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和モダンリノベーション事例3選|マンション・戸建てをモダンに再生

天然木の温もりと、凛とした現代的な機能美。

この2つが調和した「和モダン」は、世代を超えて愛される理想の住まいです。

しかし、そのバランス調整は簡単ではありません。

単に和の要素を足すだけでは「古臭い実家」に見えたり、逆に「取ってつけたような和風」になってしまうこともあります。

どこを残し、どこを新しくするか。

この「さじ加減」がリノベーションの質を左右します。

今回は、2x4住宅、築60年の古民家、マンションの異なる3つの実例を厳選しました。

それぞれの課題をどう乗り越え、上質な空間に仕上げたのか。

デザインの鉄則から賢い予算配分まで、あなただけの「和モダン」を叶えるためのヒントを紐解いていきます。

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和モダンリノベーションの魅力|古さを「価値」に変える3つの理由

格子状の現し天井と大きな掃き出し窓があるLDK。手前のモルタル調キッチン越しに庭の緑を望む、古民家の趣とモダンなインテリアが調和した開放的な内観。

和モダンリノベーションの魅力は、「ヴィンテージ感」「快適な性能」「普遍的な美しさ」の3点です。

古さをネガティブなものではなく「価値」として活かしつつ、暮らしやすさを損なわないのが和モダンの特徴です。

時を経た建物だけが持つ味わいは、新築で再現しようとしても出せない唯一無二の価値があります。

古い柱や梁に残る傷さえも、家族の歴史としてデザインに取り込むことで、深みのあるヴィンテージ空間が生まれます。

見た目の美しさだけでなく、現代の技術で断熱性や耐震性を補うことで、冬の寒さや地震への不安などの築古特有の悩みも解消できます。

奇をてらわない素材感のあるデザインは、10年後、20年後も飽きがこず、住めば住むほど愛着が深まる住まいとなります。

「和モダン」の定義や、理想の空間を作るための基本ルールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

https://furureno.jp/magazine/japanese-modern-house

和モダンリノベーションの事例3選

ここでは、2x4住宅、古民家、マンションの3つの条件下での成功事例を紹介します。

構造や築年数の課題を、和モダンのデザイン力でどう解決したかをご覧ください。

【築30年・2x4】「変えられない壁」を活かす。暗い北キッチンが光あふれるLDKへ

滋賀県の工務店・村山製材所が手がけた、築30年のツーバイフォー住宅のリノベーション事例です。

施主様は60代の女性。「これからの人生を安心・快適に過ごせる終の住処にしたい」というご要望を受け、構造的な制約をクリアしながら、バリアフリーと温熱環境を整えた住まいです。

築年数:30年

構造:木造2×4(ツーバイフォー)工法

家族構成:単身

施工面積:70.39平米(約21坪)

Beforeの課題|構造上の制約と、北側の寒くて暗いキッチン

大きな垂れ壁が圧迫感を与える対面式キッチンと、冷蔵庫の前に耐力壁があり開閉が困難な通路。ツーバイフォー構造特有の制約により閉鎖的で、家事動線が悪かった既存のダイニング。

この物件は、壁で建物を支える「ツーバイフォー(2×4)工法」であったため、間取り変更が難しく、他社ではリノベーションを断られることもある難易度の高い案件でした。

特に大きな悩みだったのが、北側に配置されたキッチンです。

昼間でも照明が必要なほど薄暗く、冬場は足元から冷え込みが厳しいため、料理や家事をするのが億劫になる環境でした。

また、これから年齢を重ねていく中で「終の住処」として安心して暮らすためには、段差の解消や温度差のない快適な環境づくりが必須の課題となっていました。

設計の工夫|回遊動線と「シンデレラフィット」の造作家具

キッチンの背面に設置された、村山製材所による造作の木製カップボード。窓枠の下にぴったりと収まるよう設計され、黒い取っ手の引き出しとオープンスペースを備えている。無垢フローリングと調和する、機能的で温かみのあるオーダーメイド収納

撤去できない構造壁を無理に壊すのではなく、その壁を中心にしてぐるりと回れる「回遊動線」を作ることで、行き止まりのないスムーズな家事動線を実現しました。

内装は既存の木の雰囲気を尊重し、壁と天井には木目が優しい「シナベニヤ」を採用しました。

床にも足触りの良い「無垢フローリング」を合わせることで、視覚的な統一感を実現しています。

さらに、家電や日用品がぴったり収まるようミリ単位で設計した「造作家具」をしつらえることで、余計な家具を置く必要がなくなり、空間をすっきりと広く使えるようになりました。

