北欧スタイルのキッチンといえば、白い壁と明るい木目の組み合わせが定番です。ここ数年は、その明るさを残しながら、少し落ち着いたトーンへ動いています。
日本の美意識と北欧のデザインを掛け合わせた「ジャパンディ」や、セージグリーンやサンドベージュのような自然界にある色味を取り入れた住まいが増えてきました。
キッチンは家事をこなす場所であり、家族が自然と集まる場所でもあります。
見た目だけで選ぶよりも、毎日手が触れる面の質感まで含めて選んだほうが、住んでからの満足感が変わってきます。
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北欧スタイルのキッチンで注目される色と質感

最近の北欧インテリアは写真映えするだけではなく、「触れた時の心地よさ」や「いるだけでホッとする空気感」といった、五感を重要視するように変化しています。
毎日立つキッチンは、家事をこなす場所であり、家族が自然と集まる家の中心。
だからこそ、見た目だけでなく手で触れた時に素材のやさしさを感じられたり手触りの心地よさが人気です。
アースカラーとマットな質感
リノベーションの現場で増えているのが、北欧スタイルに和の要素を足したデザインです。
明るくポップな北欧テイストに、飾りすぎず余白を残す日本的な感覚を重ねると、落ち着いたトーンになります。
ここで使われるのが、セージグリーンやサンドベージュ、くすんだブルーといったアースカラーです。こうした中間色は無垢材などの木の質感と馴染みやすく、空間に奥行きを出してくれます。
色だけでなく、光の当たり方で表情が変わるツヤのないマットな塗装や、凹凸のあるタイルも相性の良い素材です。ツヤを抑えた面は、外光や照明とあわさって柔らかい印象になります。
カタログの色見本だけで決めず、その素材が自宅の窓から入る光をどう反射するかまで確認しておくと、完成後のイメージのズレが小さくなります。
ジャパンディという選択肢
北欧の機能的な部分と、日本の静けさが心地よく交わる「ジャパンディ」スタイル。
情報社会で忙しく過ぎていく今の私たちの暮らしにこそ、こうした居場所が癒しになる事も。
空間にあえて何も置かない余白を作ってあげることで、家事に追われる日常の中に、ゆっくりと過ごせる雰囲気に。
また、あえて異なる素材を一緒にするのも、ジャパンディならではの面白さです。
北欧スタイルの基本や、キッチン以外の場所も含めた進め方はこちらにまとめています。

https://furureno.jp/magazine/scandinavian-style-renovation-points-cases
北欧スタイルのキッチン事例|テイスト別のリノベーション実例

北欧スタイルといっても、どんな暮らしを送りたいかで仕上がりは大きく変わります。
同じ「白と木」を軸にしていても、木の色を濃くするか淡くするか、差し色をどこに置くかで、印象はかなり違ってきます。
ここからは、実際にリノベーションで完成したキッチンを、ナチュラル、モダン、ジャパンディの3つに分けて見ていきます。
【ナチュラル】白と木目が主役の王道北欧スタイル
木の色合いと明るい白の組み合わせは、いつの時代も選ばれている北欧テイストの王道です。朝の自然光が入るキッチンなら、毎日立つ時間そのものが変わってきます。
北欧のダイナーを思わせるキッチンデザイン

参考:チェリーとともに、好きなものを愛でる暮らし/fujitacaリノベーション
東京の築38年のマンションを、fujitacaリノベーションがフルリノベーションした住まいです。
ご夫婦が好きな北欧アンティークの家具や小物が主役になるように、内装を組み立てています。
キッチンは壁に沿わせたI型で、ダイニングとの間に立てた腰壁にリブパネル(縦の溝が等間隔に並んだ板材)を張っています。
この縦のラインが入ることで、既製のシステムキッチンでもアンティーク家具と並んだときになじみやすくなります。
色は、白い壁に木目の扉とステンレスの天板を合わせた構成です。
キッチンの床だけは深いブルーにして、LDKに敷いたブラックチェリーの突板(薄くスライスした天然木を貼った材)と切り替えています。
白と木を基調にして、くすんだ色を1色だけ足すという、北欧の配色でよく使われる組み立て方です。
