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和モダンの家|おしゃれな外観・内装の実例と注文住宅のポイント

「和の趣は欲しいが、古臭くなるのは避けたい」

「デザイン重視で、住み心地が悪くならないか…」

和モダンな家づくりで、こうした迷いを感じていませんか?

伝統の美しさと暮らしやすさが調和した住まいは、いつの時代も心を惹きつけます。

その反面、素材や配色のバランスを誤ると統一感が損なわれ、手入れの負担が増すケースも少なくありません。

成功のセオリーは、現代的なラインに自然素材を計算して配置し、意匠性と居住性を高い次元で両立させることです。

一生に一度の家づくり、外観の美しさも将来の暮らしやすさも妥協は不要です。

この記事では、洗練されたデザインの法則から間取りの正解まで、理想の和モダン住宅を実現する手法を徹底解説します。

▼この記事でわかること

  • 和モダンの定義と、日本の気候風土に合う理由
  • 内装・外観をセンスよく仕上げるプロの法則
  • 中庭や土間、縁側を活かした間取りのアイデア
  • 「平屋×和モダン」で叶える開放的な暮らし
  • 厳選リノベーション実例と失敗しない会社選び

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和モダンの定義|「和」と「現代」を融合させた家の魅力とは

正方形の縁なし畳を敷き詰めたモダンな和室。正面にネイビーのアクセントクロスとアーチ開口の床の間、吊り押入れと間接照明を備える。

和モダンとは、直線的な現代建築に「和」の素材や中間領域を取り入れ、日本の気候に適した通風・採光を実現する住まいです。

単なるデザインの融合にとどまらず、飽きのこないシンプルさと機能性を兼ね備え、長く快適に暮らせる住環境をつくり出せます。

基本スタイル|直線的なモダン建築に「和」の質感をプラス

「和」の要素である素材感や陰影、深い軒や余白の美しさに、現代的な機能性と直線美を融合させるのが基本です。

華美な装飾よりも飽きの来ないシンプルさを重視し、経年変化を楽しめる自然素材を選ぶことが、長く愛せる家づくりの鍵となります。

建物本体だけでなく、外構や植栽、そして内と外をつなぐ中間領域まで含めたトータル設計を行うことで、完成度が格段に上がります。

また、段差の解消や掃除のしやすさ、動線の最適化など、将来の暮らしやすさにも配慮すれば、年齢を重ねても快適に過ごせる住まいが実現します。

機能的なメリット|日本の気候風土に馴染む通風と採光

和モダンの設計は、南北に風の通り道をつくり、深い軒の陰影で夏の直射日光をコントロールするなど、日本の気候風土に理にかなっています。

地窓や高窓、障子などを活用すれば、プライバシーを守りながら柔らかな採光と視線のコントロールを両立できます。

快適な温熱環境をつくるには、断熱・気密性能の確保に加えて、窓に入る日差しを調整する庇(ひさし)の大きさも一緒に考えることが重要です。

こうした工夫により、湿気や夏の暑さなどの特有の悩みを軽減し、メンテナンスの負担も少ない快適な住環境が整います。

空間のつながり|内と外を曖昧にする「中間領域」の豊かさ

リビングとフラットにつながる深い軒とウッドデッキを設けることは、単に屋外スペースを作るだけでなく、「現代版の縁側」としてウチとソトの境界を曖昧にする効果があります。

室内の天井材や床のラインを、ガラス越しにそのまま軒先まで伸ばすように設計すれば、視線が外部へと抜け、実際の面積以上の圧倒的な奥行きと開放感が生まれます。

また、子供が独立して使い道に迷う部屋などを、庭とつながる土間やサロンとして刷新すれば、趣味に没頭したり家族でくつろいだりする、豊かな時間が流れる場所として蘇ります。