性能向上|「断熱」と「内窓」で、冬の寒さを完全に克服

シナベニヤの天井と壁、無垢フローリングで仕上げられた、木の温もりあふれる対面キッチン。段差を解消したバリアフリー設計で、手前のダイニングから奥まで回遊できる動線が確保されている。奥の勝手口には断熱性能を高める内窓が設置されているのが見える。

見た目のデザインだけでなく、目に見えない温熱環境の改善にも力を入れました。

床下、壁、天井のすべてに高性能な断熱材を施工し、家全体を魔法瓶のように包み込むことで保温性を確保しています。

熱の出入りが激しい窓部分には「内窓(インナーサッシ)」を設置し、冬場の結露と冷気をシャットアウトしました。

ダイニングとキッチンの間にあった段差も解消し、将来車椅子生活になっても不便なく暮らせるフラットな床へとアップデートされています。

この事例の写真をさらにもっと見る

「構造上できない」と諦めかけていた壁をアイデアで突破し、暗く寒かったキッチンを家の中心に変えてしまう設計の手腕。

「難しい条件だけど、理想は叶う?」と不安をお持ちの方は、こちらから株式会社村山製材所の施工事例や、スタッフの人柄をチェックしてみてください。

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【築60年・古民家】親から子へ。100年住み継ぐための「漆喰と古材」の再生

東京のリノベーション会社・スケールメイクスが手がけた、築60年の古民家再生プロジェクトです。

雨漏りをきっかけに「建て替えか売却か」を迫られたご夫婦が、コストを抑えつつ愛着ある実家を残すため、性能を抜本的に見直す「フルリノベーション」を選択しました。

築年数:60年

家族構成:夫婦(二人暮らし)

施工面積:56.2平米(1LDK)

Beforeの課題|雨漏りと老朽化、建て替えの高額費用

スケールメイクスによる築60年古民家リノベーション前の内観。左側は経年した板張りの居室、右側は合板の壁と急な階段がある廊下の様子。奥には古い建具の和室が見え、全体的に老朽化が進んでいる。耐震補強と再生が必要な既存の状態。

お施主様のお父様の生家であり、長年ご夫婦が暮らしてきた築60年の木造住宅。きっかけは「雨漏り」でした。

これを機に建物の老朽化や耐震性への不安が顕在化し、当初は建て替えや売却も検討されました。

しかし、立地の良さと長年の愛着から手放すことは難しく、かといって新築への建て替えは予算がかかりすぎてしまう。

そこで、既存の躯体を活かしてコストを抑えながら、新築同等の性能へ再生するフルリノベーションが決断されました。

デザイン|天井裏の「丸太梁」を解放し、漆喰の白で包む古民家モダン

築60年古民家の解体工事中の内観写真。屋根材が撤去され、黒ずんだ既存の太い梁や束、母屋による小屋組みが完全に露出している。見上げの構図で、骨組みの隙間からは青空が覗く。耐震補強や構造再生の過程を示す記録画像

天井裏に長年隠れていた立派な「丸太梁(まるたばり)」や柱をあえて露出させ、新築には決して出せない重厚なインテリアとして昇華させました。

時を経て黒く変色した古材の「力強さ」を際立たせるため、壁と天井はすべて真っ白な「無添加漆喰」で塗り込め、モダンで美しいコントラストを演出しています。

床材には、素足で歩いた時に温かみを感じられる「パイン無垢材」を選定し、古民家特有の暗さを緩和する明るいトーンをプラスしました。

「古い」を隠すのではなく、アートとして見せる。これぞ古民家リノベーションの醍醐味です。

性能向上|基礎から見直す「耐震補強」で安心をプラス

スケールメイクスの古民家リノベーション後の内観。左側は小屋組みの黒い梁を現しにした開放的なロフト空間、右側は複数の四角い窓が並ぶ明るい階段室。白い漆喰壁とパイン無垢材の床が調和した、モダンな和の空間。

