、可能な範囲をしっかり把握することが重要です。

団地特有の間取りの制約や、老朽化した配管・断熱への対応は、リノベーション会社の経験によって提案の幅が大きく変わります。

壁式構造や埋設配管の扱いに慣れた会社であれば、制約がある中でも希望に近い間取りを引き出せる可能性が高くなります。

団地リノベーションの実績が豊富な会社を選ぶことが、後悔しないための重要なポイントです。

https://furureno.jp/magazine/renovation-merit

団地リノベーションの「いいな」を、あなたの暮らしに。

実際の施工事例をまとめたオリジナルのリノベーションブックには、間取りの工夫や収納のアイデアが満載。

暮らしを快適にするヒントがきっと見つかります。ご興味があれば、ぜひ覗いてみてください。

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団地リノベーションの成功事例

実際に団地をリノベーションした事例を3つと、団地と同じ課題を抱えた築古マンションの事例を3つ紹介します。
細切れの間取り、水回りの制約、内装の古さを、それぞれどう解決したのかをご覧ください。

【夫婦×築53年】3LDKを2LDKにして、光と風の通り道をつくった団地リノベ

築53年の団地をナチュラルテイストにフルリノベしたLDK。視線が奥まで抜ける開放的な空間設計で、左手の開口部には空間を緩やかに繋ぐ造作のワークデスクを配置している。右手には木目が美しいキッチンと一体型のダイニングテーブルをしつらえ、球体のペンダントライトや編み込みのラウンジチェアが洗練されたカフェ風の雰囲気を演出。光と風、そして余白を大切にしたひかり工務店の事例。
  • 事例の概要:築53年 / 61.17平米 / 3LDK→2LDK / 夫婦

大阪府三島郡の水無瀬にある築53年の団地を、フルリノベーションした事例です。

細かく仕切られていた3LDKを2LDKにまとめ、リビングから奥へ視線が抜ける構成になっています。

書斎やダイニングなど、住まいの中に居場所をいくつか置き、別のことをしていても同じ空間で過ごせる距離感にしています。

キッチンは暮らしの中心として設けられ、土鍋でご飯を炊くような時間を楽しめる計画です。

壁の位置に制約がある団地でも、部屋数を減らして通り道を整えれば、広がりのある住まいになります。

>この事例を詳しく見る

この事例を担当したのは、ひかり工務店です。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にひかり工務店へご相談ください!

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【家族4人×84平米】団地の枠を超えた、開放感のあるLDK

団地を家族向けにフルリノベーションしたナチュラルモダンなLDK。白壁と温かみのある木目調フローリングを基調に、ゆとりある空間を実現。左手にはライトグレーのソファと観葉植物、手前には大きなニットプフを配置。右手奥には空間を引き締めるグレーの対面式キッチンと、黒いチェアを合わせたダイニングをしつらえたひかり工務店の事例。
  • 事例の概要:84.2平米 / 3LDK→3LDK / 家族(子供2人)

大阪府の団地を、子育て中の家族4人向けにフルリノベーションした事例です。

手狭さと日々の動きにくさを見直し、間取りと動線、収納をひとつずつ整えています。

完成したLDKは光と風が抜け、窓の外の緑を眺めながら過ごせる構成になっています。

家族で集まる時間も、それぞれが自分のペースで過ごす時間も成り立つ住まいです。

団地は面積が限られていても、収納計画と動線の整理でファミリーの暮らしに合わせられます。

>この事例を詳しく見る

この事例を担当したのは、ひかり工務店です。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にひかり工務店へご相談ください!

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【夫婦×75平米】食卓を主役にした、ホテルライクな団地リノベ

団地をホテルのような静けさと洗練された空間にフルリノベーションしたLDK。落ち着いたグレーのトーンを基調に、壁面の間接照明が上質な陰影を生み出している。右手には黒のカウンター天板とバーチェアをしつらえたスタイリッシュな対面キッチンを配置し、料理と食事を楽しむ時間を演出。ひかり工務店の事例。
  • 事例の概要:75平米 / 2LDK / 夫婦

大阪府の団地を、食事の時間を中心に組み立ててフルリノベーションした事例です。

施主は、料理をふるまう時間そのものを暮らしの中心にしたいと考えていました。

キッチンと食卓を空間の主役として配置し、落ち着いた色味と素材、光の陰影でまとめています。

生活感を抑えたしつらえで、団地でありながらホテルのような静けさのある空間になっています。

内装の素材と照明の計画しだいで、団地の住戸でもこうした雰囲気をつくれます

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この事例を担当したのは、ひかり工務店です。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にひかり工務店へご相談ください!

