リビングや寝室はミッドセンチュリー風に整えられたものの「キッチンだけは生活感が出てしまう」と感じていませんか。
設備が目立ちすぎないように木目の面材となじませたり、ステンレスをアクセントとして生かしたりすれば、キッチンも部屋の一部として空間になじみます。
この記事では、ミッドセンチュリーなキッチンらしさを引き出す工夫やデザインの決め方、レイアウトと収納計画を解説します。
他の部屋と統一感を出すためのポイントを押さえて、理想のミッドセンチュリーキッチンを完成させましょう。
<<cta-line-01>>
ミッドセンチュリーキッチンらしさを引き出す工夫

ミッドセンチュリーキッチンには、設備の見せ方や照明、差し色の使い方にいくつかの共通する工夫があります。
ここでは、キッチンらしさを引き出す3つのポイントについて解説します。
キッチン設備と木目の面材を調和させる
ミッドセンチュリーキッチンは、コンロやレンジフードなどの設備を、周囲の木目や家具と調和させるのが特徴です。
木製の扉や側面パネルで設備の存在感を抑える方法のほか、ステンレスを木目と組み合わせてアクセントとして見せる方法もあります。
取っ手のない面材ならすっきりと、細身の金属取っ手ならシャープな印象に仕上がります。
https://furureno.jp/magazine/renovation-kitchen-tips
直線的な収納に丸い照明を加える
直線的な吊り戸棚やカウンターに丸みのあるペンダントライトを合わせると、硬さが和らぎ、ミッドセンチュリーらしい柔らかな印象に変わります。
なかでも、乳白ガラスを使った球形のシェードは、キッチンのアクセントとして効果的です。
カウンターの幅や吊り戸棚との距離に合う大きさを選べば、照明だけが目立ちすぎず、美しいシルエットを引き立てられます。
差し色は扉や壁面の一部に絞る
ミッドセンチュリーキッチンの差し色は、扉の一面やキッチン前の壁など、一部分に絞って取り入れるのが、ミッドセンチュリーらしさを引き出すコツです。
オレンジやマスタード、グリーンなどの彩度の高い色を面材や壁の一角に加えると、木目の落ち着きとのバランスが取れます。
ただし、差し色を広い面積に使うと主張が強くなるため、1〜2色に絞って取り入れましょう。
https://furureno.jp/magazine/midcentury-interior-materials-selection
<<cta-info-01>>
ミッドセンチュリーキッチンのおしゃれなデザイン4選

ミッドセンチュリーキッチンは、施工会社によって素材や間取りの生かし方がさまざまです。
ここでは、リノベーションでつくった、おしゃれなミッドセンチュリーキッチンの事例を紹介します。
木目パネルの造作カウンターで、チークの床となじませる

築27年のマンションを、fujitacaリノベーションが手がけた事例。
LDK側に立ち上がるキッチンの腰壁は、木目のパネルを組み合わせた造作です。
継ぎ目を目立たせない納まりで、一枚板のような表情に仕上げています。
装飾を持たないフラットな面と、チーク材のフローリングの組み合わせが、ミッドセンチュリーらしい落ち着いた雰囲気をつくっています。
上部には木の可動棚を設け、見せる収納として抜け感を残した構成に。
キッチン本体は既存のものを活かし、仕上げ材の入れ替えを中心に印象を変えています。
<<cta-builder-consultation-6>>
コペンハーゲンリブでキッチン前壁に立体感をプラス

東京都杉並区のアズ建設が手がけたキッチンでは、前壁にコペンハーゲンリブを取り入れています。
規則的な凹凸がキッチンにリズムを与え、木の温かみと幾何学的なラインを生かしたミッドセンチュリーらしい表情をつくりました。
床や建材、家具にもマホガニーの無垢材を使うことで、ヴィンテージ家具がなじむ統一感のある空間に仕上げています。
<<cta-builder-consultation-17>>
無垢材とステンレスの天板で無骨なL型キッチンに