背面には木のオープン棚を造り、電子レンジや器を並べています。梁と天井の低さを隠しながら収納量を増やしたことで、圧迫感を抑えています。
打ち合わせの当初はヘリンボーンの床やチーク材を使う案も出ていましたが、手持ちの家具の魅力を損なう心配から、家具がなじむ方向へ切り替えました。
家具と照明の選定や配置まで一緒に決めたことで、暮らし始めてからのギャップがなかったそうです。
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自然素材に包まれた居心地の良いキッチン

参考:北欧style House type004/My Design
東京の築40年の戸建てを、My Design(株式会社Izumida)がフルリノベーションした住まいです。
50代のご夫婦と娘さんの3人暮らしで、若い頃のヨーロッパ旅行で訪ねた家の雰囲気を再現したいという要望から出発しています。
キッチンは、背面の造作食器棚と向かい合う対面のカウンターです。面材にはオーク系のナチュラルな木目を選び、天板はグレーでまとめています。
リビング側の端には白いタイルを張った腰壁を立てていて、手元が直接見えないようにしながら、木の面が続きすぎないよう色と素材を切り替えています。
背面には天井近くまでの造作食器棚を設けました。上段はガラス扉で器を見せ、下段は引き出しと開き戸で隠す作りです。
北欧キッチンでよく使われる、見せる収納と隠す収納の組み合わせをそのまま形にしています。
色数は絞ってあり、白い壁とオークの木目、グレーの天板の3色が中心です。
北欧というと赤や青の家具を思い浮かべる方も多いところですが、ご夫婦は派手さがないほうが長く愛せると考えて、この方向を選ばれました。
隣のダイニングには木の板張りの壁とグリーンのペンダントライトがあり、キッチンから続けて見たときに色がつながります。
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子育てにも優しい、ナチュラルであたたかいリノベーション

参考:子育てにも優しい、ナチュラルであたたかいリノベーション/アルティザン建築工房
北海道の築50年の戸建てを、アルティザン建築工房がフルリノベーションした住まいです。
小さなお子様がいるご家族で、無垢のフローリングで子育てのしやすい家にしたいという要望から始まっています。
キッチンは白い天板の対面カウンターです。木目の面材と白い壁を基調にしながら、天井から吊った黒い箱型のレンジフードで空間を引き締めています。
北欧のキッチンでは白と木でまとめたところに黒を1点入れる組み立てがよく使われますが、この住まいではフードがその役目を担っています。
キッチンの隣には木の可動棚を並べたパントリーがあり、食品や日用品をまとめて置けます。
断熱性能はUA値0.23で、太陽光発電とエアコン1台での全館空調を組み合わせたZEH仕様です。
北海道でも室温が外気に左右されにくく、冬の寒さが気にならないという声が寄せられています。
北欧の暮らし方は長い冬を室内で快適に過ごすところから来ているため、寒冷地でこの性能を確保していることは、見た目のテイスト以上に大きな意味を持ちます。
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【モダン】色数を抑えて仕上げるテイスト
白と木で明るくまとめる王道に対して、色数をさらに絞る方向もあります。グレー、黒、グレージュといった彩度の低い色でキッチンをまとめると、同じ北欧でも静かな印象になります。
素材の見え方も変わります。木の面積を減らして金属や塗り壁の面を増やすと、生活感が出にくくなる代わりに、冷たく見えないよう照明や木の家具で調整する必要が出てきます。
無垢の床とステンレスのキッチンを対にした住まい

千葉の築47年のマンションを、ATTIC Renovatioがフルスケルトンからリノベーションした住まいです。一人暮らしの方が、これからの暮らしに合わせて間取りから見直しています。
キッチンはII型です。片側にステンレスのシンクとコンロ、向かい合う位置に木の面材とグレーの天板のカウンターを置いています。
