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家のメンテナンス費用は30年でいくら?築年数別の相場と抑えるコツ

「築10年を過ぎたら外壁や屋根のメンテナンスはいくらかかるのか」「30年住むならどれだけ備えればいいのか」と不安に感じたことはありませんか。

家のメンテナンス費用は、長く住むほど積み上がる出費です。戸建てなら30年で総額500万〜1,000万円、年間10万〜20万円、月1.5万〜2万円を積立に回す計算になります。

築10年・20年・30年の節目には外壁・屋根・水回りの大きな工事が重なり、築40年を超えると住まい方そのものの見直しも必要になります。

本記事では、30年総額の目安や項目別費用、築年数別の相場、自宅のシミュレーション、維持費の実態、費用を抑える方法、修繕とフルリノの判断軸までを順に紹介します。

家づくりの最新情報はフルリノ公式LINEへ。

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家のメンテナンス費用は30年でいくら?平均と年間・月額の目安

マンションリノベーション後の1R。段差のないバリアフリー仕様の木目調フローリング。左手前に白いカバーのベッド、中央に木製のダイニングテーブルとチェア2脚を配置。右奥の対面キッチンには、チェッカーガラスを用いた木枠の吊り戸棚を備えている。左側の窓には結露対策の白いインナーサッシ(内窓)を設置している。インテリックス空間設計のリノベーション事例。

戸建てのメンテナンス費用は、30年で総額500万〜1,000万円が目安です。年間に換算すると10万〜20万円、月額1.5万〜2万円を積立に回す計算になります。

マンションの場合は、管理組合が修繕積立金として毎月集めるため、費用の負担の仕組みが違います。

純粋な修繕費だけでなく、税金や保険料を含めた家の維持費全体として捉え、数十年先まで見据えた資金計画を立てるのが大切です。

家のメンテナンス費用と維持費の違い・関係

家にかかるお金は、建物の修繕費だけではありません。

固定資産税や火災・地震保険料、日々の光熱費、突発的な出費に備える予備費まで含めると、毎年の負担は大きくなります。

たとえば固定資産税は年10万〜20万円、火災・地震保険料は年2万〜5万円、光熱費は省エネ性能によって年間で数万円の差が出ます。

修繕費だけを見て計画を立てると、税金や保険料が想定外の出費に感じられて、家計が苦しくなる時期があります。

家の維持費を考えるときには、修繕費に加えて税金・保険・光熱費・予備費まで含めた総コストで捉えるのが基本です。

30年で500万〜1,000万円・年10〜20万円・月1.5万〜2万円が現実的な目安

一般的な木造戸建ての30年累計のメンテナンス費用は、500万〜1,000万円の範囲が目安です。

500万〜1,000万円という幅は、選ぶ素材や設備のグレード、住宅の規模で決まります。

将来の大きな出費に備えるには、住宅ローンの返済とは別に、月額1.5万〜2万円程度を修繕費用として計画的に積み立てておきましょう。

築10年、20年、30年の節目では複数の工事が同時期に発生し、1回あたり数十万〜数百万円規模の出費になります。

毎月の積立で分散させておくと、家計への急な負担を避けられます。

一戸建てとマンションでメンテナンス費用はどう違う?

一戸建てとマンションでは、誰がどう費用を負担するか、誰が修繕を計画するかが大きく違います。

一戸建ての場合、外壁、屋根、基礎、防水工事といった建物全体の修繕費用はすべて所有者の自己負担です。

修繕のタイミングや業者選びも自分で計画して進める必要があります。

一方、マンションでは、共用部分の修繕は管理組合が主体になって計画的に進められ、その費用は毎月「修繕積立金」として全戸から集められます。

個人の判断で計画を変える余地は小さく、組合の運営方針に左右されます。

ただし、住戸内の専有部分にあたる水回り設備や内装の交換費用は、マンションでも個人の負担になる点は一戸建てと同じです。

同じ床面積で比較した場合、生涯でかかる維持費の総額に大きな差はありませんが、費用が発生するタイミングと支払い方が根本的に違います。

マンションの修繕積立金の相場について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/mansion-maintenance-cost

