「リノベーションと増築を組み合わせた工事は可能?」
「増築リノベーションには、どのようなメリットとデメリットが存在するの?」
リノベーションを検討している方の中には、こうした疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。
増築リノベーションは、費用を抑えながら理想の住まいを実現できる魅力的な選択肢の一つです。
本記事では、増築リノベーションの概要やメリット・デメリット、費用相場について詳しく解説します。さらに、成功事例も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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増築リノベーションとは?

増築リノベーションとは、既存の建物に新たなスペースを追加しながら、同時に建物全体の機能性やデザインを向上させる改修方法のことです。
一般的には、居住空間の拡大や住宅の機能性を向上させる目的で実施され、建て替えに比べてコストを抑えられるメリットがあります。
近年では、建物の良さを活かしつつ、モダンな要素を加えた住宅にするためにリノベーションが用いられる事例も増えています。
また、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、リノベーションを実施するケースも少なくありません。
増築リノベーションの2つのメリット

増築リノベーションのメリットは以下のとおりです。
- 建て替えに比べて費用を抑えられる
- 建て替えよりも工期が短い
増築リノベーションには、主に2つのメリットが存在します。それぞれ詳しく解説します。
建て替えに比べて費用を抑えられる
増築リノベーションのメリットは、建て替えに比べて費用を抑えられる点です。
費用が抑えられるのは、既存の建物の一部を活用するため、解体費用や新築にともなう諸費用が不要となるためです。
また、工事範囲を必要最小限に抑えられるので、建て替えよりも工事費用を低く抑えられます。その他、工期を短縮できるため、仮住まい費用の費用も削減できます。
建て替えよりも工期が短い
建て替えよりも工期を短くできる点も、増築リノベーションのメリットです。
増築リノベーションは既存の建物の一部を活用するため、建て替えのように一から工事を行う必要がありません。
そのため、基礎工事や躯体工事にかかる時間を、大幅に削減可能です。また、家に住みながらの工事が可能なケースも多く、仮住まいの期間を最小限に抑えられます。
なお、理想の増築リノベーションを実現したい方は、「フルリノ!」を活用してください。厳選されたリノベーション会社の中から、最適なパートナーをご紹介します。
増築リノベーションのデメリット

増築リノベーションのデメリットは、以下3つのデメリットが存在します。
- 外観の不統一
- 構造上の問題
- コストの増加
既存部分と増築部分で材料や経年劣化の差が生じるため、外観の統一が難しくなります。
また、築年数が古い住宅の場合、同じ外壁材や屋根材を入手できず、増築部分と既存部分が異なる見た目になってしまうケースも少なくありません。
さらに、既存部分と増築部分の接合箇所が構造的な弱点となり、耐震性や防水性に問題が生じる可能性が存在します。
上記のようなデメリットを回避するためには、工事は信頼できるリノベーション会社に依頼しましょう。
慎重な設計と施工でリノベーションを実施すれば、外観不一致や性能面のリスクを最小限に抑えられます。
増築リノベーションにかかる費用相場

増築リノベーションの費用項目は、以下2つに大別されます。
- 広さ別の費用相場
- 場所別の費用相場
増築リノベーションにかかる費用相場は、施工する広さや場所によって異なります。それぞれ詳しく解説します。
広さ別の費用相場
増築リノベーションの費用相場は、2畳あたり60〜100万円が目安です。施工面積別の費用目安は以下のとおりです。
施工面積 | 工事費用(目安) |
費用 2畳(約1坪)分の増築費用 | 60~100万円 |
6畳(約3坪)分の増築費用 | 210~333万円 |
8畳(約4坪)分の増築費用) | 250~400万円 |
10畳(約5.5坪)分の増築費用 | 350~555万円 |