ステンレスのシャープさと無垢の木の温かさを対にする組み立てで、どちらかに寄せるのではなく、両方を同じ空間に並べています。
コンロ前の壁には、白と紺の細かい幾何学模様のタイルを一面に張っています。無地のタイルと違って柄そのものが見せ場になるため、色数を抑えた空間でも単調になりません。
上にはステンレスの水切り棚を取り付けていて、道具を吊るしたまま乾かせます。
照明は種類を混ぜています。ガラスの丸いペンダント、蛇腹状のシェード、天井のスポットライトを組み合わせて、キッチン、ダイニング、リビングでそれぞれ光の出方を変えています。
ひとつの大きな照明で部屋全体を照らすのではなく、小さな光源を複数置く北欧の考え方に沿った作り方です。
床は場所ごとに切り替えています。
キッチンの足元は継ぎ目の少ない素材、ダイニングは無垢のパーケット(木片を組み合わせて張る床)で、掃除のしやすさと見た目を場所ごとに使い分けています。
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ゲストとの会話が楽しめるキッチン

参考:窓からの景色もリビングの一部。メゾネットリノベーション。/インテリックス空間設計
東京の築19年のマンションを、インテリックス空間設計がフルリノベーションした住まいです。物を持たない暮らしをするご夫婦が、広くオープンなホテルライクな家を目指しました。
家族や友人を呼んでホームパーティをよくするため、LDKをゲストがくつろげるひとつの空間にまとめ、キッチンはアイランド式のII型を選んでいます。
シンクとコンロを2つのカウンターに分けて平行に並べる形で、アイランド側は洗い物と盛り付け、壁側はオーブン料理もできるコンロという役割分担です。
ダイニングやソファにいる人と会話をしながら手を動かせます。
色は黒でまとめています。面材も天板もシンクもフードも黒で、壁はグレーの塗り、床はグレーの大判タイルです。
白と木を基調にする一般的な北欧キッチンとは逆の組み立て方で、暗いトーンで揃えることでモノの少なさが際立ちます。
天井から下げた黒い細長いペンダントライトも、線を細くして視界の邪魔にならないようにしています。
キッチンとバスルームには配分し、ゲストルームとして使う洋室は床の張り替え程度にとどめています。
家具も、照明と椅子は後から交換しやすいので抑え、搬入の大変なソファとダイニングテーブルには配分するという線引きをされました。
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照明と響き合うタイル。「ぴったり」を収めた一人暮らしの住まい

北海道の築31年のマンションを、Lig worksがフルリノベーションした住まいです。
一人暮らしのお施主様が、「まっすぐ。ぴったり。」と「色素が薄い系の色味」という2つのテーマを掲げてつくりました。
キッチンは細長い二列の配置です。片側にシンクとコンロ、向かい側に収納とオーブンを納めています。天板は淡いオークの木、面材はグレージュで、どちらも彩度を抑えた色です。
北欧のキッチンでよく使われる白と木の組み合わせから、白をもう少しくすませた方向と考えると近くなります。
ダイニング側の腰壁には縦のウッドパネルを張っていて、こちらはうっすらピンクがかった淡い色です。
木材の塗装の色味を揃えたいという要望が強かったため、現場で何度も塗り重ねて調整しています。壁には木のオープン棚を2段設けて、鍋や器を並べています。
天井から下げた裸電球のペンダントライトは施主支給です。
ニッチのタイルやスイッチ、カップボード、書斎のガラスなども使いたいものが決まっていたので、一部を支給する形で、それに合う空間として仕上げています。
タイルやウッドパネルは、端が半端に切れないよう割付から検討しました。
ウォークインクローゼットの床はフロアタイルですが、廊下から見たときにその境目が見えないように納めていて、廊下のフローリングがまっすぐ伸びているように見えます。
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【ジャパンディ】和の要素を取り入れたテイスト
和と北欧を掛け合わせるとき、キッチンで効いてくるのが床の使い方です。
