家具や小物ではなく、床・壁・建具まで変更する場合、完成後の色合いや素材同士のつながりを判断しにくいことがあります。
内装材は施工面積が広く、簡単に交換できないため、見た目だけでなく、施工範囲や手入れのしやすさまで確認することが大切です。
この記事では、ミッドセンチュリー内装に使う床・壁・建具の選び方や、素材を組み合わせる手順、施工前の確認ポイントを解説します。
サンプルの比べ方やDIYで対応できる範囲を理解して、統一感のある内装をつくりましょう。
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ミッドセンチュリー内装をつくる床・壁・建具の選び方

床や壁などの面積が広い部分を先に決め、建具・タイル・金物へ順番に進むと、内装全体の方向性をそろえやすくなります。
ここでは、素材ごとの色や仕上げを決めるポイントを解説します。
床はチークやウォールナット調で深みを出す
床材にチーク調やウォールナット調の木目を選ぶと、内装の土台に落ち着いた深みが生まれます。
チーク調は赤みや黄みを含む温かな色、ウォールナット調は深いブラウンを基調とした重厚な色が中心です。
同じ木目調でも、無垢材・挽板・シートフローリングでは、表面の質感や傷への強さ、手入れ方法が異なります。
濃い床材を広い範囲に施工する場合は、壁や天井を明るくして、室内が暗く見えないように調整することがポイントです。
壁と天井はオフホワイトに差し色を加える
壁と天井は、木目の色を引き立てるオフホワイトを基調にすると、内装全体を明るく保てます。
真っ白ではなく、ベージュやグレーをわずかに含む色を選ぶと、チーク調やウォールナット調の床にもなじみます。
鮮やかなオレンジやマスタードは、ニッチや壁の一部など施工範囲を絞って取り入れる方法が効果的です。
壁一面に色を加える場合は、彩度を抑えたオーカーやテラコッタを選ぶと、木目とのコントラストが強くなりすぎません。
建具と巾木は床の木目に合わせる
ドアや室内窓などの建具は、床材と木目の赤みや濃さをそろえると、離れた位置にあっても統一感が生まれます。
異なるメーカーの床材と建具を組み合わせる場合は、商品名だけで判断せず、実物サンプルを並べて色味を確認することが必要です。
巾木も床に近い色を選び、高さや厚みを抑えた形状にすると、壁際の線が目立ちにくくなります。
建具枠や窓枠まで同系色でそろえると、木目が途中で分断されず、室内全体につながりを持たせられます。
タイルはテラゾーや幾何学柄を選ぶ

キッチンや洗面まわりには、テラゾー柄や幾何学模様のタイルを取り入れると、無地を基調とした内装に変化を加えられます。
本物の砕石を使ったテラゾーと、模様を印刷したテラゾー調タイルでは、厚みや重量、手入れ方法が異なるため、施工場所に合わせて選ぶことが重要です。
柄物のタイルは、施工面の端に細い切れ端が残らないよう、割り付けや目地幅まで事前に決めておきます。
水や油が付着する場所では、見た目だけでなく、表面の拭き取りやすさや目地の汚れにくさも確認しておくと安心です。
取っ手とスイッチに真鍮やクロームを取り入れる
ドアの取っ手やスイッチプレートに真鍮やクロームを取り入れると、木目を基調とした内装に金属の質感が加わります。
真鍮には使うほど色が変化する無垢タイプと、表面の色を保ちやすいメッキタイプがあるため、経年変化の好みに合わせて選ぶことがポイントです。
クロームも鏡面・ヘアライン・マットなどで光の反射や指紋の目立ち方が変わります。
同じ視界に入る取っ手やスイッチ、照明金具は、金属の色と表面仕上げまでそろえるとまとまりが生まれます。
https://furureno.jp/magazine/mid-century-room-design
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ミッドセンチュリーらしく見せる内装材の組み合わせ方

内装材を組み合わせる際は、色だけでなく、素材が切り替わる位置や光の反射まで考える必要があります。
ここでは、床・壁・建具などの固定内装に統一感を持たせる方法を解説します。
濃い木目の床にオフホワイトの壁を合わせる
チーク調やウォールナット調の床にオフホワイトの壁を合わせると、床と壁に明暗差が生まれ、木目の質感が際立ちます。
壁紙を選ぶ際は、小さなカタログだけで判断せず、床材と並べられる大きさのサンプルを用意することが大切です。
床材は水平面、壁紙は垂直面に置き、実際に施工される向きで比較すると、光が当たったときの見え方を確認できます。
巾木や建具枠が床と壁の間に入る場合は、その色も含めた3種類のサンプルを並べると、完成後の境界を想像しやすくなります。
チーク調の木部にオレンジやマスタードを加える

