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リビング階段とは?メリット・デメリットとリノベで後悔しない設計のポイント

「リビング階段って、本当に快適?後悔しない?」など、リノベーションで間取りを一から見直すなら、一度は考えるのが「リビング階段」の採用です。

家族が毎日リビングを通って2階へ向かう動線は、コミュニケーションを自然に生み、廊下を省いた分だけ広い居住空間を実現してくれます。

一方で、冷暖房効率の低下や音・においの広がりなど、間取り変更後に気づくデメリットも存在します。

本記事では、リビング階段の意味・ホール階段との違い・メリットとデメリット・寒さ対策まで網羅し、実際の施工事例とともに解説します。

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リビング階段とは?ホール階段との違いをわかりやすく解説

リビングに設置され家族が集う開放的なリビング階段の画像

リビング階段とは、リビングやダイニングなど居住空間の中に設置された、1階と2階をつなぐ階段のことです。「リビングイン階段」とも呼ばれます。

従来一般的であった、玄関ホールや廊下に独立して設けられる「ホール階段」とは、動線や空間の使い方が大きく異なります。

近年のリノベーションでは、家族のコミュニケーションや空間の開放感を重視する傾向から、リビング階段を採用する事例が増加しています。

リビング階段の意味と仕組み

リビング階段は、リビング内に2階への昇降口を設ける間取り形式を指します。

設計の特徴は、廊下を介さずにリビングから直接2階へアクセスできることです。

上下階の動線がLDKに集約されるため、家族が自然と顔を合わせる機会が増えます。

また、階段が空間の縦方向への広がりを演出し、視線が抜けることで開放感が生まれます。

吹き抜けと組み合わせることで2階からの採光を1階に取り入れることも可能となり、住まい全体を明るくする効果も期待できるでしょう。

間取りのリノベーションについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。

https://furureno.jp/magazine/renovation-floor-plan

ホール階段との構造・動線の違い

ホール階段は、玄関ホールや廊下など、LDKとは独立した空間に階段を設置する従来型の形式です。

リビングを経由せずに自室と玄関を行き来できるため、各階・各室のプライバシーが確保されやすいです。

一方、リビング階段は廊下やホールなど移動のための空間を小さくできるため、面積をリビングや収納などの居住スペースに割り当てることが可能です。

同じ延床面積の住宅でも、廊下をなくすことでLDKを約2〜3畳分広く設計できるケースもあり、空間効率を上げられる点が構造上の大きな違いです。

リビング階段が人気を集めている理由

リビング階段がリノベーションで人気を集める背景には、ライフスタイルの変化が挙げられます。

特に子育て世代では、家族がどこにいても気配を感じられるコミュニケーションの取りやすい住環境へのニーズが高まっています。

また、限られた床面積を有効活用するため、廊下をなくした「廊下レス設計」がトレンドとなり、空間効率の良いリビング階段が注目されています。

さらに、デザイン性の高いスケルトン階段(オープン階段)などが登場したことで、階段をインテリアの一部として取り入れる考え方が普及したことも、人気を後押ししています。