壁を立てて部屋を仕切るのではなく、小上がりのように床の高さを変えて用途を分けると、視線が抜けたまま場所の切り替えができます。
素材の合わせ方も特徴的です。オークのような淡い木に、塗り壁や畳、タイルといった質感の違う面を組み合わせて、色数は抑えたまま表情に変化をつけていきます。
光に包まれるジャパンディな住まい

参考:光に包まれるジャパンディな住まい/ひかり工務店 - KIRARI -
大阪の築43年のマンションを、ひかり工務店 - KIRARI -がフルリノベーションした住まいです。
和の静けさと北欧のあたたかさを重ねることをテーマに、北欧のシンプルな機能美と日本のミニマリズムを掛け合わせたジャパンディの考え方で内装を構成しています。
キッチンは造作で、淡いオークの面材に取っ手を見せない納まりです。
ダイニングテーブルもキッチンから続く形で造作していて、料理をする場所と食べる場所が一本の木の面でつながります。
背面の壁はベージュがかったグレーの塗り壁にして、木の面と壁の面で色を分けています。くすみを含んだ色でまとめる考え方が、そのまま出ている部分です。
天井からは細長い真鍮色のペンダントライトを3灯、等間隔に下げています。レンジフードは黒で、淡い色が続く中で線を引き締める役目です。
17帖のLDKは、リビングの一角を小上がりにすることで、ダイニングとの間にゆるやかな切り替えをつくっています。
壁を立てずに床の高さで用途を分ける手法で、開放感を保ったまま空間に奥行きが出ます。
さらにキッチン、パントリー、洗面、廊下、LDKを回遊できる動線にしていて、家事や身支度の移動が短くなっています。
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ジャパンディあふれる小上がりとキッチンの相性◎
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参考:開放的なキッチンと趣味を楽しむスペースを実現/インテリックス空間設計
神奈川の築10年のマンションを、インテリックス空間設計がリノベーションした住まいです。
都心のマンションの水回りに不具合が出たことをきっかけに、リタイア後の暮らしまで見据えて、海に近い場所へ住み替えられました。
希望は「開放的で手入れのしやすいキッチン」「収納力のあるクローゼットとシューズクローク」「使いやすい書斎と小上がり」とはっきりしていたそうです。
キッチンは対面型で、扉も天板も腰壁もステンレスで揃えています。
手入れのしやすさを優先した選択ですが、背面の壁一面にブルーグレーのモザイクタイルを張ることで、無機質になりすぎないようにしています。
北欧のキッチンでよく使われるくすんだ青を、面積の大きい壁にそのまま持ってきた形です。
天井にはダクトレールを2本通し、白いホーローのシェード、真鍮の裸電球、ガラスシェードなど、形の違うペンダントライトを並べて吊っています。
同じものを等間隔に並べるのではなく、あえて種類を混ぜることで、ダイニング側の木の家具や観葉植物と釣り合う雰囲気になっています。
背面には木のオープン棚とカウンターがあり、器や本を並べています。オープン棚の高さは、何をどこに置くかを一つずつ確認しながら決めていったそうです。
キッチンの隣は畳の小上がりです。壁を立てずに床の高さで用途を分けているので、料理をしながらでも視線が抜けます。
ダイニングの床は無垢のオークで、和と北欧の素材が同じ空間で並んでいます。
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今回ご紹介した以外にも、たくさんの成功事例をまとめた無料リノベーションブックをご用意しました。
あなたの理想の住まいを見つけるヒントがきっと見つかります。
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北欧スタイルのキッチンをリノベーションで実現する方法
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設備を入れ替えるだけの交換工事では、既存の配管や間取りに合わせてキッチンを選ぶことになります。