目指したのは「100年住み続ける家」です。

提携の設計士による構造計算に基づき、基礎コンクリートの打ち直しや、最新の耐震金物による補強を徹底的に行いました。

また、見えない部分の寿命も延ばすため、電気・水道・ガスのライフライン配管もすべて新品に交換しています。

単に内装をきれいにするだけでなく、家の骨格となるインフラを刷新することで、次世代まで安心して住める強靭な住まいへと生まれ変わりました。

この事例の写真をさらにもっと見る

「建て替えは予算オーバーだけど、古いまま住むのは不安」という切実な悩みを、確かな技術と構造計算で解決する再生術。

「実家を継ぐことになった」「築古物件の耐震性が心配」という方は、こちらから有限会社スケールメイクスの施工事例や、真摯な家づくりへの姿勢をチェックしてみてください。

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【マンション】「壊せない壁」を主役に。コンクリート×無垢の無骨な美

東京のリノベーション会社・fujitacaリノベーションが手がけた、84平米のマンションリノベーション事例です。

壁を動かせない「壁式構造」の制約を逆手に取り、コンクリートの冷たさと無垢材の温かさを対比させた、凛とした空気が漂う「和モダン」な住まいです。

構造:RC造(壁式構造)

家族構成:夫婦+子供1人

施工面積:84.42平米(3LDK)

Beforeの課題|壁式構造による閉鎖的なキッチン

白いクロス貼りの壁と大きな梁で構成された、fujitacaリノベーションのリノベ前内観。奥にはセミクローズド型のキッチンがあるが、垂れ壁や袖壁により閉鎖的な印象。手前には木製ドアと脚立があり、構造壁の圧迫感を解消する前の既存状態。

マンション特有の「壁式構造」のため、室内のコンクリート壁を撤去できず、間取り変更の自由度が極めて低いことが課題でした。

特にキッチンは四方を壁に囲まれており、料理中に家族と会話ができない孤立感や、リビングへの視線の抜けがない閉塞感に悩まされていました。

一般的なリノベーションでは隠したくなるような構造壁をどう扱うかが、デザインの大きな分かれ目となりました。

素材と空間|コンクリート×無垢キッチンの異素材ミックス

fujitacaリノベーションのリノベ後内観。左手には躯体現しのコンクリート壁とアンティークな収納棚があり、奥にはウッドワンの無垢材キッチン「スイージー」が見える。レトロな照明と木製家具が調和した、シンプルながらも味わい深いダイニングキッチン。

邪魔な存在だったコンクリート壁をあえて隠さず、剥き出し(現し)の状態にし、無骨で力強い「インダストリアル」な質感を空間のベースに据えました。

そこに、ウッドワンの無垢材キッチンや施主様愛用の和箪笥(わだんす)を合わせることで、コンクリートの冷たさが和の温もりを引き立てる、唯一無二のバランスが生まれています。

「古いもの」と「無機質なもの」。相反する要素を掛け合わせた「和モダン×インダストリアル」の空間は、懐かしくも新しい、洗練された大人の隠れ家そのものです。

間取りの工夫|視線が抜ける「開放感」で狭さを感じさせない

fujitacaリノベーションによる施工後の内観。フローリングのリビングと奥の和室が段差なくフラットに繋がり、開放感がある。和室には黒い箪笥と球状の照明が置かれ、アンティークな雰囲気が漂う。

コンクリート壁自体は動かせませんが、視覚的な広がりを感じさせる工夫を随所に凝らしています。

リビングと隣接する和室をフラットに繋げ、建具を開放することで、視線が窓の外まで抜ける大空間を実現しました。

また、空間を広く見せるために家具は「ロースタイル」で統一しています。

背の低いアンティークちゃぶ台や座布団を選ぶことで、天井がより高く感じられ、実際の面積以上にゆとりある「和モダン」な寛ぎ空間へと生まれ変わりました。

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コンクリートの静けさと、木の温もり。異素材を調和させ、凛とした「現代の和モダン」を作り上げるセンスと提案力。

「古き良きものと暮らしたい」「落ち着きのある空間が好き」という方は、こちらからfujitacaリノベーションの施工事例や、デザインへのこだわりをチェックしてみてください。

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失敗しない内装のポイント|「ただの古い家」に見せない3つの鉄則

構造用合板と梁を現しにした高い天井のアトリエ。モルタル風のグレーの壁にステンレス製の壁付けシンクを設置し、床はオーク無垢材で仕上げている。黄色いプライウッドチェアが映える、素材の質感を活かした和洋折衷のリノベーション内観。アズ建設の事例。