広さが増えるほど単価が下がる場合もありますが、配管工事や構造補強が必要であれば費用が高くなる傾向があります。
ただし、費用相場は以下の要素によっても変動します。
- 建物の構造(木造や鉄骨など)
- 使用する建材や設備
- 増築する場所(水回りや居住スペースなど)
- 窓や収納(クローゼット・押し入れ)の有無
いずれにせよ、増築リノベーションを依頼する際には、詳細な見積もりと綿密な資金計画が欠かせません。
場所別の費用相場
増築リノベーションの施工場所別の費用相場は、以下のとおりです。
施工場所 | 工事費用(目安) |
トイレの増築費用 | 70~200万円 |
浴室の増築費用 | 75~250万円 |
キッチンの増築費用 | 90~400万円 |
バルコニー・ベランダの増築費用 | 25~50万円 |
サンルーム(ガーデンルーム)の増築費用) | 40〜180万円 |
独立したガレージの増築費用(1台用) | 80~150万円 |
地下室の増築費用 | 600~1,000万円 |
増築リノベーションの費用相場は、場所によって大きく異なります。特に、水回りは配管工事が必要なため、高額になる傾向があります。
配管工事費用は距離が長く、工事内容が複雑なほど費用が高くなるのが一般的です。また、使用する材料や設備のグレード、デザインによっても費用は変動します。
なお、リノベーション費用を少しでも抑えたいと検討している方は、「フルリノ!」がおすすめです。
リノベーション事例を多数掲載しているので、理想のリノベーションを見つけられるでしょう。
厳選されたリノベーション会社の中から、最適なパートナーを見つけたい方は、ご相談ください。
増築リノベーションの事例4選

増築リノベーションの事例を4つ紹介します。
- 「減築も増築も車スペースも」全部叶える欲張りリノベ
- やるべきこと、やりたいこと、好きなこと全部
- 美しい庭にも癒されるコンパクトな空間に「心地よさ」が広がる住まい
- 古い農家の納屋をモダンリノベーション古い農家の納屋をモダンリノベーション
増築リノベーションのイメージ作りに役立ててください。事例の内容をそれぞれ詳しく解説します。
「減築も増築も車スペースも」全部叶える欲張りリノベ

築44年の中古住宅を「家族の気配を感じられる明るい家」へと大胆に改修した、減築と増築を組み合わせた、欲張りなリノベーションプロジェクトです。
本事例の主な特徴は、以下のとおりです。
施工内容 | 詳細 |
車スペースの拡大 | 1台分だった駐車スペースを2台分に拡大し、将来的なニーズに対応 |
開放的な空間設計 |
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「明るいイエ」の実現 | 吹き抜けやルーバーの活用により、光と風が通る明るい空間を創出 |
専門家のサポート | 中古住宅探しから、インスペクション(現地調査)、設計、施工まで一貫したサポートを受けて実現 |
減築と増築の組み合わせにより、ライフスタイルに合わせた自由度の高い住まいが実現しています。
このリノベーションを手がけたアルティザン建築工房は、デザインから設計、施工までを一貫して担うリノベーション専門の建築会社です。
中古住宅を新築同等以上の性能へと高め、断熱性・気密性・耐震性に優れた快適な住まいへと再生します。
とくに北海道の寒冷地に適した高性能な長期優良住宅仕様を標準とし、省エネ性と快適な居住環境を両立しています。
さらに、シンプル&ナチュラルなデザインを取り入れ、無垢材の床や造作洗面など、機能性と美しさを兼ね備えた空間を創出。
素材や設計にこだわり、住み心地の向上だけでなく、資産価値の維持・向上にも貢献します。
リノベーションをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
やるべきこと、やりたいこと、好きなこと全部

中古住宅を購入後、高性能かつ快適な住まいを目指した、大規模なリノベーションプロジェクトです。
性能向上と間取り変更を両立させ、長期居住を見据えた理想の住まいを実現しています。
本事例の主な特徴は、以下の通りです。
施工内容 | 詳細 |
性能向上リノベーション |
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間取りの拡張 |