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項目別の費用一覧 — 外壁・屋根・水回り・その他メンテ

戸建てリノベーション後の洗面スペース。手前の床は無垢の杉材フローリング、洗面台の足元はグレーの磁器タイル仕上げ。正面に壁付けの白い洗面ボウルとシルバーの露出配管、丸い木枠の鏡を設置し、壁面の下半分に白い正方形タイルを施工している。左手にはグレーの床材を敷いた階段、右手には木製のオープン棚と縦長の収納棚を配置。天井はコンクリート現しとなっている。アズ建設のリノベーション事例。

家のメンテナンスで大きな出費になるのは、外壁・屋根の外回りと、キッチン・浴室の水回りです。

主な工事の単価を、外壁・屋根/水回り設備/その他のメンテ工事のジャンル別にまとめます。

外壁・屋根

工事

費用目安

外壁塗装

60万〜250万円

外壁張り替え

200万〜450万円

屋根塗り替え

30万〜80万円

屋根葺き替え

80万〜350万円

足場代

20万〜40万円

水回り設備(寿命対応の交換)

工事

費用目安

キッチン交換

100万〜300万円

浴室ユニットバス

70万〜150万円

トイレ交換

20万〜80万円※

洗面台交換

15万〜50万円

給湯器交換

20万〜50万円

※トイレは便器のグレードで価格が大きく変わります。標準モデルなら20万〜30万円、中位グレードで30万〜50万円、タンクレス等の上位グレードは50万〜80万円が目安です。
手洗いカウンターの造作や内装一新を含む場合は、さらに費用が上乗せされます。 

その他のメンテ工事

工事

費用目安

シロアリ対策

15万〜30万円

防水工事(バルコニーなど)

10万〜30万円

壁紙の張り替え(一式)

40万〜80万円

外壁・屋根は1回の工事で数十万〜数百万円規模になるため、足場代を一度で済ませるために外壁と屋根を同時施工するのが定石です。

水回り設備はグレードで金額が2倍以上変わるため、機能・デザインの優先順位を決めてから選びましょう。

間取り変更や内装の一新、外構工事など、暮らしを良くするためのリノベーション費用について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/renovation-market-price

築年数別に見るメンテナンス費用と必要な工事

戸建ての大きな出費は、築10年・15年・20年・30年の節目に集中し、築40年以上は住み方そのものを見直す時期になります。

節目ごとにどのような工事が必要になるのかを事前に把握しておくと、無理のない資金計画が立てられます。

特に築30年を迎える頃には、部分的な修繕を継続するか、大規模なフルリノベーションで住まい全体を一新するかの判断が必要になる重要な分岐点です。

築5〜10年:初期点検と部分補修

新築から10年間は、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に基づき、柱や梁といった主要な構造部分や雨漏りに関する不具合の補修責任が、住宅会社に義務づけられています。