子育てしやすい間取りの考え方については、こちらで詳しく紹介しています。

https://furureno.jp/magazine/renovation-parenting-generation-renovation

リビング階段の形状の選び方

リビング階段にはいくつかの形状があり、設置スペースやデザイン性に応じて選択します。

一般的な「直線型」は、シンプルで省スペースな設計が可能ですが、勾配が急になりやすい側面もあります。

「L字型」や「折り返し型(U字型)」は、途中に踊り場があるため安全性が高く、万が一の転落時も下まで落ちるリスクを低減できます。

設置面積は直線型より必要ですが、コンパクトな間取りにも対応可能です。

「螺旋型」はデザイン性が高く、省スペースで設置できる点が魅力ですが、踏み板の面積が狭く昇降しにくいため、家具の搬入や高齢者の利用には注意が必要です。

スキップフロアとの組み合わせなど、空間設計の選択肢も併せて検討しましょう。

https://furureno.jp/magazine/skip-floor-meaning-merits-design

リビング階段を取り入れるメリット4選

リビング階段のある開放的な空間でくつろぐ家族の画像

リビング階段の採用は、大きく分けて4つのメリットが存在します。

家族のコミュニケーションが自然に増える

リビング階段を採用すると、2階へ行くにはリビングを通る動線となります。

家族が外出する時や帰宅した時、自室へ移動する際に自然と顔を合わせることになり、コミュニケーションの機会が生まれます。

特に子育て世帯にとっては、子どもの帰宅や外出を把握しやすく、リビングで過ごしながら子どもの様子を見守れる安心感があります。

「ながら会話」が生まれやすい環境は、家族間の円滑な意思疎通を支える要素です。

吹き抜けとの相性が良く開放感・採光が上がる

リビング階段は、吹き抜けとの相性が良い設計です。

階段と吹き抜けを組み合わせることで、1階と2階が一体的な空間としてつながり、水平方向だけでなく垂直方向にも視線が抜けるため、開放感が得られます。

2階の窓から差し込む自然光を1階のリビングまで届けられるため、家全体が明るくなる採光面のメリットも大きいです。

踏み板と骨組みだけで構成される「スケルトン階段」を採用すれば、光や視線を遮らず、階段自体がデザイン性の高いアクセントとして機能します。

リノベーションで吹き抜けを設ける際のポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。

https://furureno.jp/magazine/renovation-open-ceiling

廊下を省略してリビングを実質的に広げられる

従来のホール階段では、玄関から階段までをつなぐ廊下が必要でした。

廊下の面積は、一般的に約1坪(約3.3㎡)程度を占めます。

リビング階段を採用すれば、廊下スペースが不要になるため、その分をリビングやダイニング、あるいは収納スペースとして活用できます。

延床面積が同じでも、LDKを広く設計できるため、居住空間にゆとりが生まれます。

生活動線がLDKに集約されることで、家事などの日常的な移動効率が向上する効果も期待できるでしょう。

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階段下スペースを収納・書斎・インテリアに活用できる

リビング階段を設置すると、下に三角形のデッドスペースが生まれます。

デットスペースを有効活用できる点も大きなメリットです。

一般的な活用法は収納で、オープン棚や扉付きのクローゼットを設けることで、日用品や掃除用具などをすっきりと収めることができます。

また、奥行きを活かしてコンパクトなデスクを設置し、書斎や子どもの勉強スペースとして活用する事例も人気です。

飾り棚を設けて、お気に入りの雑貨や植物を飾るディスプレイスペースにするなど、インテリアの一部として機能させるのもおすすめです。

階段下を活用したヌックの作り方は、こちらの記事で解説しています。

https://furureno.jp/magazine/nook-examples

リビング階段のデメリットと対策方法

リビング階段の冷暖房対策としてロールスクリーンを設置した画像の画像

リビング階段には多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。

しかし、デメリットは設計上の工夫や適切な対策を施すことで解消・軽減が可能です。

リノベーション計画時にあらかじめ対策をして、後悔のないリビング階段を設計しましょう。

冷暖房効率が低下する・冬に寒い問題

リビング階段は1階と2階が空間的につながっているため、空気の対流が起こりやすい構造です。

特に冬場は、1階で暖めた空気が階段を通じて2階へ逃げてしまい、暖房効率が低下しがちです。

対策として、階段の昇り口や降り口にロールスクリーンや引き戸を設置し、空間を仕切る方法が有効です。

根本的な解決策としては、リノベーション時に建物全体の断熱性・気密性を向上させることが挙げられます。

外皮平均熱貫流率(UA値)を改善することで、熱が逃げにくい住宅となり、冷暖房効率を大幅に改善できます。

リノベーションによる断熱性能の向上については、こちらの記事で詳しく解説しています。