株式会社スクエアが手がけたキッチンは、L字にレイアウトした天板に、無垢材とステンレスを組み合わせています。
深みのある無垢材を主役にすることで、木の温かみを生かしたミッドセンチュリーらしい表情に仕上げました。
ステンレスの天板や壁面のタイル、むき出しのダクトを取り入れ、ミッドセンチュリーにインダストリアルの要素を加えたキッチンに仕上げています。
古材やタイルを活かした男前な空間。パーテーションを利用した大空間。
<<cta-builder-consultation-2>>
一枚板のカウンターでLDKとつながるオープンキッチンへ

株式会社スクエアが手がけたこちらのキッチンは、広いリビングダイニングと一体化した、開放的なオープンキッチンです。
一枚板のカウンターにコンクリートの壁やアイアンのサッシを組み合わせ、木の温かみと無骨な素材感を楽しめるミックススタイルに仕上げています。
ホームパーティでも来客を迎えやすく、キッチンに立ちながらリビングやダイニングにいる人と交流できる間取りが魅力です。
<<cta-builder-consultation-2>>
ミッドセンチュリーキッチンの扉・天板・壁面の決め方

ミッドセンチュリーキッチンは、扉や天板、壁面の素材選び次第で印象が大きく変わります。
ここでは、それぞれの決め方のポイントを解説します。
扉はチークやウォールナット調の面材へ交換する
キッチン扉をチーク調やウォールナット調などの濃い木目にすると、ミッドセンチュリーらしい落ち着いた雰囲気を演出できます。
キッチン本体の交換を避けたいときは、既存の扉に木目シートを貼って表面だけを変える方法が手軽です。
また、木目の仕上げに合わせて取っ手も見直すと、扉全体の印象まで整います。
生活感を抑えるなら取っ手のない面材、木目にシャープなアクセントを加えるなら細身の金属取っ手というように、仕上げたい雰囲気に合わせて選び分けることが大切です。
天板は仕上げたい雰囲気に合わせて素材を選ぶ
天板は、どんな印象に仕上げたいかによって、合う素材が変わります。
- シャープな印象にしたい:ステンレスで金属と木のコントラストを演出する
- 落ち着いた雰囲気にしたい:ベージュ・ブラウン系のテラゾー調で木目になじませる
- 扉と統一感を出したい:無垢材の一枚板カウンターでまとめる
いずれも、木目の扉を主役にしながら天板の質感で表情を変える工夫です。
どの素材を選ぶか迷ったときは、リビングにすでにある家具の素材を基準にすると失敗しにくくなります。
ソファやサイドボードに金属の脚や取っ手を多用しているなら、天板もステンレスにするのが、空間全体に一体感を出すコツです。
反対に、木製家具を中心にそろえているなら、テラゾー調や無垢材のように、木の質感を引き立てる天板を選ぶと、リビングからキッチンまで自然な流れをつくれます。
どちらの魅力も取り入れたいときは、天板の一部をステンレス、残りを無垢材にするなど、部分的に組み合わせる方法もあります。
コンロ周りにカラータイルを施工する
コンロ周りの壁に、オレンジやグリーンなど彩度の高いタイルを取り入れると、木目の落ち着いたキッチンに鮮やかなコントラストが加わります。
色の主張が強い分、タイルは正方形や長方形のシンプルな形を選び、規則的に並べてすっきり見せるのがポイントです。
そこに白い目地を合わせれば、タイルの輪郭がはっきりと浮かび、ミッドセンチュリーらしい幾何学的なデザインが引き立ちます。
水栓とレンジフードは金属の色をそろえる
水栓とレンジフードは、真鍮やクロームなど同じ系統の金属で色をそろえると、キッチン全体にまとまりが生まれます。
扉の取っ手や照明の金具まで金属の色を合わせておくと、細部まで統一感のあるミッドセンチュリーの世界観をつくれます。
ただし、異なる金属を組み合わせると印象が散らかって見えるため、キッチンでは1〜2色の金属に絞りましょう。
<<cta-private-01>>
リノベで叶えるミッドセンチュリーキッチンのレイアウト