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内装のコツ|天井・照明・自然素材でおしゃれに見せる方法

アズ建設による築100年の長屋リノベーション事例。既存の古い梁や天井板をダークブラウンに塗装してあえて見せ、白い壁と対比させた開放的で趣のある天井空間。

天井の形状や照明の重心、適材適所の素材選びによって、洗練された「和」の空間と暮らしやすさを両立できます。

視線の抜けや陰影を計算し、色数を抑えてコーディネートすれば、落ち着きがありながらもモダンな印象のインテリアが完成します。

【天井】板張りや勾配天井で、空間に「木の温もり」とメリハリを

天井のデザインは、部屋の印象を決める隠れた主役です。

あえて天井を低く抑えて木を張ることで、洞窟のような落ち着きある「おこもり感」を演出したり、逆に吹き抜けや勾配天井で縦方向のダイナミックな開放感を作ったりと、空間にメリハリを生むことができます。

「船底天井(ふなぞこてんじょう)」や「折り上げ天井」などの和独自の意匠を取り入れれば、単調になりがちな空間に心地よいリズムと陰影が生まれます。

リビングは開放的に、寝室は低く落ち着かせるなど、居場所に合わせて高さを変えることが、居心地の良い家づくりの秘訣です。

おしゃれな天井リノベーションの事例5選|自分でする方法や天井高の種類、費用も紹介

【照明】光源を低く抑え、陰影のグラデーションで落ち着きを演出

和モダンな空間づくりの要は、照明の「重心」を低くすることにあります。

天井から部屋全体を均一に照らすシーリングライトは避け、視線よりも低い位置にペンダントライトなどを配置すれば、畳に座る暮らしに馴染む、落ち着いた空気感が生まれます。

器具選びも重要で、木や和紙、マットな金属などの素材感のあるものを選べば、明かりを灯さない昼間でも、空間を彩る美しいオブジェとして機能します。

もちろん、読書や家事に必要な明るさは確保しなければなりません。

全体を薄暗くするのではなく、必要な場所だけをスポット的に照らす「多灯分散」のスタイルをとることで、洗練された雰囲気と生活のしやすさを無理なく両立できます。

【素材】触れる場所は自然素材、水回りは機能性重視で適材適所に

素足で触れる床には無垢材を選び、オイル塗装やUV塗装などの仕上げ方法を選ぶことで、耐久性や手入れのしやすさをライフスタイルに合わせられます。

和紙や珪藻土などの自然素材は、壁のアクセントとして場所を限定して使い、水回りや汚れやすい動線には耐久性の高い機能材を採用するのが賢明です。

ペットがいる場合は、爪とぎや汚れに強いメラミン化粧板や耐傷シートを活用しつつ、色味を和のトーンでまとめることで意匠性を損なわずに共存できます。

「雰囲気の良さ」と「手入れの手間」を天秤にかけ、どこまで自然素材を取り入れるか納得のいく範囲を決めることが大切です。

珪藻土や漆喰の塗り壁を採用し、日本の気候(高温多湿)に適した調湿・消臭効果を取り入れるのもおすすめです。

また、雪見障子(ゆきみしょうじ)などの建具を使えば、外部からの視線を遮りながら、庭の緑だけを切り取って楽しむことができます。

fujitacaリノベーションの事例。深い緑色のタイルを壁一面にあしらった、古民家のような懐かしさを感じるキッチン。ダークブラウンの吊り戸棚や木目調のキャビネットが落ち着いた雰囲気を醸し出している。

【家具】アースカラーと背の低い家具で統一し、視線の抜けをつくる

インテリアを洗練させるコツは、「視線の抜け」をつくることです。

ソファや収納家具は、床に近い「ロースタイル」のものを選ぶことで、天井が高く感じられ、畳に座る和の暮らしとも目線が合います。

色味は、床や建具の木の色をベースに、アースカラー(土や草木の色)で統一し、クッションなどの差し色を1〜2色に絞ると、ごちゃつきが消えて洗練されます。

主役はあくまで「空間」そのもの。家具は引き算の発想で配置し、生活感の出る日用品は壁面収納に隠すのが、美しい和モダンを保つ鉄則です。

外観の要点|屋根・外壁素材・色選びで洗練させるデザイン

有限会社スケールメイクスのリノベーション事例。築60年の古民家の外壁を無添加漆喰で白く塗り直し、庭には大きなウッドデッキと木の庇を新設。既存の瓦屋根の趣を残しつつ、明るく再生された外観。