https://furureno.jp/magazine/renovation-insulation

音・においが2階に広がりやすい問題

リビングでのテレビの音や会話、キッチンでの調理中のにおいなどが、階段を通じて2階の個室まで伝わりやすいのもデメリットです。

特に、就寝中の家族がいる場合や、静かな環境で集中したい場合には問題となることがあります。

対策としては、キッチンの換気扇を排気能力の高いモデルに交換したり、音やにおいが気になる際に閉じられる間仕切り扉を設置したりする方法があります。

また、設計段階で、階段の位置をリビングの奥まった場所やキッチンの近くから離し、玄関寄りに配置するなどの工夫もおすすめです。

来客時のプライバシー問題

リビング階段は、家族が2階へ移動する際にリビングを通過します。

来客中にお風呂上がりの家族がリビングを通らなければならないなど、プライバシーの確保が難しい場面が生じることがあります。

対策としては、階段の位置を工夫しましょう。

例えば、玄関からリビングに入ってすぐの場所に階段を配置すれば、来客用のソファスペースから死角になり、家族の動線が気になりにくくなります。

また、引き戸や暖簾、格子状の間仕切りなどを設置し、階段への視線を緩やかに遮る方法も実用的かつ効果的です。

ホコリが落ちてくる・転落リスクへの安全対策

デザイン性の高いスケルトン階段の場合、踏み板の隙間から2階のホコリやゴミが1階に落ちてくることがあります。

また、小さなお子様やペットがいるご家庭では、階段からの転落リスクも考慮しなければなりません。

ホコリ対策としては、踏み板と次の段差の間を板で塞いだ「蹴込み板」のある箱型階段を選ぶのがおすすめです。

安全対策としては、建築基準法で定められた基準を満たす手すりの設置、手すりの隙間をネットで覆う、滑り止めの設置、足元を照らすフットライトの導入などが有効です。

バリアフリーの視点も取り入れたリノベーションについては、こちらで詳しく解説しています。

https://furureno.jp/magazine/barrier-free-reform-guide

リビング階段が「向いている人」「向いていない人」の特徴

リビング階段で家族がコミュニケーションを取る様子の画像

リビング階段は、全てのライフスタイルに適した間取りではありません。

家族構成や暮らし方によって、メリットが活きる場合と、逆にデメリットが目立ってしまう場合があります。

家族のコミュニケーションや空間の開放感を重視する方には適していますが、プライバシーや静粛性を優先する場合には、ホール階段の方が合理的な選択となることもあります。

採用後に後悔しないためにも、自身のライフスタイルと照らし合わせて慎重に検討しましょう

リビング階段に向いている家族像・ライフスタイル

リビング階段の導入が特に向いているのは、家族とのコミュニケーションを重視する世帯です。

小さなお子様がいる子育て世帯では、子どもの様子を常に見守ることができ、安心感につながります。

また、住宅に対してデザイン性や開放感を求める方にもおすすめです。

吹き抜けやスケルトン階段を組み合わせることで、明るく開放的な空間を実現できます。

さらに、延床面積が限られており、廊下をなくして少しでも居住スペースを広く確保したいと考える場合にも、リビング階段は有効な選択肢となります。

フルリノでは無料相談会を開催中です。リビング階段のこと、費用のことなど、お気軽にご相談ください。

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ホール階段のほうが合っている家族・住まいのケース

一方で、ホール階段の方がライフスタイルに合っているケースもあります。

例えば、在宅勤務でオンライン会議が多いなど、仕事のために静かで独立した環境を必要とする場合です。

リビングの生活音が仕事場に響くことを避けたいなら、動線が分離されたホール階段が望ましいです。

また、来客頻度が高く、プライベートな空間をしっかり分けたい場合も同様です。

さらに、高齢のご家族やペットと暮らしており、安全性を優先したい場合、独立した階段室の方が温度管理や転落防止策を講じやすい利点があります。

在宅ワークのリノベーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

https://furureno.jp/magazine/workspace-renovation

リビング階段採用前に確認すべきチェックリスト

リビング階段の採用を決定する前に、いくつか確認をしておきましょう。

リビング階段 採用前チェックリスト

確認カテゴリ

具体的な確認・検討内容

チェック欄

断熱・気密性能の確認

現在の住宅の断熱・気密性能を把握し、性能が低い場合は断熱リフォームの追加費用も概算しているか。

生活音のシミュレーション

テレビやキッチンなど生活音の発生源と、計画している階段位置との物理的な距離を確認し、音の影響を想定しているか。

将来のライフスタイル変化

子どもの成長(プライバシーの重視)や将来の介護を想定し、変化に対応できる動線を考慮した上で最適な配置を検討しているか。

印刷して実際にチェックを書き込んだり、ご家族や施工担当者と話し合う際のベースとしてぜひご活用ください。

