フルリノベーションを検討している方で、「造作家具を取り入れたいけど費用がどれくらいかかるか分からない」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
造作家具は空間にぴったり合わせられる魅力がある一方、費用の決まり方や相場が見えにくいのが難点です。
造作家具は安いのか高いのか、建具を造作するとどれくらいの費用がかかるのか、こうした疑問にもお答えします。
この記事では、アイテム別の費用相場、予算の立て方、費用を抑えるコツまで、造作家具を検討している方に必要な情報をまとめています。
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造作家具の費用を左右する3つの要素

造作家具の費用は、主に「素材」「サイズ・製作方法」「デザインの複雑さ」の3つの要素によって決定されます。
3つの要素がどのように組み合わさるかで価格は大きく変動するため、予算計画を立てる上では各要素への理解が必要です。
それぞれの要素が具体的にどのように費用へ影響するのかを把握しておきましょう。
素材の種類と価格帯
家具の印象と価格を大きく左右するのが素材の選定です。
天然木から一枚板を切り出して使用する「無垢材」は、豊かな風合いと高い耐久性が魅力ですが、材料費・加工費ともに高価になる傾向があります。
一方、木材の薄板を重ねて接着した「合板」や、表面に木目や色のシートを貼った「化粧板」は、コストを抑えやすく、軽量で多様なデザインに対応できる点が特徴です。
例えば、扉や天板など人目に触れる部分にのみ無垢材を使用し、収納内部など見えない部分にはコストパフォーマンスに優れた合板を用いる「部分使い」もおすすめです。
費用を抑えつつデザイン性を高める有効な手法です。
素材を適材適所で使い分けることで、予算内で理想の質感を追求できます。
リノベーションの素材選びについて、詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
https://furureno.jp/magazine/material-selection-renovationrenovation-mat
現場製作と工房製作の費用の違い
造作家具の製作方法には、工事現場で大工が直接組み立てる「現場製作」と、専門の家具工房で製作し、完成品を現場に搬入・設置する「工房製作」の2種類があります。
現場製作は、リノベーション工事の一環として行われるため、輸送費や別途の取り付け専門人件費を抑えられるのがメリットです。
工房製作は、専用の機械設備が整った環境で作られるため、より精密な加工や複雑なデザインに対応でき、高い品質が期待できますが、運搬費や現場での設置費用が別途発生します。
どちらが適しているかは、家具のデザインや設置場所の状況、そして施工会社の得意分野によって異なるため、設計段階で最適な方法を相談・選択しましょう。
造作家具の基本的な知識については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://furureno.jp/magazine/zousaku-kagu
デザインの複雑さと仕上げ加工でかわる
家具のデザインが複雑になるほど、製作にかかる手間と時間が増加し、費用は上昇します。
直線で構成されたシンプルなオープン棚は比較的安価に製作できますが、扉や引き出し、細かな間仕切りなどパーツが増えるごとに、加工費や丁番・取っ手などの金物代が加算されます。
また、曲線を用いたデザインや特殊な形状の加工は、製作難易度が高まるためコストアップの要因となります。
表面の仕上げ加工も費用に影響を与える要素です。
木材の質感を活かすクリア塗装、空間のアクセントとなるカラー塗装、光沢を抑えたマット塗装など、塗装の種類や工程数によって費用は変動します。
どこにこだわり、どこをシンプルにするか、デザインと予算のバランスを考慮することが大切です。
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造作家具の費用相場|既製品との差額をアイテム別に比較

造作家具は、設置場所の寸法や用途に合わせてオーダーメイドで製作するため、既製品とは価格帯が異なります。
ここでは、リノベーションで要望の多い主要な造作家具について、アイテム別の費用相場を解説します。
既製品と比較した場合の価格差だけでなく、空間に隙間なく納まるフィット感や、内装と完全に調和したデザインを実現できる付加価値を理解しましょう。
テレビボード・リビング壁面収納の費用(15〜40万円)
リビングの主役となるテレビボードや壁面収納の費用相場は、約15〜40万円です。
壁に直接固定するフロートタイプや、天井までの高さがある収納を設置する場合、安全性を確保するために壁の内部に下地補強工事が必要となり、追加費用が発生することがあります。
幅や高さが大きくなるほど材料費と施工費が増加し、引き出しや扉の数、AV機器の配線を通すための加工など、仕様が複雑になるほど価格は上がります。
既製品では得られない壁一面のダイナミックな収納や、配線を隠蔽し機器類をすっきりと収めるデザインは、リビング空間の質を大きく向上させます。
リノベーションで収納力を高める方法については、こちらの記事もご参照ください。
https://furureno.jp/magazine/storage-renovation
キッチン背面収納(カップボード)の費用(25〜60万円)
キッチンの作業効率と収納力を決定づける背面収納(カップボード)の費用相場は、約25〜60万円と幅があります。
この価格差は、仕様の多様性によって発生します。
炊飯器用のスライド棚や蒸気を排出する機能を備えた家電スペース、手元を照らす照明やコンセントの増設などは、利便性を高める一方で追加費用となります。
特に、分別が必要なゴミ箱をキャビネット下部に隠して収納できる設計は人気が高く、これも価格に影響する要素です。
天井までの高さを活かした大容量収納や、作業動線に合わせた奥行きの調整など、ミリ単位で空間にピッタリ収められるのが造作のメリットです。
キッチンリノベーションのポイントについて、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://furureno.jp/magazine/renovation-kitchen-tips
壁面収納・本棚の費用(10〜30万円)
廊下や書斎などの壁面を活用した本棚や収納棚の費用相場は、約10〜30万円が目安です。
床から天井まで、壁の幅いっぱいに設えることで、同程度の設置面積の既製本棚と比較して、圧倒的な収納量を確保できるのがポイントです。
コストを抑えるのにおすすめな方法は、扉を設けないオープン棚にすることです。
扉の材料費や丁番・取っ手などの金物代、そして取り付けの手間が不要になるため、大幅なコスト削減につながります。
近年では在宅ワークの普及に伴い、書斎やワークスペースにデスクと一体化した壁面収納を設置する事例も増加しており、限られた空間の有効活用に貢献します。
書斎やワークスペースのリノベーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://furureno.jp/magazine/study-room-renovation-cost
造作洗面台・玄関収納・デスクの費用目安(8〜40万円)
その他の人気の造作アイテムとして、洗面台、玄関収納、デスクが挙げられます。
造作洗面台の費用相場は、カウンターの素材、洗面ボウル、水栓金具、ミラーキャビネットなどの組み合わせにより約30〜70万円です。
壁に好みのタイルを貼ったり間接照明を組み込んだりして、ホテルライクな空間を演出できます。
玄関収納は、家族の靴の量だけでなく、コートやアウトドア用品など収納したいモノに合わせてサイズや内部構成を自由に設計できるのが魅力です。
リビングの一角や寝室などに設けるシンプルなデスクカウンターであれば、約8〜20万円と比較的コストを抑えて実現可能です。
フルリノベで造作家具を組み込む予算の立て方