屋根のシルエットや異素材の組み合わせ、植栽との調和を図ることで、街並みに馴染む品格ある佇まいが生まれます。

素材の持つ質感や経年変化を考慮し、細部のディテールまでこだわることで、時を経ても美しさが続く外観デザインが実現します。

屋根形状のシルエット:切妻・寄棟・片流れで決まる家の表情

屋根は家の「輪郭」を決める顔であり、形状によって与える印象は劇的に変わります。代表的な3つのスタイルを押さえておきましょう。

まず、本を開いて伏せたような三角形の「切妻(きりづま)」

ベーシックな形ですが、シンプルゆえに洗練された端正な美しさがあり、和モダンの王道です。

次に、四方すべてに屋根がなだらかに下りる「寄棟(よせむね)」

建物の重心が低く見えるため、どっしりとした安定感と、邸宅のような格式高い落ち着きを与えます。

そして、一枚の板を斜めに架けただけの「片流れ(かたながれ)」

直線的でシャープな印象が強く、スタイリッシュで現代的なデザインを好む方に最適です。

どの形状を選ぶにせよ、軒(のき)を深く出して外壁に美しい影を落とすことが、安っぽく見せないための共通のポイントです。

外壁素材の組み合わせ:塗り壁・木・金属の対比で魅せる

和モダンの外観を洗練させる鍵は、異なる素材が織りなす「対比」の美しさにあります。 温かみのある木、品格のある塗り壁、そして無機質でモダンな金属サイディング。

これらを巧みに組み合わせることで、単一素材では出せない奥行きが生まれます。

特に、表面を炭化させた「焼杉(やきすぎ)」の外壁は、高い耐久性を持ちながら、引き締まった黒がモダンな印象を与え、経年変化も含めて楽しめる優れた素材です。

色味をグレーや墨色などの低彩度で統一し、窓のラインや目地を整えることで、異素材同士が喧嘩せず、街並みに調和する品格ある佇まいが完成します。

和のアクセント:格子・軒裏・小庇が生む上質な陰影

シンプルな箱型の家でも、細部に「和の意匠」を少し加えるだけで、品格は段違いに上がります。

例えば、玄関ポーチに「縦格子」をあしらえば、外からの視線を柔らかく遮りつつ、夕暮れ時には室内の明かりが漏れて行灯のような美しさを放ちます。

また、普段は見落としがちな「軒裏(のきうら)」に木目を配したり、窓の上に小さな「小庇(こひさし)」を設けると、壁面に落ちる影さえもデザインの一部になります。

全体を和風にするのではなく、こうしたポイント使いこそが、現代的なセンスの良さを感じさせます。

瓦屋根の二階建てで、レンガ調の外壁と白塗りの壁を組み合わせた現代的な日本家屋の外観。木製の玄関扉や木枠の窓があり、剪定された松や砂利の庭が和モダンな雰囲気を演出している。

外構と植栽の計画:建物と緑を一体化させ、街並みに調和させる

外構には、建物の外壁と同系等のトーンを持つ石や砂利、塀などを使い、「面・線・点」で構成すると美しくまとまります。

無機質なフェンスで囲うのではなく、外壁とトーンを合わせた塗り壁や、自然石の石積み、そして植栽の緑で「境界」をあいまいに描くのがポイントです。

雑木や下草、苔などを配置し、風に揺れる枝葉や季節の移ろいを建物に取り込むことで、街並みに対しても潤いを提供できます。

アプローチには「洗い出し」などの石材を使い、雨に濡れた時のしっとりとした表情まで計算に入れておくと、帰宅するたびに心が安らぐ玄関になります。

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間取りの工夫|中庭・土間・縁側・和室を現代風に活かす

小林創建のリノベーション事例。縁なし畳を敷き詰めた広々とした和モダンのLDK。テレビ背面にはボーダータイルのアクセントウォールと間接照明を施し、洗練されたくつろぎの空間を演出している。

中庭や通り土間、可変性のある和室を取り入れることで、光と風を導き、家事効率や将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。