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予算調整と業者選定 |
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性能向上と間取り変更を両立させた、ハイレベルなリノベーション事例です。
こちらのリノベーションを手がけたアルティザン建築工房は、北海道の気候に適した高性能リノベーションを手がける建築会社です。
設計から施工まで一貫対応し、断熱性・気密性・耐震性に優れた長期優良住宅仕様を標準とすることで、省エネ性と快適な住環境を実現。中古住宅を新築以上の住まいへと生まれ変わらせます。
また、子育て世代の女性スタッフが多く在籍しており、家事動線や素材選びにもこだわった、実生活に即した提案が可能です。
シンプル&ナチュラルなデザインを取り入れ、最新技術と職人の技を融合させながら、機能性と美しさを兼ね備えた住空間を創造します。
理想の住まいを形にするリノベーションをご検討の方は、ぜひアルティザン建築工房へご相談ください。
美しい庭にも癒されるコンパクトな空間に「心地よさ」が広がる住まい

コンパクトな室内と広々とした庭を巧みに融合させ、築45年の木造2階建て住宅を開放感あふれるモデルハウスへとフルリノベーションしたプロジェクトです。
本事例の主な特徴は、以下のとおりです。
施工内容 | 詳細 |
空間の拡張と開放感の創出 |
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機能性と意匠性の両立 |
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性能向上 |
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コンパクトな空間設計と大胆な増築により、快適性と開放感を両立させた事例です。
EUGUE RENOVATION(ユーグ リノベーション)は、創業60年の山崎建設が展開する住宅リノベーションブランドです。
木造・鉄骨・RC造など多様な建物に対応し、「直すべきは直し、よいものは残す」という考え方を大切にしたリノベーションを提案。
既存の価値を活かしながら、快適で長く住み続けられる住空間を実現しています。
理想の住まいを叶えるリノベーションをご希望の方は、ぜひEUGUE RENOVATIONにご相談ください。
古い農家の納屋をモダンリノベーション
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古い離れ家屋を、若い夫婦のための現代的な住まいへと改修しつつ、建物への愛着や周囲との調和を保ったリノベーションプロジェクトです。
本事例の主な特徴は、以下のとおりです。
施工内容 | 詳細 |
内装のモダン化 |
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性能向上 | 住宅全体の性能をアップするデザインの採用 |
外観の改修 |
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存建物の活用 |
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古い建物の魅力を活かしつつ、現代的な住まいへと蘇らせた増築リノベーション事例です。
アイ・シー・ジーは、千葉・東京・神奈川の一部エリアで住宅の設計・施工を行う建築会社です。2000年の設立以来、自然素材やソーラーシステムを活用し、健康と快適性を重視した住まいづくりに取り組んでいます。
リノベーションや新築住宅のほか、インテリアコーディネートや造作家具のデザイン・製作にも対応し、理想の空間をトータルで提案します。
インテリアコーディネーターと建築士の知識を兼ね備えたスタッフが、シンプルで温かみのあるデザインをベースに、暮らしやすさと美しさを両立させた住空間を実現。お客様の想いに寄り添い、細部までこだわった家づくりを大切にしています。
リノベーションをお考えの方は、ぜひアイ・シー・ジーにご相談ください。
増築・リノベーションが可能な条件と注意点
増築・リノベーションを検討する際には、いくつかの重要な条件と制約があります。