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【単身×築31年】コンパクト空間を活かす、レトロモダンな1LDK

ネイビーブルーのキャビネットとステンレス天板のキッチンが窓下に設置されている。床は明るい木目調、壁は薄いグレー。
  • 事例の概要: 築31年 / 40平米 / 1LDK / 単身

40平米という、団地にも通じるコンパクトな空間が舞台です。限られた面積の中で単身世帯の暮らしやすさとデザイン性を両立させるため、「色と素材の調和」をテーマに設定。

印象的なネイビーのキッチンや温かみのある木目の天井で、レトロモダンな雰囲気を演出しました。

築古でコンパクトな空間でも、素材や色使いの工夫で自分らしい住まいに一新できます。記事後半で紹介する「一人暮らし」の団地リノベにも参考になる事例です。

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この事例を担当したのは、KOJIN HOMEです。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にKOJIN HOMEへご相談ください!

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【築58年×ファミリー】制約を乗り越え、明るく広いLDKを実現

白いサブウェイタイルを貼ったキッチンカウンターがあるLDK。床は白系のフローリングで、茶色の猫が座っている。左手には黒いフレームのドアが見える。
  • 事例の概要: 築58年 / 72平米 / 2LDK / 家族(子供1人)

「築58年」「室内に洗濯機置き場がない」「北向きで日当たりが良くないLDK」という、古い団地にも通じる多くの課題を抱えたリノベーションです。

最優先事項を「広く明るいLDK」と定め、クロスやフローリングを白基調に。LDKの広さを確保するため水回りはコンパクトに集約しつつ、洗濯機置き場の新設や洗面とトイレの分離も実現しました。

古い物件特有の制約も、優先順位を決めて設計することで解決できるという好事例です。

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この事例を担当したのは、インテリックス空間設計です。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にインテリックス空間設計へご相談ください!

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【築30年×躯体現し】閉鎖的な和室を、開放的なインダストリアル空間へ

ダイニングキッチンの写真。古材のカウンターにバースツールが置かれ、壁は黒いサブウェイタイルとコンクリート。奥にダイニングセットがある。
  • 事例の概要: 築30年 / 90.41平米 / 3LDK(LDK空間を大幅に拡張)/ 家族

LDKに隣接する和室があり、壁が多く閉鎖的だった典型的な間取りを、開放的な空間へ変えることがテーマでした。

課題だった和室との壁を取り払い、一つの広大なLDKを創出。

さらに、クロスの下から現れた状態の良いコンクリートをあえて「躯体現し」として活かし、ステンレスキッチンと組み合わせたインダストリアルな空間に仕上げました。

「躯体現し」は、古い建物の構造をそのまま魅力に変える、築古リノベならではのデザイン手法です。

>この事例を詳しく見る

この事例を担当したのは、大槻建設です。事例のようなリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽に大槻建設へご相談ください!

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団地リノベーションの費用相場とは?