内と外をつなぐ中間領域や、回遊できる動線を計画すると、実際の面積以上の広がりと暮らしの豊かさを感じられる住まいになります。

中庭の配置計画 —— 視線を遮り、光と風を家の奥へ導く

建物を「コの字」や「ロの字」型にして中庭を抱え込むプランは、住宅密集地では強力な解決策となります。

壁で囲むことで近隣からの視線や騒音をシャットアウトできるため、カーテンを閉め切る必要がなく、一日中カーテンを開け放して過ごせる開放的な暮らしが手に入ります。

また、中庭は光と風を家の奥深くまで届ける「装置」としても機能します。

地窓や格子を組み合わせて風の通り道をつくれば、家全体に空気が循環し、都心の狭小地であっても、空を切り取る自分だけのプライベートな景色を楽しむことができます。

土間と回遊動線 —— 収納・趣味・家事をつなぐ「通り土間」

現代の土間は、単なる玄関の一部ではありません。

玄関からパントリー、そしてキッチンへと一直線に抜けられる「通り土間」にすることで、買い物帰りの重い荷物もそのまま収納でき、家事動線がスムーズになります。

また、広めの土間は趣味のギャラリーとしても優秀です。

お気に入りのブーツや自転車、ガーデニング用品などをディスプレイしながら収納すれば、実用性とインテリア性を兼ね備えた空間になります。

床材には水や汚れに強いモルタルやタイルを選び、リビングと回遊できる動線をつくれば、家事も遊びもシームレスにつながる、自由度の高い住まいになります。

リノベーション(リフォーム)で土間をつくるメリット・デメリット!事例や費用も紹介

縁側と軒下空間 —— リビングと庭をフラットにつなぐ開放感

深い庇(ひさし)とウッドデッキを組み合わせて「座る場所」を設えることで、室内から気軽に外へ出られる心地よい中間領域が生まれます。

外部照明や植栽を計画しておけば、夜にはリビングから眺める美しい「縁側景」を楽しむことができます。

室内とデッキの床レベルを揃え、色味も合わせることで、内と外の連続性が強化され、リビングがより広く感じられます。

日当たりの良い縁側は、ペットの日向ぼっこスペースや、家族が自然と集まってくつろぐ場所として機能します。

深い軒は単なるデザインではなく、夏の日差しを遮り冬の光を取り込む、パッシブデザインの基本としても機能します。

現代和室の役割 —— 客間や寝室に可変する「小上がり」の機能

現代の和室は、完全に独立した「客間」ではなく、リビングとつながる「多目的な居場所」として進化しています。

リビングの一角に設けた「小上がり」の和室は、腰掛けるのにちょうど良い高さで、下部は大容量の収納にできる機能的なスペースです。

引き戸を開ければリビングの一部として子供の遊び場やお昼寝スペースになり、閉めれば個室として来客の宿泊や、将来の寝室に使えます。

「地窓」を設けて低い位置から風と光を取り込めば、畳の上でゴロンと横になった時に、心地よい風を感じることができます。

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平屋×和モダン|ワンフロアで叶える開放感と暮らしやすさ

低い重心と深い軒による美しいプロポーションに加え、すべての部屋が庭とつながる開放感や、階段のないバリアフリーな暮らしが平屋の魅力です。

構造的な安定感も高く、大開口や勾配天井などのダイナミックな空間設計が可能で、永く安心して暮らせる住まいとして適しています。

デザインの相性・低い重心と深い軒がつくる美しいプロポーション

「和」の美意識は、大地に近く、どっしりと構える「水平ライン」に宿ります。

平屋ならではの低い重心は、建物そのものに安定感と格式を与え、庭の植栽や外構の緑をより一層引き立てる効果があります。

また、深く出した軒がつくる濃い陰影は、シンプルな外観に奥行きと立体感を与え、のっぺりとした印象を払拭します。

大屋根の勾配を活かして空の広がりと調和させることで、街並みに対しても圧迫感のない、洗練されたシルエットが完成します。

暮らしのメリット・すべての部屋が庭とつながる贅沢な開放感

平屋のメリットはすべての部屋から庭の気配を感じられることです。

天井まであるハイサッシを採用すれば、視線が屋外へと抜け、実際の畳数以上の圧倒的な広がりを感じることができます。

リビングとフラットにつながるウッドデッキを設ければ、夕涼みやBBQを楽しめる「第二のリビング」として、暮らしの楽しみが倍増します。

また、中庭を囲む「ロの字」「コの字」プランなら、周囲の視線を気にせずカーテンを開け放して暮らすことができ、プライバシーと開放感という、相反する要素を両立できます。