リノベーションでは、床下や壁の中まで作り替えられるので、置く場所そのものから決められます。
北欧スタイルのキッチンは、色と素材の組み合わせで成り立っています。既製品のセットプランでは選べる範囲が決まっているため、思った色や質感に届かないことがあります。
マンションの「配管制約」をデザインに変える逆転の発想
マンションでキッチンを移動させようとすると、床下の配管が原因で床を一段上げなければならないことがあります。
一見、ネガティブな制約に思えますが、リノベーションならこの段差をあえて「ステージ」として魅力的に見せることができます。
キッチンを一段高くすることで、リビングにいる家族と目線が合いやすくなったり、空間にメリハリが生まれたりします。
また、建売住宅では効率を優先した標準的な配置が一般的ですが、リノベーションなら家事動線を一から見直すことができます。
自分たちの背丈や、二人で並んで料理をする頻度、パントリーへの移動距離など、細かな要望を反映できるのが最大の魅力です。
制約を逆手に取り、自分たちだけの特別な居場所を創り出す過程が、リノベーションの醍醐味と言えます。
「和」と「北欧」の融合
日本の住宅が本来持っている落ち着いた雰囲気と、北欧の明るい機能性を組み合わせるのは、リノベーションが得意とする分野です。
例えば、和室の一部を潰して設けた小上がりスペースとアイランドキッチンを隣接させれば、座っている人と立っている人が自然と視線を交わせる場所になります。
また、実家から受け継いだ古い和家具や大切に使ってきたアンティークの棚を、リノベーション後の空間に馴染むようにリメイクして組み込むこともできます。
職人の手によって丁寧にやすり掛けを施し、今の空間に合う色合いで塗装し直せば、世界に一つだけのカップボードに生まれ変わります。
新しいものだけでは出せない、時間を経たものだけが持つ深みが、北欧スタイルのキッチンに特別な空間を生み出してくれます。
こうしたストーリーのある家づくりができるのも、リノベーションを選ぶ大きな理由になるはずです。
カタログにはない「素材のミックス」を楽しむ
メーカーのショールームにあるセットプランは機能的ですが、どこか無機質な印象を受けてしまうことも。
リノベーションでは、メーカーの枠を超えて「本物の素材」を自由に組み合わせることができます。
例えば、清潔感のあるステンレスのワークトップに、手仕事感のあるモダンタイルやナチュラルタイルを組み合わせれば、無機質すぎない温もりのあるキッチンになります。
また、壁面の色一つとっても、既製のクロスから選ぶのではなく、現場で何度も色合わせをしながら作ったオリジナル塗装を使う事ができます。
「もう少しだけグレーを混ぜて、色素を薄くしたい」といった細かなこだわりにも、リノベーションなら応えることができます。
自分たちの感性にぴったりと合う色や質感を追求できるからこそ、完成した時の喜びは格別。
こうした細部の積み重ねが、結果として家全体の上質さを底上げしてくれます。
キッチンと合わせてトータルコーディネートを楽しみたい方は、こちらの「北欧リビングの作り方」も必見です。
家具選びのコツや色のバランスなど、今すぐ取り入れられるアイデアが満載です。
https://furureno.jp/magazine/scandinavian-living-room
北欧スタイルのキッチンで施工前に確認したい5つのポイント

理想のキッチンを決めていく過程は楽しいものですが、暮らし始めてからこうしておけばよかったと感じる部分も出てきます。
北欧スタイルの場合、色や素材の選択がそのまま日々の手入れの手間に跳ね返ることがあります。
その1|無垢材とタイルの手入れをどこまで許容するか
北欧スタイルといえば無垢材、というイメージを持つ方は多いですが、キッチンのような水を使う場所では手入れの手間とのバランスを考える必要があります。
タイルの壁を取り入れる場合、コンロ周りの目地汚れを気にされる方が多くいます。目地の色を真っ白ではなくグレーやベージュにすれば、汚れが目立ちにくくなります。
こうした色はアースカラーとも相性が良く、空間を引き締める役割も果たします。
床材についても、全面を無垢材にするのか、キッチンの足元だけ手入れのしやすいフロアタイルにするのかという選択があります。