リノベーションで広くなったLDKと、回遊できるアイランドキッチンの写真。ダークブラウンの木目が落ち着いた雰囲気の、モダンで開放的な空間です。

団地リノベーションの費用は、工事内容や広さによって異なります。 

団地リノベーションの費用相場は、「水回りのみの交換」から「フルリノベーション」まで、工事範囲によって大きく変わります。

まず自分がどの範囲の工事を希望しているかを明確にすることが、正しい予算感をつかむ第一歩になります。

工事範囲

想定内容

費用相場

水回りのみ交換

キッチン・浴室・トイレ・洗面のうち1〜数点を交換

10万円〜300万円

部分リノベーション

水回り+内装(クロス・床)+間取りの一部変更

100万円〜800万円

フルリノベーション

スケルトンに近い状態からの全面改装

700万円〜1,000万円

フルリノベーションした場合

団地の一室をフルリノベーションした場合の費用相場は、700万円~1,000万円が一般的です。

ここでは、費用が前後しやすい主な要因を紹介します。

項目

費用が前後しやすい理由

浴室工事

・竣工当時のお風呂の場合、サイズが小さくブロック塀等の解体により費用が上がりやすい

・給湯器の移設が発生する場合、費用が上がりやすい

間取り変更

・間取りを大幅に変更する場合、費用が上がりやすい

・逆に、間取りを変更しない場合は費用を抑えやすい

断熱材・内窓追加

・コンクリートの底冷えを感じやすく、内窓(インナーサッシ)の取付や断熱材の追加により費用が上がりやすい

和室を洋室に変更

・畳からフローリングに変更する場合、費用が上がりやすい

・一方、襖や和室を活かすことで、費用を抑えやすい場合も

一般的なマンションリノベーションに比べ、団地リノベーションはテクニカルな視点も極めて重要になります。

リノベーションの初期段階で、信頼できるリノベ会社に詳細な見積もりを依頼し、予算計画を立てることが重要です。

リノベーションで注意すべきポイントや、コストのイメージの見当をつけながら、理想と現実のバランスを取りながら進められます。

部分的なリノベーションした場合

部分的なリノベーションを選ぶ場合、費用は工事範囲に応じて調整できます。部位ごとの金額は、選ぶ設備のグレードと工事の範囲で変わります。

部分的なリノベーションでは、予算に合わせて特に改善したい箇所を優先的に工事できるのがメリットです。 

同様に、家事動線を改善するためにキッチンだけを改装する、あるいはリビングの床を無垢材に張り替えるだけで、空間の印象が新しくされることもあります。

部位ごとの費用相場は以下の記事で詳しく解説しています。

https://furureno.jp/magazine/renovation-market-price

費用感や効果を事前に把握するために、複数のリノベ会社に相談し、比較検討するのがおすすめです。

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物件価格と工事費の総額で考える

団地リノベーションの予算は、物件価格と工事費を合わせた総額で決めます。

団地は同じエリアの中古マンションより物件価格を抑えやすく、そのぶんを工事費に回せます。

物件を安く買って工事にかけるか、内装の整った物件を買って工事を軽くするかで、同じ総額でも仕上がりが変わります。

先に物件を決めてしまうと、工事費が想定を超えたときに調整できる部分が残りません。

物件を探す前に総額の上限を決めておけば、購入後に工事の内容を削らずに済みます。

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築年数が古い団地で見積もりに加わりやすい工事

団地は建てられてから年数が経っているため、内装以外の工事が見積もりに加わります。

給排水管は住戸の中を通る部分を交換できる場合があり、築年数によっては更新を前提に考えます。

電気の容量が今の暮らしに足りず、分電盤の交換や容量の引き上げが必要になることもあります。

こうした工事は仕上がりとして目に見えませんが、住んでからの不具合を防ぐ部分です。

見積もりを見るときは、内装の金額だけでなく、これらの項目が入っているかを確認します。

エレベーターのない棟では搬入と工事時間に制約が出る

5階建てでエレベーターのない団地では、資材の搬入に人手と時間がかかります。階数が上がるほど搬入の手間が増え、その分が工事費に含まれます。

管理規約で工事できる時間帯や曜日が決められている団地も少なくありません。作業できる時間が限られると工期が延び、仮住まいの期間も長くなります。

物件を決める前に、搬入経路と工事のルールを管理組合に確認しておけば、見積もりと工期のずれを防げます。

賃貸でも団地リノベーションはできる?「UR-DIY」という選択肢

団地は購入前提で語られることが多いですが、賃貸のUR団地でも本格的なリノベーションができる制度があります。それが「UR-DIY」です。

UR-DIYは、UR賃貸住宅の一部の住戸に用意されているプランで、建物の構造部分(躯体)以外は原則としてDIY・リノベーションが可能です。

一般的な賃貸住宅にある「原状回復義務」が、契約時点から免除される点が最大の特徴です。

UR-DIYには改修範囲の異なる3つのラインナップがあり、目的に応じて選ぶ形になります。DIY住宅のみ、入居前の施工期間中は家賃が発生しない「フリーレント」という特典が付きます。