チーク調の床や建具にオレンジやマスタードを組み合わせると、赤みのある木目を生かした温かな配色になります。
鮮やかな色は、ニッチ・建具の面材・キッチンの立ち上がりなど、施工範囲を区切りやすい部分に取り入れる方法が向いています。
壁一面へ使用する場合は彩度を抑え、床や建具よりも差し色だけが目立たないように調整することが必要です。
塗装やアクセントクロスなら将来変更しやすいため、長く使う床材よりも差し色を取り入れやすくなります。
木材に金属とガラスを組み合わせる
木製建具に金属の取っ手やガラスを組み合わせると、木目だけでまとめた場合よりも素材の違いが明確になります。
チーク調の木部には真鍮、ウォールナット調の木部にはクロームというように、木目の色から金属を決めると選択肢を整理しやすくなります。
室内窓や建具へガラスを入れる場合は、光を通す透明ガラス、視線を遮る型板ガラス、落ち着いた色のスモークガラスから目的に合わせて選びます。
ガラス枠と取っ手の金属色もそろえると、異なる素材を使っても内装全体がまとまります。
無地を基調にテラゾーや幾何学柄を取り入れる
床や壁の大部分を無地でまとめ、キッチンや洗面まわりへテラゾーや幾何学柄を取り入れると、柄を生かした施工面をつくれます。
タイルを張る範囲は、設備やカウンターの幅に合わせて区切ると、周囲の無地部分との境界が自然に見えます。
柄の中に含まれる色を壁や目地にも使えば、タイルだけが浮いて見えるのを防げます。
コンセントや水栓が柄の中心を分断しないよう、設備の位置とタイルの割り付けを施工前に確認することも大切です。
家具と内装材の木目に明暗差をつける
残す予定の家具がある場合は、家具と床・建具の木目を完全に同じ濃さにせず、明暗差をつけると輪郭が埋もれにくくなります。
ただし、赤みのある木目と黄みの強い木目を無計画に混ぜるとまとまりにくいため、色の系統は近づけることがポイントです。
濃い家具を残す場合は床を一段明るくし、床を濃くする場合は家具が見分けられる程度の色差を設けます。
家具の写真だけで判断せず、可能であれば床材や建具のサンプルを家具の近くに置いて確認すると、完成後の見え方を判断しやすくなります。
https://furureno.jp/magazine/midcentury-bedroom
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ミッドセンチュリーの内装材選びで後悔しない6つのポイント