まず、現在の住宅の断熱・気密性能を把握し、もし性能が低い場合は、断熱リフォームの追加費用も概算しておきましょう。

次に、テレビやキッチンなど生活音の発生源と、計画している階段位置との物理的な距離を確認し、音の影響をシミュレーションします。

最後に、将来のライフスタイルの変化を想定します。

子どもが成長してプライバシーを重視するようになったり、将来的に介護が必要になったりした場合の動線も考慮した上で、最適な配置を検討しましょう。

リノベーション全体の注意点については、こちらの記事で解説しています。

https://furureno.jp/magazine/renovation-points-to-note

リビング階段を取り入れたリノベーション事例3選

ここでは、実際にリビング階段を取り入れて、理想の住まいを実現したリノベーション事例を3つ紹介します。

具体的な事例を通じて、リビング階段による空間の変化や暮らしのイメージを掴んでみてください。

明るく開放的!吹き抜けリビング階段のあるお家

吹き抜けリビング階段のある開放的なリノベーション事例の画像

【事例1】玄関ホールにあった階段をリビング吹き抜けに移動したリノベーション

事例詳細:https://furureno.jp/renovation-case/107

築35年の戸建て住宅のリノベーション事例です。

住み慣れた自宅をリノベーションするにあたり、大きな玄関ホールの割にリビングが手狭という問題を解消するため、思い切って玄関位置を変更することを選びました。

シューズクロークを新設し、玄関ホールにあった階段をリビングの吹き抜け部分に移動しています。

LDK空間をひとつなぎにして、家族のコミュニケーションが取りやすい住まいを目指しました。

キッチンには大容量のパントリーを新設し、天井照明にもこだわりが加えられています。

移動した階段はひな壇にアイアンを組み合わせたデザインで仕上げられ、大きな窓とシーリングファンを設けることで、明るく開放的な空間と空調管理を両立しています。

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オープン階段を取り入れた戸建てリノベーション

家族が集まる開放的なリビング階段のある空間の画像

【事例2】部屋数を減らしてLDKを拡張し、オープン階段を取り入れたリノベーション

事例詳細:https://furureno.jp/renovation-case/187

築15年の戸建て住宅のリノベーション事例です。

「もっとリビングが広ければ」という想いからリノベーションを決意されました。

1階の部屋数を減らしてLDKを拡張し、キッチンの配置換えとオープン階段への変更を組み合わせることで、より広く感じられる空間を目指しました。

あわせてトイレと洗面台の設備交換も依頼され、トイレには造作の手洗い場とお気に入りの消火器型水栓が設けられています。

1階の間仕切り壁を取り払いLDKを広げたうえで、キッチンを対面式に配置換えしました。

既存の階段をオープン階段へ変更し、視線が通ることで広がりのある空間が実現しています。

対面キッチンと広くなったリビングで家族間のコミュニケーションが取りやすくなり、家に帰るのが楽しみになったとのことです。

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開放的なリビング吹き抜けリノベーション

リビング階段を取り入れたい方は、ぜひフルリノにご相談ください! に関連する画像

【事例3】吹き抜けを新設し、断熱材と床暖房で冬の寒さにも対応したリノベーション

事例詳細:https://furureno.jp/renovation-case/15

築39年の住まいを、白を基調とした明るく開放的な空間へと生まれ変わらせたリノベーション事例です。

リビングには、吹き抜けとリビング階段を設置しました。

視線を遮りにくいスケルトン階段と吹き抜けを組み合わせることで、上下階がゆるやかにつながる、開放感のある空間を実現しました。

吹き抜け上部の窓から自然光が差し込み、白を基調としたリビング全体を明るく照らします。

家族の気配を感じながら、ゆったりとくつろげるリビングとなっています。

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リビング階段を取り入れたい方は、ぜひフルリノにご相談ください!

リビング階段を取り入れたい方は、ぜひフルリノにご相談ください! に関連する画像

リビング階段は、家族のコミュニケーションを育み、開放的でデザイン性の高い空間を実現するおすすめの間取りです。

一方で、冷暖房効率や音、プライバシーなどの課題も存在します。

デメリットを設計段階でいかに解消するかが、リノベーション成功の鍵を握ります。

リビング階段を含め、リノベーションをご検討の際は、ぜひフルリノで経験豊富なリノベ会社を探してみてください。

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記事を書いた人
開原 崇友(かいはら たかとも)

開原 崇友(かいはら たかとも)

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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