ラインナップ

特徴

フリーレント(家賃無料期間)

DIY住宅

躯体以外は原則DIY可能。本格的な改修に対応

入居前3か月間(1年3か月以上居住が条件)

PetitDIY住宅

壁紙・床など表層部分中心の改修

なし

カスタマイズUR

住戸内の「フリーウォール」部分のみDIY可能

なし

通常のUR賃貸との違い

UR賃貸には、UR-DIY以外にも「模様替え制度」という仕組みがあります。両者は対象範囲が異なるため、混同しないよう整理しておきましょう。

制度

対象住戸

原状回復

模様替え制度(通常のUR賃貸)

全住戸が対象

事前申請・承認を得た特定の工事(畳のフローリング化、壁のタイル張り・塗装、押入れのクローゼット化、和室の一室化など)に限り免除

UR-DIY(DIY住宅/PetitDIY住宅など)

UR-DIY指定の住戸のみ

躯体以外は原則、契約時点から免除

UR-DIYを利用する流れ

1. UR-DIY指定の住戸を探し、プランを検討する
2. 施工したい内容をURへ申請する
3. URの承諾を得る(使用する材料・仕様・工法はURの定める基準に適合させる必要あり)
4. 施工を行う(DIY住宅の場合、入居前に3か月間の使用契約期間があり、この間は家賃が無料)

メリットと注意点

賃貸でありながら本格的なリノベーションができ、入居前の施工期間中は家賃がかからない点は大きなメリットです。

一方で、対象となる住戸が限定されていること、そしてURの「DIY住宅の手引き」で定められた範囲を超える施工や、無申請の工事については原状回復義務が発生する点には注意が必要です。

購入に踏み切る前に、賃貸で団地リノベーションの暮らしを試してみたいという方には、UR-DIYも選択肢の一つになります。

団地リノベーションをするための物件購入価格とは?

団地リノベーションを考える際、物件購入価格は非常に重要なポイントです。

築年数が経過した団地は、周辺の中古マンションと比較して価格が安いので、資金計画の上でも、リノベーション費用を確保しやすくなります。

築30年以上の団地では、500万円以下で購入できる物件も多く存在します。

これにより、建材を使用しグレードアップしたり、水回り設備の最新化やデザイン性の高い内装にこだわることができます。

物件を安く購入するためには、以下のポイントを大切にしましょう。

  • 複数の不動産会社に相談し、未公開物件も含めて選択肢を増やす。
  • 築年数が古くても管理状態が良い物件を選ぶ。
  • 周辺地域の相場を調査し、適切な価格帯を把握する。

これらを踏まえた物件選びが、リノベーション成功の始まりとなります。

団地は1960〜70年代に建てられたものが多く、旧耐震基準(1981年5月以前)に該当する物件も少なくありません。

この場合、住宅ローン控除を受けるには耐震基準適合証明書が必要になりますが、UR団地は耐震診断の実施率が高く、証明書を取得しやすい傾向があります。制度の詳細は以下の記事もあわせてご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/used-house-loan

団地リノベーションの費用や工事期間、購入額など、漠然とした不安はありませんか?

その不安は、経験豊富なプロに相談することで解消できます。あなたの疑問に直接お答えする無料オンライン相談会に、ぜひお気軽にご参加ください。無理な営業は一切ありませんのでご安心ください。

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団地リノベーションは一人暮らしの方にもオススメ!