キッチンだけ床の素材を変えると、掃除の手間が減るうえに、空間の区切りにもなります。
無垢材を選ぶ場合は、撥水性の高いオイル塗装を施したうえで、定期的な塗り直しを続けられるかどうかが判断の分かれ目になります。
その2|見せる収納と隠す収納の配分
北欧スタイルのキッチンでは、オープン棚に器や道具を並べる見せる収納がよく使われます。
ただ、すべてを見せる収納にすると、置いたものがそのまま内装の一部になるため、生活感が出やすくなります。
現実的なのは、見せる棚と扉付きの収納を分けることです。
日常的に使う器や、色や形が揃っているものはオープン棚に、食品のストックや家電の付属品は扉の中やパントリーにまとめます。
オープン棚を設ける場合は、棚の高さを実際に置くもので決めておく必要があります。
使う器の高さより数cm余裕を持たせておかないと、出し入れのたびに斜めにしなければならなくなります。
扉付きの収納でも、ガラス扉を混ぜると中が見えるので、圧迫感を抑えながら埃を防げます。
その3|照明の選び方と位置
北欧のインテリアでは、天井の照明1つで部屋全体を照らすのではなく、小さな光源を複数置く考え方が基本になっています。日照時間の短い地域で室内を心地よくするための工夫ですが、キッチンでも応用できます。
キッチンで検討したいのは、手元を照らす明かりと、空間の雰囲気をつくる明かりを分けることです。調理する場所には手元を照らす照明を確保したうえで、対面カウンターやダイニングの上にペンダントライトを下げると、明るさと雰囲気の両立ができます。
ペンダントライトを使う場合、吊り下げる位置と高さはリノベーションの段階で決めておく必要があります。天井の配線の位置は後から変えにくいため、テーブルの位置が決まっていないと吊る場所がずれます。
ダクトレールを通しておけば、後から照明の数や位置を調整できます。形の違うペンダントを並べたい場合にも向いています。
その4|2人で立つなら通路幅は100cm以上
夫婦で一緒に料理をしたり、子どもと並んでキッチンに立ったりすることを想定している場合、通路の広さが使い勝手を大きく左右します。
一般的なキッチンの通路幅は85〜90cm程度ですが、2人がストレスなくすれ違うには100〜110cm程度が目安になります。
通路が狭いと、冷蔵庫やパントリーの扉を開けたときに後ろを通れなくなったり、作業中の人にぶつかったりします。
計画段階で実際の広さを確かめるために、床にマスキングテープを貼って歩いてみる方法もあります。
少し広めに確保しておけば、大型の家電に買い替えたときや、年齢を重ねて動きやすさを重視したくなったときにも対応できます。
毎日何度も行き来する場所なので、数cmの差が快適さに直結します。
その5|コンセントの位置と高さ、大型設備の電圧
キッチンのリノベーションで見落としやすいのが、コンセントの位置です。
数を増やすだけでなく、どの家電をどこに置くかを具体的に決めたうえで、位置と高さを判断する必要があります。
コーヒーメーカーや炊飯器を置くオープン棚では、コンセントが家電の影に隠れる位置に配置すると、見た目がすっきりします。
スマートフォンの充電や、タブレットでレシピを見ながら料理をする方も多いため、壁のくぼみに充電用のコンセントを設けるプランもあります。
海外製の食洗機や大型オーブンを入れたい場合は、専用の電圧(200V)や特別な配管が必要になることがあります。
こうした大型設備は後から追加するのが難しいため、プランの初期段階で使いたい機種まで決めてリノベ会社に伝えておけるかどうかが、トラブルを避ける分かれ目になります。
北欧スタイルに特化したリノベ会社の選び方などでお悩みの方は、無料相談会もぜひご活用ください。
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北欧スタイルのキッチン・こだわり診断シート
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ここまで見てきた3つのテイストのうち、どれが自分に合うのか迷っている方もいるかもしれません。4つの質問に、直感でA・B・Cのどれかを選んでみてください。
Q1|キッチンの色は?