この期間中は、ハウスメーカーや工務店が提供する無償の定期点検を積極的に活用するのがおすすめです。

主なメンテナンス項目は、外壁のシーリング(コーキング)の打ち直しや、軽いひび割れの補修、予防的なシロアリ対策などが中心になります。

この時期に大規模な修繕が発生するのはまれで、費用も比較的小さく収まります。

築10年以降に控える外壁塗装などの大規模修繕に備えて、このタイミングで積立計画を見直し、準備を本格化させておくと安心です。

築10〜15年:外壁塗装と屋根補修が本格化

築10〜15年は、住宅の外部メンテナンスが本格化する最初の大きな節目です。

紫外線や風雨に常にさらされている外壁と屋根は、この時期に塗装や補修が必要になります。

外壁塗装の費用は、住宅の延床面積と外壁材(サイディング、モルタルなど)、塗料のグレード(シリコン、フッ素、無機など)によって幅が出ます。

塗料のグレードはもちの年数にも直結し、シリコンで10〜15年、フッ素・無機で20年以上が目安です。

屋根の塗装や補修も同時期に劣化が進むため、外壁と一緒に施工するのがお得です。

工事には足場の設置が欠かせず、外壁と屋根の工事をまとめて行うことで、足場代を一度で済ませられます。

この時期の素材選びが、次の塗り替えサイクルや将来のトータルコストに大きく影響します。

築20年:キッチン・浴室・給湯器など水回り設備の交換が集中

築20年前後は、住宅内部の設備、特に水回り設備の寿命が一斉に訪れる時期です。

毎日使う給湯器は10〜15年で寿命を迎え、この時期に交換が必要になることが多くなります。

トイレ、洗面台、浴室のユニットバス、キッチンも、機能やデザインのグレードによって幅はあるものの、15〜25年で交換時期を迎えます。

これらの設備交換は同時期に集中するため、複数の工事をまとめて計画すると、解体や配管工事などの共通工程の無駄が減り、総費用を抑えられます。

このタイミングで、間取りの変更や内装の一新を含むリノベーションに踏み切る家庭も増えてきます。

水回りのリノベーションについて詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/water_revo_guide

築30年:大規模修繕か、フルリノベーションかの分岐点

築30年を迎えると、10〜15年目に行った外壁・屋根のメンテナンスが再び必要になり、20年目で交換した水回り設備も次の交換時期に近づきます。

複数の大規模修繕が同時に発生する大きな節目です。

この時点での累計修繕費用は、建物の状態によっては400万〜800万円に達する家もあります。

ここで重要になるのが、「部分的な修繕を積み重ねて延命する」か、「一度にまとめてフルリノベーションを行い、住宅の性能やデザインを全面的に刷新する」かという選択です。

部分修繕では、内装の古さや、いまの暮らし方に合わなくなった間取り、断熱の弱さといった根本的な問題は解決しません。

これから何年住み続けるのか、資産価値をどう考えるか、そして日々の暮らしの満足度を含めた総合的な視点で、冷静に比較検討すべき時期です。

フルリノベーションの費用について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/fullrenovation_cost

築40年以上:住み続けるか・売却か・建て替えか・フルリノか

築40年を超える住宅では、柱・梁・基礎といった構造部分の劣化や、壁の中に隠れている給排水管・電気配線の寿命が課題になります。

これまでの修繕の累計が500万〜800万円以上に達している家も多く、さらに構造部分の補強や配管全体の更新には数百万円単位の追加費用が見込まれます。

この段階では、主に4つの選択肢があります。

  • 必要な修繕を続けて住み続ける
  • 建物を売却して新しい住まいに移る
  • 建物を解体して新たに建て替える
  • 建物の骨組みを活かして全面的に刷新するフルリノベーション

特に1981年5月以前に建築確認を受けた古い耐震基準の建物の場合、耐震補強工事が大規模な改修の前提になる点も重要です。

骨組みの状態が健全であれば、フルリノベーションによって新築同様の性能と快適さを実現することもできます。

家のメンテナンス費用をシミュレーション — あなたの家の30年コストは?

家の30年累計のメンテナンス費用は、建物の構造・延床面積・素材選びの3つの軸で大きく変わります。

ここでは仕様が異なる3つのモデルケースで30年累計を試算します。

築年数別の早見表、自分の家にあてはめる調整、修繕を積み上げる場合とフルリノで一新する場合の比較も順に見ていきます。

330年間の累計メンテナンス費用シミュレーション(モデルケース3パターン)

代表的な3つのモデルケースで、30年累計の目安をまとめました。

同じ木造でも、素材を高耐久仕様にすると30年累計が150万円下がります。

自分の家にもっとも近いケース

30年累計の目安

木造2階建て・30坪・標準仕様

約600万円

木造2階建て・35坪・高耐久仕様

約450万円

鉄骨造2階建て・40坪・標準仕様

約750万円

延床面積が5坪広いケースが、標準仕様のケースより安くなるのは、高耐久仕様で修繕の周期が長くなるためです。

初期費用を上乗せして耐久性の高い素材を選ぶことが、30年単位で見たときの総コストを下げる手段になります。

築年数別:いまから10年・20年・30年後にかかる費用の早見表

家のメンテナンス費用がピークになるのは、築20年前後の水回り設備の交換と、築30年前後の外壁・屋根の2回目です。

時期

主な工事

費用目安

築5〜10年

初期点検・部分補修

50万〜150万円

築10〜15年

外壁塗装・屋根塗り替え

100万〜200万円

築20年前後

水回り設備の交換

250万〜600万円

築30年前後

外壁・屋根の2回目、水回りの再交換

200万〜800万円

築40年以上

構造補強・配管更新・フルリノ検討

500万円〜数千万円

築10〜15年と築20年前後で大きな山が連続し、築30年・築40年以降は判断によって工事規模が大きく変わります。

構造別・延床面積別の費用差を試算する

基準となる木造30坪標準仕様を起点に、自分の家の構造と延床面積に合わせて調整できます。

条件

30年累計の目安

木造30坪

約600万円(基準)