鮮やかなグリーンのタイルをアクセントにした、古民家風とモダンが融合したキッチン。隣には大容量のパントリーが設置され、デザイン性と使いやすさを両立している。

悠々自適に、自分らしい暮らしを求める方にとって、団地リノベーションは魅力的な選択肢です。

比較的手頃な価格で物件を手に入れられるため、リノベーションに余裕を持って予算を割けることが特徴です。

また、一人暮らしに適した広さや立地条件を備えた団地も多く、暮らしやすい環境が整っています。

一人暮らし×団地リノベーションの良さをポイントに分けて解説します。

自分好み自由な間取り×内装

一人暮らしの団地リノベーションでは、自分好みの間取りや内装を自由にデザインできる点が魅力です。

例えば、リビングと寝室の間仕切りをなくしてワンルーム風にし、カウンターキッチンを設置してカフェのような雰囲気に仕上げることも可能に。

SNSや雑誌で選ばれるおしゃれな実例を参考にしつつ、間取りや内装を自分らしくカスタマイズすることが可能になります。

一人のためだけの空間作りは、日々の生活の満足度を高め、快適な毎日を実現します。

一人暮らしに助かるコミュニティ

団地は、地域コミュニティが形成されていることが多く、一人暮らしをする上での安心感を提供します。

近隣住民との健全な交流が可能で、必要に応じてサポートを受けられる環境が整っています。

また、地域によってはイベントや清掃活動などが行われ、住民の間のつながりや安心の場が設けられていることもあります。。

居住者同士の適度な距離感を楽しみながら、安心感のある暮らしを楽しむことができるのが、団地ならではの魅力です。

一人暮らしの広さなら工事費を抑えやすい

団地のリノベーション費用は、工事する面積が小さいほど安くなります。

一人暮らしで使う40〜50平米台の住戸には、ファミリー向けの70平米台ほどの床や壁の面積がありません。

内装の工事費は、この面積の差がそのまま金額の差になります。

浴室やトイレ、洗面も1つずつなので、設備の交換費用は世帯人数の多い住戸ほどかかりません。

物件価格を抑えたぶんをリノベーションに回せば、限られた予算でも内装と設備の両方に手を入れられます。

単身で住める団地は種類によって限られる

団地で一人暮らしを始められるかどうかは、住宅の種類によって変わります。

公営住宅(都営・県営・市営など)は同居する親族がいることを入居資格に挙げており、単身では申し込めないところが少なくありません。

単身での入居は、高齢者や障害のある方など、条件に当てはまる場合に限られます。

UR賃貸住宅や公社住宅なら単身でも申し込めますが、どの団地でも自由に選べるわけではありません。

対象の団地や間取りが決まっていたり、収入の基準が設けられていたりします。分譲団地を購入する場合、こうした入居資格はありません。

間取りから作り替えたいなら、購入して自分でリノベーションする方法が向いています。

一人暮らしで確認しておきたい建物と管理の条件

団地は建てられた年代が古いため、住み始めてからの負担になる部分を内見の段階で確かめておく必要があります。

5階建てでエレベーターのない棟が多く、階数によっては買い物のたびに階段を上り下りします。浴室が狭く、追い焚きや浴室乾燥が付いていない住戸も珍しくありません。

和室が中心の間取りも多いため、洋室に変える工事や収納の作り替えを前提に予算を考えておきます。

分譲団地を購入すると管理組合の組合員になり、理事が輪番などで回ってきます。

自治会への加入は任意ですが、ごみ集積所の管理や共用部の清掃を自治会が担っている団地では、実際には入らない選択をしにくくなります。

清掃や当番の頻度は団地ごとに差があるため、内見のときに確認しておきます。

女性の一人暮らしで押さえておきたい防犯

団地はオートロックのない棟が多いため、住戸側で備える工事を計画に入れておきます。

1階や2階は窓からの侵入に注意が必要で、面格子の設置や、補助錠を付けられるサッシへの交換を工事に含められます。

内窓なら断熱の効果もあるため、防犯だけのための出費にはなりません。玄関は、録画できるカメラ付きのドアホンに交換できるかを管理組合に確認します。

廊下の照明や掲示板の掲示を内見のときに見ておくと、その団地の管理の様子が分かります。

https://furureno.jp/magazine/renovation-floor-plan

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ヴィンテージな雰囲気のカウンターキッチンがあるLDK。木のカウンターや家具が、ナチュラルで落ち着いたカフェのような空間を演出しています。

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記事を書いた人
開原 崇友(かいはら たかとも)

開原 崇友(かいはら たかとも)

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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