とくに、建築基準法などの法規制や建物の構造に関する制限は、工事の可否や進め方に大きく影響します。事前にしっかりと確認しておくことで、スムーズに計画を進められるでしょう。
注意すべきポイントは、以下のとおりです。
- 防火地域・準防火地域では増築に厳しい規制がある
- 建ぺい率・容積率を超えると増築できない
- ウッドデッキやバルコニーの増築も申請が必要な場合がある
- 近隣トラブルを防ぐために増築計画は慎重に
- 将来的に無駄なスペースにならないか
- 増築後の登記と火災保険の見直しを忘れずに
それぞれ詳しく解説します。
防火地域・準防火地域では増築に厳しい規制がある
防火地域や準防火地域では、増築時に建築確認申請が必須となり、1㎡の小規模な増築であっても申請が求められます。
一方、防火地域に該当しないエリアでは、増築部分が10㎡以下であれば確認申請の手続きは不要です。
また、耐火性の確保も欠かせません。
防火地域では、建物の主要構造部を耐火建築物とする必要があり、とくに3階建て以上や延床面積100㎡を超える建物には、厳しい基準が適用されます。
準防火地域の場合も、4階建て以上または延床面積1,500㎡を超える建物では、準耐火建築物以上の仕様が義務付けられています。
増築を計画する際は、対象地が防火地域や準防火地域に該当するかどうか、自治体のWebサイトや窓口で事前に確認しておきましょう。
建ぺい率・容積率を超えると増築できない
建ぺい率と容積率は、建物を建てる際の面積制限を定めた基準で、これを超えると増築が認められず、計画の見直しが必要になります。
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合を指し、都市計画で定められています。
たとえば、建ぺい率が60%の場合、100㎡の土地には最大60㎡までの建築面積しか確保できません。
一方、容積率は、敷地面積に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合を示します。
容積率が150%の場合、100㎡の土地では延床面積の合計が150㎡以内に収める必要があります。
2階や3階への増築を検討する場合は、とくに注意しておきましょう。
増築を計画する際は、事前に建ぺい率や容積率の上限を確認し、適法な範囲内での設計を進めてください。
ウッドデッキやバルコニーの増築も申請が必要な場合がある
ベランダやバルコニーを増築する際は、建築基準法に基づいた設計が求められます。
耐震性や防火性を確保する必要があり、後付けの場合も規制の対象となります。
とくに注意すべきなのが建ぺい率と容積率です。
建ぺい率は敷地に対する建築面積の割合を指し、増築によって基準を超えると違法建築とみなされる可能性があります。
ただし、壁から1m未満の突出部分は建築面積に含まれません。
容積率に関しても、幅が2m以上ある屋根や格子が設置されている場合は床面積に算入されるため、事前の確認が不可欠です。
また、防火地域や準防火地域を除き、10㎡未満の増築であれば建築確認申請は不要です。
しかし、申請が必要な場合は、既存建物の図面や完了検査済証が必要となるため、建築士と相談しながら計画を進めましょう。
近隣トラブルを防ぐために増築計画は慎重に
増築工事を進める際は、近隣住民への影響を考慮し、計画段階から十分に配慮することが大切です。
以下の点にとくに注意を払うことで、トラブルを未然に防げます。
- 日照権への影響(とくに2階以上の増築時)
- プライバシーへの配慮(窓の位置や向き)
- 工事中の騒音や振動対策
工事を開始する前には、近隣住民への挨拶と説明を忘れずに行うことが重要です。
とくに、直接影響を受ける可能性がある隣接住民には、図面を用いて分かりやすく説明すると理解を得やすくなります。
また、工事の期間や作業時間も事前に伝え、迷惑がかからないよう配慮しましょう。
近隣への配慮を怠ると、工事後も関係が悪化し、住みづらくなる可能性があります。
円滑なコミュニケーションを心がけ、トラブルを未然に防ぐことが、快適な住環境を維持するための鍵となります。
将来的に無駄なスペースにならないか
増築を計画する際は、現在の暮らしだけでなく、将来のライフスタイルの変化も考慮しましょう。
目先のニーズだけで増築すると、後に使わなくなったスペースが無駄になってしまう可能性があります。
とくに以下のようなケースでは、慎重な検討が必要です。
- 子どもの勉強部屋として増築を考えている場合