内装材は施工後の交換に手間がかかるため、色や柄だけでなく、施工方法や日常の手入れまで確認する必要があります。
ここでは、契約や発注の前に確認したい6つのポイントを解説します。
チーク調とウォールナット調は実物で色を比べる
チーク調とウォールナット調は、メーカーや商品によって赤み・濃さ・艶が異なります。
小さな写真では木目の繰り返し方や艶まで判断しにくいため、できるだけ大きな実物サンプルを取り寄せることが大切です。
床材と建具のサンプルは別々に確認せず、同じ場所に並べて木目の色と表面仕上げを比較します。
昼間の自然光と夜の照明では見え方が変わるため、実際に使用する部屋で時間帯を変えて確認しておくと安心です。
https://furureno.jp/magazine/material-selection-renovationrenovation-mat
オレンジやマスタードは差し色に絞る
鮮やかなオレンジやマスタードは、床材や造作壁など交換しにくい部分へ広く使うと、将来の変更が難しくなります。
差し色を取り入れる場合は、塗り替えられる壁や張り替えやすいクロス、交換できる建具の面材などが向いています。
施工図や室内の展開図で色を付ける範囲を確認すると、完成後に占める面積を判断しやすくなります。
壁一面へ使う場合は彩度を抑え、周囲の壁や天井との境界まで決めてから発注することがポイントです。
テラゾーや幾何学柄は一部に取り入れる
テラゾーや幾何学柄のタイルは、施工面が広くなるほど、模様の繰り返しや目地の線が目立ちます。
キッチンの立ち上がりや洗面台まわりなど、設備の幅に合わせて範囲を区切ると、柄の始まりと終わりを整えやすくなります。
発注前には、タイルの割り付け・目地色・見切り材の種類まで施工会社と共有することが大切です。
将来の破損に備えて、同じ品番のタイルを数枚保管しておくと、部分的な補修にも対応できます。
真鍮とクロームは空間ごとに統一する
真鍮とクロームを選ぶ際は、色だけでなく、艶や経年変化、汚れの目立ち方も確認する必要があります。
取っ手・スイッチ・照明金具など、同じ視界に入る部分は、主となる金属の色と表面仕上げをそろえることがポイントです。
水が付着する場所では、真鍮の変色やクロームの水滴跡など、素材ごとの手入れ方法も比べます。
キッチンとリビングがつながっている場合は、水栓やレンジフードまで含めて金属色を確認すると、空間のつながりを保てます。
濃い木目の床は広さや採光に合わせる
濃い木目の床は、施工面積や窓から入る光の量によって、サンプルよりも暗く見える場合があります。
日当たりが少ない部屋では、大きな床材サンプルを窓際と室内の奥へ移動させ、場所による見え方の違いを確認することが大切です。
照明を点灯した状態でも確認し、必要に応じて壁や天井の色、照明の配置を調整します。
部屋ごとに床色を変える場合は、廊下やドア下などの切り替え位置も決めておくと、施工後の境界が目立ちにくくなります。
ヴィンテージ家具を決めてから内装材を選ぶ
残すヴィンテージ家具がある場合は、内装材を決める前に、家具の寸法・木目・金属パーツの色を整理します。
家具の正面と木部が分かる写真を用意し、床材や建具のサンプルと見比べると、色の相性を確認しやすくなります。
内装材と家具の濃さを完全にそろえる必要はありませんが、赤みや黄みなど木目の系統は近づけることがポイントです。
造作収納やコンセントを設ける場合は、家具の設置位置と寸法も施工会社へ伝えておくと、完成後の干渉を防げます。
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ミッドセンチュリー内装はDIYとリノベーションのどちらでつくる?

DIYとリノベーションでは、変更できる範囲だけでなく、下地処理や仕上がりの耐久性も異なります。
表面だけを変えるのか、床や建具を含めて交換するのかを決めてから、施工方法を選ぶことが大切です。
壁紙やフロアシートはDIY向き
既存の壁や床の状態がよければ、貼って剥がせる壁紙や置き敷きタイプのフロアシートで表面の色柄を変更できます。
賃貸住宅で使用する場合は、原状回復できる商品か確認し、目立たない場所で粘着剤の跡や変色が残らないか試すことが必要です。
下地に凹凸や湿気、剥がれがある状態で施工すると、シートの浮きや継ぎ目のずれにつながります。
初めて施工する場合は、ニッチや小さな壁面から始めると、柄合わせや端部の処理を確認しながら進められます。
https://furureno.jp/magazine/diy-renovation-mansion
内装や間取りまで変えるならリノベーション
床材や建具の交換、間仕切りの撤去には、下地の補修や寸法調整、建物の構造に関する判断が必要です。
室内窓や造作家具を新設する場合も、壁内部の下地・配線・配管と干渉しないように計画する必要があります。
スイッチや照明の位置変更を伴う工事は、施工会社を通して有資格者へ依頼することが重要です。
床・壁・建具をまとめて変更する場合は、使用する内装材と施工順序を一つの計画にまとめると、素材の切り替えや納まりまで整えられます。
https://furureno.jp/magazine/midcentury-renovation-cases-cost-points
DIYやリノベーションで理想のミッドセンチュリー内装をつくろう

ミッドセンチュリー内装は、床・壁・建具の色だけでなく、素材の切り替えや金物の仕上げまでそろえることで統一感が生まれます。
施工前には実物サンプルを同じ場所へ並べ、自然光と照明の両方で色や艶を確認することが大切です。
壁紙やフロアシートなど表面の変更はDIYでも対応できますが、下地補修や建具、電気工事を伴う場合は施工会社への依頼が必要です。
フルリノでは、内装材や造作家具にこだわった住まいの施工事例を紹介しています。
気になる事例を参考にしながら、自宅に取り入れる素材と施工範囲を検討してみましょう。
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