ミッドセンチュリーキッチンは、対面式か壁付け式かで、空間の使い方や家具との調和のさせ方が変わります。
ここでは、レイアウト別のポイントを解説します。
対面式キッチンでLDKとのつながりをつくる
対面式キッチンはリビングやダイニングへ視線が通り、LDKをひと続きに見せやすいレイアウトです。
背の低い家具を中心としたミッドセンチュリーのリビングとも相性がよく、開放感のある空間に仕上がります。
対面式にはI型やII型があり、キッチンの広さや作業する人数に合わせて使いやすい形を選べます。
I型|木目の腰壁で家具のようになじませる
I型の対面キッチンは、シンクの一辺だけがリビングに向かい合う、シンプルな形が特徴です。
リビング側の腰壁に木目の面材を張ると、キッチンがリビング家具の延長のように見え、ソファやラウンジチェアと同じ木のトーンでまとまります。
腰壁の高さは、手元を隠しつつ、リビングとの一体感を保てる80〜90cmが目安です。
腰壁の上に飾り棚を造作すれば、オレンジやグリーンの器、幾何学模様の小物などを飾るスペースとして使えます。
Ⅱ型|木目とステンレスを向かい合わせる
Ⅱ型の対面キッチンは、シンクとコンロを2列に分けて配置する形で、複数人での作業もしやすいレイアウトです。
シンク側に木目、コンロ側にステンレスの面材を使うと、木の温かみと金属のシャープな質感が引き立て合い、キッチンにメリハリが生まれます。
2列の間隔は、すれ違いやすい90〜120cmを目安に確保するのが、作業効率と見た目を両立させるコツです。
片側の壁面にオープン棚を設ければ、木目のキャビネットとお気に入りの器を組み合わせた見せる収納も楽しめます。
壁付け式キッチンで空間を広く使う

壁付け式キッチンは、設備を壁一面にまとめることで、リビングやダイニングを広く使えるレイアウトです。
対面式のように腰壁で仕切らない分、キッチンの扉や天板の色味がそのままリビング側から見えます。
そのため、キャビネットや吊り戸棚の面材にはチーク調やウォールナット調の木目を選び、オレンジやグリーンを部分的に加えるのがポイントです。
I型|横長の木製キャビネットを見せる
I型の壁付けキッチンは、シンクからコンロまでを一直線に配置する、もっともシンプルな形です。
天板下に横長の木製キャビネットを設けると、水平のラインが強調され、脚の細いローファニチャーと同じ、ミッドセンチュリーらしい軽やかさが生まれます。
取っ手を付けないプッシュオープン式の面材にすると、余計な凹凸のないすっきりとした壁面になり、横長のラインがより際立つのが特徴です。
キャビネット扉の木目を横方向にそろえると、キッチンの水平ラインがより際立ちます。
Ⅱ型|両側のキャビネットで作業動線を短くする
Ⅱ型の壁付けキッチンは、シンクとコンロを向かい合う2つの壁に振り分け、振り返るだけで作業しやすいレイアウトです。
両側のキャビネットを同じ木目でそろえれば、通路を挟んでも色味がつながり、木の温かみを生かした空間に仕上がります。
片側を収納、もう片側を作業スペースに分けることでゾーンが自然に分かれ、使いやすさと見た目を両立できる点もメリットです。
https://furureno.jp/magazine/midcentury-renovation-cases-cost-points
<<cta-consult-01>>
生活感を抑えるミッドセンチュリーキッチンの収納計画