A:白い壁に明るい木目を合わせたい。部屋全体が明るく見える組み合わせが好き。
B:グレーや黒、グレージュなど彩度の低い色でまとめたい。色数は少ないほうが落ち着く。
C:木の色に、塗り壁や畳のような和の素材を合わせたい。全体的にくすんだトーンが好き。
Q2|収納のスタイルは?
A:お気に入りのカゴや作家さんの器を並べて楽しみたい。オープン棚をインテリアの一部にしたい。
B:生活感は表に出したくない。扉付きの収納やパントリーを使って、置いてあるものを隠したい。
C:見せるものと隠すものを明確に分けたい。何も置かない面を残しておきたい。
Q3|キッチンの役割は?
A:家族や友人と会話しながら料理をしたい。キッチンを暮らしの中心として開放的に使いたい。
B:料理に集中できる場所であってほしい。手元が散らからず、動線が短いほうがいい。
C:料理をする場所と、くつろぐ場所がゆるやかにつながっていてほしい。壁で仕切らずに切り替えたい。
Q4|床の使い方は?
A:無垢材の質感を活かしたい。木の色が続いていくほうが落ち着く。
B:キッチンだけタイルにするなど、手入れのしやすさを優先したい。素材を切り替えることに抵抗はない。
C:小上がりのように、高さで場所を分けてみたい。段差があってもかまわない。
診断結果|あなたに向いている北欧スタイル
【Aが多い方】北欧ナチュラルタイプ
白い壁と明るい木目を軸にした、王道の北欧スタイルが向いています。無垢材の床や木の面材を広く使い、オープン棚に器を並べる作り方です。
全体を明るくまとめたうえで、床や腰壁に1色だけくすんだ色を差すと、単調になりません。
【Bが多い方】北欧モダンタイプ
グレーや黒、グレージュで色数を絞る作り方が向いています。木の面積を減らして、ステンレスや塗り壁の面を増やすと、生活感が出にくくなります。
ただし冷たく見えやすいので、木の家具やペンダントライトの光の色で温度感を調整しておく必要があります。
【Cが多い方】ジャパンディタイプ
淡い木に塗り壁や畳を組み合わせ、色数を抑えたまま質感で変化をつける作り方です。小上がりのように床の高さで用途を分けると、壁を立てずに場所を切り替えられます。
何も置かない面を残すことが前提になるので、隠す収納をどこに確保するかを先に決めておくと進めやすくなります。
【A・B・Cが分かれた方】
まだ方向が絞れていない段階です。まずQ1の色から決めると、収納や床の選択肢が自然に絞られていきます。
フルリノであなただけの北欧キッチンを形にしてみませんか
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理想の北欧キッチンのイメージは湧いてきましたか?
フルリノでは、今回ご紹介したような多彩な北欧スタイルの施工事例を、他にもたくさん掲載しています。
それぞれの事例には、お施主様がどのような想いでリノベーションを決断し、プロと一緒にどんな課題を乗り越えてきたのかという物語が詰まっています。
リノベーションはこれからの人生をより豊かに、そして自分らしく過ごすための大切な投資です。
もし、今の住まいに少しでも不満や使いにくさを感じているなら、それは新しい暮らしへと踏み出すチャンスかもしれません。
デザインの美しさはもちろん、家事動線やメンテナンス性、そして将来の暮らしまで見据えた、あなただけの特別なキッチンを形にしてみませんか。
気になる事例が見つかったら、ぜひお気軽に無料相談を活用してください。
あなたの理想の暮らしを一緒に造り上げるパートナーが、ここできっと見つかるはずです。
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