平屋リノベーションの費用相場|古い家をおしゃれで快適な「終の棲家」に

厳選実例集|フルリノベーションで叶えた3つの「和モダン」スタイル

古民家の趣を活かした再生事例から、マンションでの和空間、旅館のようなデザインまで、リノベーションなら理想のスタイルを実現できます。

既存の建物の良さを引き出しながら、現代の暮らしに合わせた性能向上とデザインの刷新を行うことで、世界に一つだけの住まいが完成します。

【戸建て】天井は懐かしく、床はモダンに。古材×ヘリンボーンが織りなす「新・和モダン」

▼まずはルームツアーで、新旧が融合する空気感をご覧ください

  • 物件: 戸建て(長屋)
  • 築年数: 不明(約100年)
  • 面積/間取り: 39.8㎡ / 3DK→1LDK
  • 家族構成: 単身

築100年を超える長屋が持つ、力強い梁(はり)や柱の記憶。 

そこへ欧米の伝統的な「ヘリンボーン床」を合わせることで、歴史ある「和」の骨組みと「洋」の意匠が交錯する、独自の空間が生まれました。 

お施主様の「和を活かしたホテルライクな空間」という要望に応え、直線的な日本家屋に柔らかなアーチ壁を大胆にミックス。 

ルームツアーでは、100年の時を経た「既存の梁」を美しく見せるための照明配線の工夫や、傾いていた建物を補強しながら水平垂直を取り戻した「箱の中の箱」という設計手法など、リノベーションの裏側にある職人技も解説しています。 

断熱改修もしっかり施された、懐かしくも新しい「大正ロマン」のような世界観です。

この事例を詳しく見る

この事例を担当したのは、アズ建設です。事例のような和モダンリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にアズ建設へご相談ください!

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【マンション】無機質な箱に「和」の温もりを。格子戸と畳で仕切る柔軟な空間

縦格子の木製引き戸と市松模様の床が特徴の和モダン空間。水色のアクセント壁に水平の木製梁、木天井に円形照明と黒のアイアンバーを備える。
  • 物件: マンション
  • 築年数: 49年
  • 面積/間取り: 57㎡ / 3LDK→3LDK(配置微調整)
  • 家族構成: 2世帯・多世帯

築49年のヴィンテージマンションを舞台に、「都会で叶えるちょうどよい古民家暮らし」をテーマに再構築した事例です。

無機質になりがちなマンションの一室に温かみを与えるため、リビングと和室の間仕切りには存在感のある「縦格子の引き戸」を採用。

閉めていても光と風を通し、家族の気配を感じられる「和」の建具が空間の主役となっています。

畳はモダンな「縁(へり)なし畳」を市松模様に敷き詰め、壁面には灰青色のアクセントクロスを配して古さを払拭。

特筆すべきは、すべてを特注するのではなく、メンテナンス性やコストを考慮して「メーカー既製品」を賢く組み合わせている点です。

デザインへの憧れと、実生活での使いやすさを冷静な視点で両立させた、現代のマンションリノベーションの好例です。

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この事例を担当したのは、fujitacaリノベーションです。事例のような和モダンリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽にfujitacaリノベーションへご相談ください!