ミッドセンチュリーキッチンは、収納の見せ方次第で、生活感を抑えたすっきりとした印象になります。
ここでは、収納計画のポイントを解説します。
食器棚はキッチンと同じ木目で統一する
食器棚は、キッチンの扉や天板と同じチーク調やウォールナット調の木目でそろえると、空間全体に統一感を持たせられます。
造り付けではなく市販品を置くなら、床が見える脚付きのデザインが好相性です。
奥行きをキッチン本体に合わせれば、通路への張り出しを抑えられるうえ、家具のラインもすっきりと整います。
冷蔵庫と家電収納付き食器棚は背面にまとめる
冷蔵庫や電子レンジなどの家電を背面にまとめ、周囲の収納扉をチーク調やウォールナット調でそろえると、木目が主役のミッドセンチュリーキッチンに仕上がります。
電子レンジや炊飯器を扉で隠せるようにすれば、使わないときは木目の面が連続して見え、背面全体もすっきりとした印象になります。
ただし、扉の中は熱がこもりやすいため、収納を計画する段階でコンセントの数や位置、家電の放熱に必要な隙間まで確認することが必要です。
https://furureno.jp/magazine/kitchen-pantry
オープン棚にはお気に入りの食器だけを飾る
オープン棚は中身が見えるため、置くものを厳選することが大切です。
色味やフォルムにこだわった食器やグラスだけを飾ると、生活感を抑えながらミッドセンチュリーらしいディスプレイを楽しめます。
木目の棚板に、オレンジやグリーンなど差し色になる器を並べると、棚自体がキッチンのアクセントになります。
日常使いの食器は別の扉付き収納にまとめ、オープン棚は見せる収納として役割を分けましょう。
<<cta-line-01>>
使いやすいミッドセンチュリーキッチンに欠かせない4つのポイント

ミッドセンチュリーキッチンは、デザイン性だけでなく、素材ごとの手入れのしやすさも押さえておきたいポイントです。
ここでは、使いやすさに欠かせない4つのポイントを解説します。
木目扉は水や油を拭き取りやすい面材がおすすめ
キッチンの扉にチーク調やウォールナット調の木目を選ぶ際は、見た目だけでなく、手入れのしやすさも確認することが大切です。
無垢材よりも、木目シートを貼った扉や、ウレタン塗装で表面を保護した扉のほうが水や油を拭き取りやすく、毎日の掃除が楽になります。
シンクやコンロの周りは水分や熱の影響を受けやすいため、耐水性や耐熱性のある扉が向いています。
艶を抑えたマット仕上げなら、落ち着いた木目を楽しみながら、指紋や水滴の跡も目立ちにくくなります。
無垢材カウンターは防水塗装と手入れ方法を確認する
ミッドセンチュリーキッチンの主役になる無垢材の天板やカウンターは、水や熱に弱い素材のため、施工時に防水塗装がされているかを必ず確認しましょう。
チーク材など油分を多く含む樹種はオイル仕上げとの相性がよく、定期的にオイルを塗り直すメンテナンスで、木目の風合いを長く保てます。
水滴が長時間残ると木材が変色するおそれがあるため、使用後はさっと拭き取る習慣をつけておくと安心です。
オープン棚はコンロから離して油汚れを防ぐ
ミッドセンチュリーのキッチンにオープン棚を取り入れる場合は、コンロから離れた場所に設置することが大切です。
これにより、油が飛びにくくなり、棚板や飾った食器をきれいに保ちやすくなります。
コンロの正面や真上は特に油が飛びやすく、飾った食器やグラスがくもる原因になるため、扉付きの収納にするか、コンロから1m以上離した場所にオープン棚を設けましょう。
球形照明は蒸気が当たりにくい位置へ設置する
球形のペンダントライトは、ミッドセンチュリーらしい存在感がありますが、コンロやシンクの真上に付けると、蒸気や油が直接当たり、くもりや汚れの原因になります。
設置する場合は、コンロやシンクから離れたダイニング側や、作業台の上など、蒸気の影響を受けにくい位置を選びましょう。
キッチン本体の真上に照明が欲しい場合は、耐熱性の高いガラスシェードを選ぶと安心です。
リノベのプロと理想のミッドセンチュリーキッチンに仕上げよう

ミッドセンチュリーキッチンは、扉や天板の素材、照明や差し色の使い方によって、さまざまな表情を楽しめるスタイルです。
デザインだけでなく、レイアウトや収納計画、素材ごとの手入れのしやすさまで考えることで、使い続けやすいキッチンに仕上がります。
フルリノでは、ミッドセンチュリーキッチンを取り入れた住まいの施工事例を紹介しています。
気になる事例を参考にしながら、理想のキッチンづくりを考えてみましょう。
<<cta-consult-01>>