木造40坪

約700万円

鉄骨30坪

約660万円

鉄骨40坪

約800万円

高耐久仕様にする

上記から −100万〜150万円

延床面積が10坪増えると、外壁・屋根の面積が増えるぶん約100万円上がります。

構造を鉄骨にすると、部材コストの関係で1割前後高くなります。

高耐久仕様を選んだ場合は、初期費用は上がりますが、塗り替えや交換の周期が長くなるため、30年累計では100万〜150万円安くなります。

維持費としてのメンテか、暮らしへの投資としてのフルリノか — 向き合い方で選ぶ

メンテナンスとフルリノベーションは、単なる工事規模と金額の差ではなく、住まいへの向き合い方の違いです。

メンテナンスは劣化に対応して建物を保つための「維持費」、フルリノベーションは家族のこれからの暮らしの質を高めるための「投資」です。

比較項目

修繕を積み上げる

フルリノで一新する

30年累計コスト

約800万円

1,500万〜3,500万円

内装の刷新

部分的

全面

間取りの変更

できない

自由

断熱性能

部分改善

全面向上

工事の発生タイミング

10年ごとに段階的

築20年などに一括

30年累計の数字だけを並べると、メンテで延命するほうが安く見えます。しかし、修繕を積み重ねても、新築当時の間取りや断熱性能、内装の古さは変わりません。

築30年・40年を迎え、子育てが一段落して人生の次のステージを見据える時期は、家との向き合い方を考え直す機会でもあります。

機能的で美しい間取り、家中どこにいても快適な断熱性能、安心して住み続けられる耐震性能。

フルリノベーションは、これらを骨組みから再構築して、これからの20年・30年の暮らしを根本から変える選択です。

単に修繕費を払い続けるのではなく、家族の時間と暮らしの質に投資する。フルリノベーションをこう捉え直してみると、金額の見え方も変わってくるはずです。

リノベーションを検討するタイミングについて詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/reform-renovation-timing

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メンテナンス費用以外にかかる維持費(税金・保険・光熱費)

家の維持費は、修繕費・税金・保険料・光熱費の4つで構成されています。

これらの費用は、一戸建てとマンションでは負担の仕組みや金額が違う部分もあります。

台風被害などの突発的な出費に備える予備費まで含めて考えることで、無理のない安定した維持計画が立てられます。

固定資産税・都市計画税の目安(年10万〜20万円)

住宅を所有している限り毎年納める税金が、固定資産税と都市計画税です。

税額の基本となる計算式は「固定資産税評価額 × 税率」で算出されます。

標準税率は、固定資産税が1.4%、都市計画税が最大0.3%(市町村によって異なる)と定められています。

固定資産税評価額は、建物の構造や築年数、土地の所在地などによって決まり、3年ごとに見直されます。

建物部分は経年劣化によって評価額が徐々に下がっていくのが一般的です。

新築住宅には一定期間の軽減措置が適用されますが、期間終了後は本来の税額に戻ります。

地域や建物の規模によって税額は大きく違うため、年10万〜20万円はあくまで目安として、お住まいの自治体の情報を確認することが欠かせません。

一戸建ての固定資産税について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/fixed-asset-tax-amount-single-family-house-average

火災保険・地震保険料(年2万〜5万円)