内装を失敗しないための鉄則は、「自然素材の採用」「配色の黄金比」「陰影のある照明計画」の3点です。

「ただの古い家」に見えてしまう原因は、古い柱や梁(はり)に対し、ピカピカのビニール素材や明るすぎる照明を合わせてしまう「不調和」にあります。

この3つのルールを守り、素材と光のバランスを整えることで、築古物件は見違えるほど洗練されたヴィンテージ空間に生まれ変わります。

自然素材の選び方|ビニールを排除し“古い”を“味”に変える

古い家を「ボロ家」ではなく、味わい深い「ヴィンテージ」に見せるためには、肌に触れる素材選びが重要です。

ビニールクロスや複合フローリングは、時間が経つと劣化して薄汚れてしまいますが、無垢材や漆喰などの自然素材は、使い込むほどに艶が出て「味」になります。

特に、視線が集まる壁面や、毎日素足で触れる床には、本物の素材を使いましょう。

メンテナンスの手間を心配される方も多いですが、傷も家族の歴史として愛せるのが和モダンの良さです。

既存の柱や梁は隠さずに清掃・再塗装してアクセントにし、収納には扉をつけてプラスチック製品などの生活感を隠す。これだけで、空間の質は劇的に向上します。

ネットで画像検索するよりも、まとまった「資料」を見るのがイメージを固める近道です。

気になった事例を家族と指差しながら話し合える「事例集」を、こちらから簡単にお申し込みいただけます。

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配色の黄金比|モノトーン×木目で生活感を消すテクニック

和モダンの洗練さは、「引き算」から生まれます。色数を絞り、視界に入る“雑味”を削ぎ落とすことで、凛とした静寂が漂う和モダン空間になります。

ポイントは、ベース・アソート・アクセントの3色配分を明確にすることです。

木目の温かさを黒やグレーで引き締めることで、ぼんやりとしがちな和風空間に現代的なシャープさが加わります。

  • 配色のメリハリ:床と天井は濃色、壁は淡色にして空間を引き締める。
  • 金物の統一:取手やレールは黒や真鍮で揃え、細部の雑味をなくす。
  • 布製品の素材感:無地で太番手の生地を選び、色数を3色以内に抑える。
  • 余白の確保:飾り棚の周囲に余白を設け、家具が映える舞台を作る。

照明計画|シーリングライトをやめて「陰影」で奥行きを作る

部屋全体を均一に明るく照らすシーリングライトは避け、必要な場所に必要な光を置く「多灯分散」の照明計画に切り替えることで、空間に奥行きとリラックス感が生まれます。

特に和モダンでは、影を消すのではなく、影を楽しむことが重要です。

天井をフラットに見せるためにダウンライトの使用は控え、間接照明やブラケットライトで壁面を照らしましょう。

壁に反射した柔らかな光は、まぶしさを感じさせず、心を落ち着かせる効果があります。また、低い位置に明かりを設けることもポイントです。

通路の足元や手元を優しく照らすことで、夜間の安全性と旅館のような趣ある雰囲気を両立できます。

昼は作業しやすい白い光、夜はくつろげる電球色と切り替えることで、夫婦・家族の時間も個人の時間も快適なものとなります。

特に、1日の疲れを癒やす寝室の照明計画は、安眠のためにこだわりたいポイントです。

和モダン寝室を作るコツは、以下で解説しています。

https://furureno.jp/magazine/japanese-modern-bedroom

マンションと戸建ての設計術|介護やくつろぎに寄り添う機能的な工夫

ひかり工務店の事例。天井の低さを活かし、洞窟のような籠り感を演出したLDK。ジョリパット壁と木製アイランドキッチンが調和。座卓と丸い照明を配した和モダンの空間で、スイッチを隠し生活感を排したミニマルなマンションリノベーション内観。

マンションと戸建て、それぞれの設計のポイントは、マンションなら構造的な「制約」をデザインに変えること、戸建てなら「庭・土間」をつなげて広がりを生むことです。

そして共通して欠かせないのが、老後を見据えた「バリアフリー」と、快適さを支える「断熱性能」への投資です。

建物の特性を活かしつつ、将来の不安を先回りして解消する設計術を紹介します。

マンションの和モダン|梁や配管の制約を「デザイン」に変える方法

マンションリノベーションでは、共有部分や構造に関わる制約を事前に把握し、デザインとして昇華させることが求められます。

動かせないものを嘆くのではなく、それを前提としたゾーニングや素材選びを行うことで、制約が逆にオリジナリティへと変わります。

具体的には、撤去できない構造壁を無理に隠そうとするのではなく、あえてアクセントウォールとして仕上げることで空間の個性に変えることができます。

水回りに関しては、配管の勾配や管理規約を早期に精査し、実現可能な範囲で使いやすい配置を探ることが重要です。

近隣トラブルを避けるために、遮音等級の高い床材を選んだり、搬入ルートや工事時間のルールを遵守したりと、ハード・ソフト両面での配慮がスムーズなリノベの鍵となります。