- 親との同居のために増築を検討している場合
- 趣味の部屋として使用する予定の場合
- 在宅ワーク用のスペースとして利用する場合
たとえば、子どもの勉強部屋や親との同居スペース、趣味の部屋、在宅ワーク用の空間などは、家族構成や生活スタイルが変わると使用頻度が減ることも考えられます。
そのため、用途が限定されないよう、可変性のある設計を意識し、複数の目的に対応できる空間づくりを検討しましょう。
また、増築によって光熱費や固定資産税が増える点も見落とせません。
維持管理のコストを含め、長期的な視点で費用対効果をしっかりと考えることが、後悔しない増築のポイントです。
増築後の登記と火災保険の見直しを忘れずに
増築後は、登記の変更と火災保険の見直しが必要です。
建物の面積が変わると固定資産税が増減し、売却時の手続きも複雑になります。
未登記のままだと資産価値が正しく評価されず、住宅ローンの借り換えや売却時に支障をきたすため、適切な手続きを進めましょう。
また、火災保険の補償範囲も確認が必要です。
増築部分が補償対象外だと、火災や災害時に補償を受けられません。増築後は保険会社に報告し、契約内容を確認・変更しなければなりません。
手続きを怠ると、万が一の際に保険金が支払われないこともあるため、早めに対応してください。
増築・リノベーションの流れと進め方の解説
増築・リノベーションは、以下の4つのステップで進めていきます。
- 相談・現地調査
- 設計・プランニング
- 見積もり・契約 ・施工
- 完成引き渡し
それぞれの段階を詳しく説明します。
①相談・現地調査(業者選定・現状確認・要望のヒアリング)
増築やリノベーションを成功させるには、相談・現地調査の段階が重要なカギを握ります。
信頼できる業者を選び、建物の状態を把握し、施主の要望を具体化すれば、スムーズな施工につながります。
まず、業者選びでは、リノベーションや増築の実績が豊富な会社を選ぶことが大切です。施工事例を確認し、口コミや評判をチェックしながら、複数の業者と比較することで、納得のいく選択ができます。
次に、現地調査では、建物の構造や法規制をしっかり確認します。
建ぺい率や容積率、防火地域の制限など、増築に影響する規制は専門家の判断が欠かせません。
また、築年数や耐震性能のチェックも重要で、安全な住まいづくりの基盤となります。
最後に、ヒアリングを通じて、ライフスタイルや将来の住まい方を考慮したプランを固めます。
細かな希望を早い段階で伝えておくことで、後の修正を減らし、理想の住まいを実現しやすくなるでしょう。
②設計・プランニング(設計士との打ち合わせ・施工計画の決定)
増築やリノベーションを成功させるためには、設計・プランニングの段階で入念な準備を行うことが欠かせません。
この段階でしっかりと計画を立てることで、工事中のトラブルを防ぎ、理想の住空間を実現しやすくなります。
まずは、設計士と綿密な打ち合わせを行い、現在の住宅の状況や希望するリノベーション・増築内容を詳細にすり合わせます。
その際、間取りの変更だけでなく、耐震性や採光、風通しなどの居住性にも配慮したプランを検討することが重要です。
また、建ぺい率や容積率などの法規制を事前に確認し、増築できる範囲を正確に把握することも必要になります。
施工計画を決定する際には、工事のスケジュールを明確にし、仮住まいが必要かどうか、日常生活への影響はどの程度かなどを考慮した計画を立てます。
③見積もり・契約(複数社の見積もり比較・適正価格の見極め)
増築やリノベーションを成功させるためには、複数の業者から見積もりを取り、適正な価格や施工内容を見極めることが不可欠です。
業者ごとに工事の進め方や費用の内訳が異なるため、比較検討を行うことで、無駄なコストを抑えつつ、理想に合ったプランを選べます。
まずは、信頼できるリフォーム会社や工務店を複数ピックアップし、それぞれの見積もりを詳細に確認しましょう。
とくに注目すべきポイントとして、材料費と工賃の内訳、追加工事の有無、保証内容、アフターサービスの範囲が挙げられます。
価格だけで判断するのではなく、施工のクオリティや保証の手厚さも考慮しながら選ぶことが大切です。
また、見積もりの段階で疑問点があれば、遠慮せずに質問し、納得できるまで説明を受けるようにしましょう。