火災保険の保険料は、建物の構造(木造、鉄骨造など)、所在地、補償内容、保険金額によって大きく変動し、年2万〜5万円が目安です。

地震による損害は火災保険の基本補償には含まれず、別途「地震保険」に加入する必要があります。

地震保険は単独では契約できず、必ず火災保険にセットで加入します。

保険料の支払いは、1年ごとの更新よりも、5年や10年といった長期契約を選ぶことで、総支払額を抑えられます。

ただし、築年数が古い住宅や、ハザードマップでリスクが高いと判断される地域では、保険料が割高になったり、加入条件が厳しくなったりするため注意が必要です。

光熱費・庭外構の手入れ・臨時修繕の予備費

日々の暮らしに直結する光熱費は、住宅の断熱性や気密性といった省エネ性能で年間数万円単位の差が出ます。

冷暖房効率に大きく影響するため、長く住むほど光熱費の差は積み重なっていきます。

見落としがちなのが庭や外構のメンテナンス費用です。

ウッドデッキの再塗装やフェンスの補修、駐車場のコンクリートのひび割れ補修などは、10〜20年ごとに費用が発生します。

台風による屋根の破損や、豪雨による雨漏りなど、予測できない事態に備えるための臨時修繕費も必要です。

突発的な出費に対応するため、月々5,000円程度でも予備費として別途積み立てておくと安心です。

太陽光・蓄電池・省エネ設備の維持費と光熱費削減効果

太陽光発電システムや蓄電池などの省エネ設備は、光熱費削減に役立つ一方で、独自の維持費が発生します。

太陽光パネルは定期的な点検が必要で、発電した電気を家庭で使えるように変換するパワーコンディショナ(パワコン)は寿命が10〜15年、蓄電池の寿命も10〜15年が目安です。

これらの設備を導入することで、自家消費や売電によって年間10万〜15万円程度の光熱費削減が見込める家庭も多く、長い目で見れば維持費を上回る経済的メリットが期待できます。