戸建ての和モダン|庭・縁側・土間を繋げて「広がり」を生む

戸建てならではの特権の「外部とのつながり」を強化することで、和モダンの魅力はさらに増します。

庭の景色をインテリアの一部として取り込むことで、実際の床面積以上の広がりと、心にゆとりを感じられる空間が生まれます。

リビングから縁側、そして庭へと視線が抜けるように窓を設計すれば、光と風を家中に招き入れることができます。

特に、大地に近い目線で暮らす「平屋」であれば、庭と一体化する贅沢な時間をより深く味わうことができます。

窓には深い軒(のき)を設けることで、夏の強い日差しを遮りつつ、冬の暖かい陽だまりを確保するパッシブデザインも有効です。

また、玄関土間を広げて「見せる収納基地」にすれば、趣味の道具を飾りつつ、出し入れも楽になります。

外構と内装の素材感を揃えれば、アプローチから玄関に入った瞬間まで、統一された落ち着きのある世界観を実現できます。

https://furureno.jp/magazine/japanese-modern-hiraya

バリアフリー設計|将来の介護に備える「引き戸」と「回遊動線」

長く住み続けるためには、デザイン性だけでなく、身体機能が変化しても安全に暮らせる工夫が必要です。

和モダンの要素の「引き戸」は、実はバリアフリーの観点からも理にかなった建具です。

  • 引き戸の採用:車椅子でも開閉しやすく、前後のデッドスペースも生まない。
  • 回遊動線の確保:行き止まりをなくし、介助が必要な時もスムーズに人を動かす。
  • 安全な床材:濡れても滑りにくい素材を選び、高齢期の転倒リスクを減らす。
  • 視認性の向上:段差が見やすい配色と足元灯で、夜間の歩行を安全に導く。
築50年の古民家をリノベーションした、庭と繋がる開放的なLDK。既存の柱や欄間を残しつつ、続き間の和室を現代的な大空間に改修。木製の対面キッチンとグレーのソファを配置し、親戚が集まれる広さを確保した株式会社AS IT ISの事例。

性能向上リノベ|見た目だけじゃない「断熱・遮音」の必須工事

目に見えない性能部分への投資は、日々の快適さと健康に直結するため、デザイン以上に優先すべき事項です。

築年数が経過した家は断熱性能が低いことが多く、放置するとヒートショックのリスクや結露によるカビの原因となります。

まずは、熱の出入りが激しい「窓」の断熱改修と、壁内の気流止め施工を行い、部屋ごとの温度ムラをなくすことが重要です。

これにより、冬場の危険なヒートショックを未然に防ぐことができます。

加えて、壁や床の遮音性を高めれば、静かで落ち着ける時間を確保でき、調湿建材と適切な換気計画を組み合わせることで、カビやにおいのないクリーンな空気環境が整います。

「まだ具体的なプランはないけれど、どんな会社があるか知りたい」という方も大歓迎です。お住まいの地域を選択して検索ボタンを押すだけ。

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費用相場と資金計画|「一点豪華」と「抜きどころ」の予算配分術

株式会社アイ・シー・ジーのリノベーション事例。一枚板の無垢テーブルとラタンチェアが置かれた和モダンのダイニング。壁面には市松模様の造作収納があり、天井は木目で落ち着いたレトロな雰囲気。

リノベーションの予算配分で失敗しないための鉄則は、「①性能・水回り(必須)」→「②LDK・床(優先)」→「③個室・設備グレード(調整)」で資金を割り当てることです。