安さだけで業者を決めるのではなく、長期的な視点で品質やサポート体制を確認すれば、より満足度の高い増築・リノベーションが実現できます。
④施工・完成引き渡し(工期の確認・アフターサービスのチェック)
施工段階では、工事が計画通りに進んでいるかを定期的に確認し、問題が発生した場合は迅速に対応することが重要です。
とくに着工前には、工事の開始日と完了予定日、工事中の生活への影響、近隣への配慮、資材の搬入スケジュールなどのポイントを事前に確認しておくと安心です。
工事が始まった後は、進捗状況をこまめにチェックし、不明点や気になる点があれば早めに施工会社に相談しましょう。
また、予期せぬ変更や追加工事が必要になった場合は、その都度相談し、納得のいく形で進めることが大切です。
完成引き渡し時には、工事内容が計画通りに仕上がっているか、不具合がないか、保証書類の受け取り、アフターサービスの範囲、メンテナンス方法の説明などをしっかり確認しておきましょう。
増築・リノベーションに活用できる補助金・助成金
増築・リノベーションには、さまざまな補助金や助成金を活用できます。
主な補助金制度は、以下のとおりです。
- 先進的窓リノベ2025事業:窓の断熱リフォームに最大200万
- 給湯省エネ2025事業:省エネ給湯器の設置が対象
- 子育てグリーン住宅支援事業:最大60万円
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業:210万円
- ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)
補助金や助成金を活用すれば、リノベーションや増築のコストを大幅に削減できます。
申請条件や対象工事が異なるため、事前に詳細を確認し、計画的に活用しましょう。
増築リノベーションに関するよくある質問

増築リノベーションに関するよくある質問を、以下のとおり整理しました。
- リノベーションで増築できない家はどのように見分けますか?
- 増築リノベーションで2階の増築は可能ですか?
詳しく知りたい方は、それぞれ参考にしてください。
リノベーションで増築できない家はどのように見分けますか?
リノベーションで増築できない家は、主に以下の3つの観点から見分けられます。
- 建ぺい率・容積率の上限
- 再建築不可物件
- 自治体の条例による制限
上記3つの条件は、建築基準法によって定められたルールなので、増築の可否を判断するために必ず確認しなければなりません。
建ぺい率・容積率は敷地に対する建物の大きさを制限するルールです。
再建築不可物件とは、接道義務を満たしていない物件です。また、自治体独自の条例によって増築リノベーションが制限されるケースもあります。
リノベーションでの増築を検討している方は、実施前に必ず確認してください。
増築リノベーションで2階の増築は可能ですか?
一部の例外を除いて、増築リノベーションで2階の増築は可能です。
一般的に、既存の建物構造が2階の重量に耐えられるケースが多く、法律上も一定の条件を満たせば2階の増築が認められています。
また、リノベーション業界では、技術的に2階への増築方法が確立されています。
ただし、増築リノベーションで2階の増築を行う場合は、建築基準法で定められた条件を満たすかどうかを、事前に確認しておきましょう。
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増築リノベーションとは、既存の建物をベースにして、建物全体の機能性やデザイン性を向上させる改修方法です。
建て替えに比べて費用を安く抑えられ、工期も短縮できる点がメリットです。一方で、外観の不統一や強度上の問題などのデメリットも存在します。
増築リノベーションの費用相場は、施工面積や施工場所などによって変動し、2畳で60〜100万円が目安ですが、水回りの工事費用は高額になる傾向があります。
また、増築リノベーションを検討する際は、以下の条件を確認しましょう。
- 建物の建ぺい率・容積率の上限
- 既存の建物が再建築不可物件に該当しないか
- 自治体の条例など、法的な制限が設けられていないか
スムーズに工事を進め、デメリットを解消しながら理想の住まいを実現するためには、信頼できるリノベーション会社の選定が不可欠です。
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