初期投資の回収期間は10年前後が目安ですが、国や自治体の補助金制度を活用すれば、さらに短縮できます。

特にZEH(ゼッチ)水準の省エネ住宅は、補助金や税制優遇の対象になりやすいです。

ZEH補助金について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/zeh-subsidy

家のメンテナンス費用を抑えるコツ

家のメンテナンス費用を抑えるコツは、計画的な積立・耐久素材の選択・日常負担の削減・定期点検・発注先比較の5つです。

日頃からの小さな手入れや、適切なタイミングでの専門家による点検が、結果的に将来の大規模な修繕を防ぎ、コストを圧縮することにつながります。

最終的に総コストを左右するのは、長く住まいを一緒に考えてくれる、信頼できるパートナーを見つけられるかどうかにかかっています。

月1.5万〜2万円の修繕積立を早めに始める

将来のメンテナンス費用を抑える、もっとも確実で基本的な方法は、早めから計画的に積立を始めることです。

築10年目、20年目、30年目に集中する数百万円単位の出費を、その都度用意するのは大きな負担になります。

月々1.5万〜2万円でも、入居後すぐに積立を始めておけば、将来の大きな出費も無理なく家計に組み込めます。

効果的な方法として、住宅ローンの返済口座とは別の専用口座を開設し、給与振込と同時に自動で積み立てるなど、日常の生活費から「見えない化」するのが続けるコツです。

ボーナス時に一部を上乗せすると、特に最初の大きな山である築10〜15年の外壁・屋根修繕に余裕を持って備えられます。

この資金は、iDeCoやNISAといった資産形成とは目的が異なり、必要な時にすぐ引き出せるよう、すぐに使える預貯金で確保しておくのが基本です。

耐久性の高い素材で修繕サイクルを延ばす

メンテナンス費用を長い目で抑えるには、初期費用だけでなく、将来の維持費用まで考えた素材選びが効きます。

新築時やリフォーム時に、初期費用が多少高くなっても、耐久性の高い素材を選ぶことで、修繕の頻度を減らし、結果的にトータルコストを削減できます。

外壁塗装では、一般的なシリコン塗料(耐用年数10〜15年)に比べ、フッ素塗料や無機塗料(耐用年数20年以上)は初期費用が高いものの、塗り替えの回数を減らせます。

これにより、工事のたびに発生する足場代を節約できるため、30年以上で見ると割安です。

屋根材も、スレートに比べてガルバリウム鋼板などの金属屋根のほうが長寿命です。

素材ごとの耐用年数と価格を比較しながら、長い目で見て選んでいきましょう。

掃除しやすい間取り・設備で日常の手入れ負担を減らす

メンテナンスのコストには、お金だけでなく、日々の掃除や手入れにかかる時間と労力の負担も含まれます。

この日常のメンテナンス負担を軽くする家づくりも、長く見ればコスト削減につながります。

壁や床の凹凸を減らしたシンプルな間取りは、ホコリが溜まりにくく掃除がラクです。

キッチンや浴室には、汚れがつきにくい素材や、抗菌・防カビ機能を持つ設備を選ぶことで、掃除の手間を大幅に減らせます。

手入れがしやすい家は、見た目を保ちやすいだけでなく、壁のひび割れや水漏れの兆候など、建物の劣化を早めに発見しやすい利点もあります。

結果として、大きなトラブルに発展する前に対処でき、大規模な修繕費用の発生を防げます。

特に、お子さんの独立後や老後の暮らしを見据える時期には、この視点がより重要になります。

メンテナンスが楽な家について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/low-maintenance-house

築10年ごとの定期点検で大きな修繕を未然に防ぐ

建物の重大な損傷を未然に防ぎ、修繕費用を最小限に抑えるには、専門家による定期的な点検が欠かせません。

特に、新築時の品確法に基づく10年保証に関連した定期点検は、必ず受けておきましょう。

この点検により、自分では気づきにくい屋根の状態、外壁のシーリング(コーキング)の劣化、床下の湿気やシロアリの兆候などを早めに見つけられます。

こうした軽い不具合を放置すると、雨漏りによる構造材の腐食など、大規模で高額な修繕が必要になる事態を招きかねません。

多くのハウスメーカーや工務店は、保証延長の条件として定期点検を義務づけている場合もあります。

提供されているアフターサービスを最大限に活用し、建物の健康状態を定期的に診断するのが、結果的に資産価値を守り、将来のコストを抑えることに直結します。

修繕工事の発注先を見極める — 相見積もりで「修繕で延命」と「フルリノで一新」を比較

外壁塗装や水回り交換といった修繕工事を行う際には、必ず複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」を行うのが基本です。

最低でも2〜3社から見積もりを取り、工事内容と金額が妥当かを比較検討します。

その際、「部分的な修繕」の見積もりだけでなく、可能であれば「フルリノベーションで住まい全体を一新した場合」の見積もりも一緒に依頼するのがおすすめです。

目先のコストだけで判断するのではなく、将来の暮らしの満足度や資産価値の向上まで含めた、より広い視野での選択ができます。

業者によって提案の幅は大きく違い、部分修繕のみを提案する業者もいれば、リノベーションによる根本的な課題解決まで提案できる業者もいます。

長い目で最適な選択をするには、複数の選択肢を客観的に比較できる材料を揃えるのが大切です。

フルリノベーションの費用について詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

https://furureno.jp/magazine/fullrenovation_cost

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まとめ:メンテで守るか、フルリノで一新するか — 長く住める家のための判断軸

戸建てのメンテナンスにかかるお金は、30年で500万〜1,000万円。月1.5万〜2万円の積立があれば、家計に無理なく備えられます。

項目

目安

30年累計のメンテナンス費用

500万〜1,000万円

月額の積立目安

1.5万〜2万円

築10〜15年の節目

100万〜200万円

築20年前後の節目

250万〜600万円

築30年前後の節目

200万〜800万円

維持費(税金・保険・光熱費)

年15万〜30万円

フルリノで一新する場合

1,500万〜3,500万円

築10年、20年、30年の節目に大規模な工事が集中するため、定期的な点検と計画的な資金準備が、将来のコストを抑える鍵になります。

築年数が経過した家では、「部分修繕を積み重ねて維持する」選択肢と、「フルリノベーションで内装・間取り・断熱性能まで全面的に一新する」選択肢が視野に入ります。

もし内装の古さや間取りへの不満、夏の暑さや冬の寒さといった根本的な課題を抱えているなら、フルリノベーションも有力な選択肢です。

メンテナンスと刷新の分岐点を意識して、自分のライフプランに合った、心地よく長く住める家づくりを計画していきましょう。

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記事を書いた人
開原 崇友(かいはら たかとも)

開原 崇友(かいはら たかとも)

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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