多くの人が内装などの「見える部分」にお金をかけがちですが、長く安心して住むためには、配管や断熱といった「見えない部分」への投資こそが最優先事項です。

ここを削ると、後々水漏れや寒さに悩まされ、結果的に高い修繕費を払うことになります。

費用の目安|広さと築年数で見るリノベ価格帯

リノベーション費用は、広さだけでなく「築年数(劣化具合)」によって大きく変動します。

特に築30年を超える物件では、表面的な内装工事だけでなく、給排水管の更新や断熱改修などのインフラ工事の費用を見込んでおく必要があります。

  • 部分リノベ:クロスや床の張り替え、設備交換のみなら数百万〜。
  • フルリノベ:間取り変更や水回り移動を含む場合、1,000万円〜が目安。
  • 性能向上費用:築古の場合、断熱・耐震・配管更新に別途予算が必要。
  • 見積もりの精査:総額だけでなく「インフラ工事費」が含まれているか確認する。

予算配分の鉄則|LDKと無垢床に投資し、個室と設備でコスト調整

必須である「性能・水回り」の予算を確保した上で、残りの内装費は、家族が長く過ごす「LDK」と肌に触れる「床材」に投資します。

一方で、寝るだけの「個室」や「設備のグレード」は標準仕様に留めるなどしてコストを調整し、全体の予算バランスを整えるのが賢い配分術です。

  • LDKへの集中:予算の多くをリビングに投じ、無垢床や漆喰で質感を高める。
  • 個室のコストカット:寝室や子供部屋は量産クロスや合板フローリングで十分。
  • 設備グレードの調整:キッチンや浴室は、機能を欲張らず「標準仕様」を選ぶ。
  • 造作の厳選:全て造作にせず、既製品と組み合わせてコストを抑える。

和モダンリビングの実例やコーディネート術は、こちらを参考にしてください。

https://furureno.jp/magazine/japanese-modern-living

性能向上への投資|築古の耐震・断熱補強は「削ってはいけない」

予算オーバーした時に真っ先に削りたくなるのが、壁の中や床下にある「見えない部分」の工事費ですが、ここは削ってはいけません。

後から断熱材を入れたり配管を変えたりするには、壁や床をすべて壊す必要があり、新築以上の費用がかかってしまいます。

漏水リスクを断つために古い給排水管は全て新品に交換し、ヒートショックを防ぐために窓・壁・床下の断熱を強化する。

さらに、旧耐震基準の物件であれば、命を守るための耐震補強工事は何よりも優先すべきです。

「デザイン」を諦めることはあっても、「性能」だけは諦めないことが、長く住める家づくりの条件です。

アズ建設による築100年の長屋リノベーション後のLDK。ヘリンボーンの床、既存の梁を活かした天井、スケルトン階段を組み合わせ、和とヨーロッパテイストを融合させた空間。

資金計画のコツ|予備費の「1割」確保とローン一本化のメリット

リノベーションでは、解体してみて初めて「柱が腐っていた」「配管が詰まっていた」などの想定外が見つかることが珍しくありません。

こうした事態に慌てないよう、総予算の1割程度(50〜100万円)を予備費として手元に残しておくと安心です。

また、中古物件購入と同時にリノベーションを行う場合は、住宅ローンとリフォームローンを一本化するのが得策です。

住宅ローンの低い金利が適用されるため、月々の返済負担を大きく抑えることができます。

断熱窓や耐震改修には国の補助金が使える場合も多いので、事前に制度を調べ、予算計画に組み込むことが重要です。

資金計画の段階からファイナンシャルプランナーや施工会社に相談し、無理のない返済計画を立てることが成功への第一歩です。

リノベーションで使える補助金について、以下の記事を参考にしてください。

https://furureno.jp/magazine/renovation-subsidy-guide

和モダンリノベーション、我が家で本当に叶う?

理想の実現には、デザインだけでなく、構造や予算を含めた多角的な検討が必要です。

雑誌やSNSで素敵な事例を見つけても、「自分の家でそれができるのか」「いくらかかるのか」は、プロに相談してみないとわかりません。

まずは、信頼できる施工会社や専門家に相談し、自分たちのライフスタイルに合った最適なプランを一緒に整理することから始めてみましょう。

時を経てさらに美しく、快適な場所へと生まれ変わる「和モダン」な住まい。その実現への「最初の一歩」を、ここから踏み出してください。

「うちの家でもできる?」「予算は足りる?」という不安は、プロに聞くのが解決への近道です。

自宅からリノベの専門家に直接質問できる「WEB相談会」に参加して、そのモヤモヤをスッキリ解消しませんか?

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記事を書いた人
株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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