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【旅館ライク】自宅を高級宿に。アーチ壁と紺色が彩る「非日常の客間」

正方形の縁なし畳を敷き詰めたモダンな和室。正面にネイビーのアクセントクロスとアーチ開口の床の間、吊り押入れと間接照明を備える。
  • 物件: 戸建て(元店舗)
  • 築年数: 25年
  • 面積/間取り: 162.29㎡ / 4LDK(1階生活完結型)
  • 家族構成: 夫婦+子供

かつて写真館だった店舗併用住宅を、高級旅館のような趣のある住まいへと再生した事例です。 目を引くのは、伝統的な「床の間」を現代アートのように再構築したこの客間。

大胆な曲線の垂れ壁(アール壁)と、深い藍色のアクセントクロスが、空間に静謐なリズムを生み出しています。

中央に見える立派な木の柱は、元の家にあった「床柱(とこばしら)」をわざわざ移設して再利用したもの。

家の記憶である「古き良き和」を残しつつ、琉球畳やダウンライトなどの「現代のモダン」と融合させることで、新築には出せない深みのある空間を実現しました。

生活感の出やすいテレビも壁掛けですっきりと納め、ゲストを招きたくなる「非日常」を日常に取り入れた住まいです。

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この事例を担当したのは、小林創建です。事例の和モダンリノベーションを希望している方は、ぜひお気軽に小林創建へご相談ください!

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依頼先の選び方|和モダンが得意な建築家・工務店を見極める

施工事例の細部のこだわりや見積もりの透明性、メンテナンス体制を確認することで、理想の和モダン住宅を実現できる信頼性の高いパートナーを見極められます。

表面的なデザインだけでなく、素材の特性や暮らしの提案力、そして長く住み続けるためのサポート体制まで含めて判断することが重要です。

その会社は本物か? 施工事例で見るべき「既製品」と「造作」の比率

外構や中間領域、夜景まで含めた「引きの絵」の事例写真が充実しているかどうかは、トータルコーディネート力の目安になります。

素材の使い分けや陰影の作り方に一貫性があるかを確認すれば、その会社のデザイン哲学や設計力が分かります。

住み手のライフスタイルや要望に沿った、可変性のある間取り提案がなされているかも重要なチェックポイントです。

見積もりは適正か? 「自然素材」の単価設定と標準仕様のグレード

自然素材を使う家づくりでは、見積もりの透明性が何より重要です。

提示された坪単価や総額の中に、無垢床や漆喰塗りなどが「標準仕様」として含まれているのか、それともすべて「オプション」扱いなのかを早い段階で確認しましょう。

また、自然素材は新建材に比べて手間がかかるため、施工費が高くなりがちですが、内訳(材料費と施工手間のバランス)を丁寧に説明してくれる会社は信頼できます。

契約後の変更で予算オーバーにならないよう、あらかじめ仕様変更時のルールや単価設定を確認しておくことが、トラブルを防ぐ防波堤になります。

細部へのこだわりはあるか? 窓・照明・中間領域の「演出力」

敷地の環境を深く読み解き、たとえ庭工事は別であっても、外の景色や光の入り方を計算した「窓配置」ができるかを確認します。

格子や縁側などの和特有の意匠は、職人の技術差が出やすい部分です。施工事例を見て、細部の納まりまで美しく仕上げる実績があるかチェックが必要です。

昼間だけでなく、夜のライティングまで含めた完成イメージを提案できる会社なら、入居後の満足度は格段に高まります。

単に部屋を配置するだけでなく、内と外をつなぎ、趣味や来客時の過ごし方まで計算したプランニング力があるかを見極めることが大切です。

メンテナンスは安心か? 素材の「経年変化」を正しく説明できるか

無垢材や和紙、左官材などの自然素材のメンテナンス方法やサポート体制が明記されているかを確認します。

定期点検やトラブル時の駆け付け対応、オンライン相談などが可能かどうかも、長く住む上での安心材料です。

将来的に必要となる部位ごとの交換や再施工の概算費用を、事前に共有してくれる会社は誠実です。

 自然素材特有の「経年変化(味わい)」と単なる「劣化(汚れ)」の違いを理解し、手入れの手間というネガティブな要素まで包み隠さず説明してくれる会社であれば信頼できます。

和モダンな家づくり、我が家は何から相談?

和モダンの家づくりは、デザインの好みだけでなく、土地の条件や家族のライフスタイル、予算などを総合的に考える必要があります。

まずは、自分たちが理想とする「和モダン」のイメージを具体化し、信頼できる専門家に相談から始めましょう。

フルリノ!では、厳選された施工事例や専門家のノウハウを通じて、あなたの理想の住まいづくりをサポートします。

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記事を書いた人
株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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