フルリノベーションで造作家具を計画する場合、全体の総費用の中でどのように予算を配分するかが成功の鍵を握ります。
まず構造や断熱、設備など住宅の基本性能に関わる部分の予算を確保し、その上で造作家具にどの程度費用をかけるかを検討しましょう。
予算内で理想の空間を実現するためには、どこに重点を置くか優先順位を明確にし、コストを配分する計画性が求められます。
総費用の中で造作家具に使える予算の考え方
フルリノベーションの総費用に占める造作家具の割合はプランにより様々ですが、一般的には全体の5〜15%程度が目安とされます。
予算を立てる際は、まず構造躯体、断熱、窓、給排水管や電気配線など、建物の基本性能やインフラに関わる費用を優先的に確定させます。
その後、床・壁・天井の内装費用を算出し、残りの予算を造作家具や住宅設備に配分していくのがセオリーです。
リノベーション後に家具を探す手間やコストを考慮すると、工事と同時に造作家具を組み込む方が、コストを抑えられ、空間の統一感も高めることができます。
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「空間の顔」に集中投資するメリハリ設計
限られた予算を有効に活用するためには、費用の「メリハリ」をつけることが重要です。
例えば、リビングの壁面収納や、毎日使うキッチンのカップボードなど、「空間の顔」となる部分には、デザイン性や質感の高い素材を選んで重点的に予算を配分します。
収納の内部や棚板など、普段は見えない部分にはコストパフォーマンスに優れた素材を採用することで、全体の費用を効果的に調整します。
優先順位をつけ、投資する箇所とコストを抑える箇所を明確に分けることで、満足度の高い空間づくりが可能になります。
ただし、見えない部分の素材変更が耐久性など使い勝手に影響しないか、設計者と確認しておきましょう。
複数業者への見積もり比較で費用を検討する
造作家具の費用は、依頼するリノベーション会社や工務店によって異なる場合があります。
各社が提携している家具工房の違いや、自社大工の有無、材料の仕入れルートなどが影響するためです。
したがって、同じ仕様の家具であっても、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことが強く推奨されます。
2〜3社から見積もりを取得し、金額だけでなく、提案内容や仕様の詳細を比較検討しましょう。
単純な価格の安さだけで判断せず、過去の施工実績や使用する素材のサンプルを確認し、品質と費用のバランスが取れているかを見極めることが、後悔しない業者選びの鍵となります。
信頼できるリノベーション会社の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://furureno.jp/magazine/how-to-choose-a-renovation-contractor
【マンション・戸建て】造作家具の取り付けの違い
造作家具の取り付けは、住まいがマンションか戸建てかによって注意点が異なります。
マンションの場合、壁の構造に制約があるケースがあります。
隣戸との境界にあるコンクリートの「躯体壁」には、原則として直接釘を打ったり大きな穴を開けたりできません。
壁の前に新たな壁を立てる「ふかし壁」を設けるなどの工夫が必要になる場合があります。
管理規約で工事内容に制限が設けられていることもあるため、事前に確認しておきましょう。
一方、木造戸建ての場合は、構造上の制約が比較的少なく、壁の内部に下地補強を施しやすいため、重量のある家具も設置しやすい傾向にあります。
いずれの場合も、計画段階でリノベーション会社に建物の構造を正確に調査してもらい、対応可能な施工範囲を把握しておきましょう。
自身の希望に合った施工が可能な業者を見つける参考に、こちらの記事もご覧ください。
https://furureno.jp/magazine/best-renovation-companies
造作家具の費用を抑える!コスト削減テクニック

造作家具は費用が高額になるイメージがありますが、素材選びやデザイン、施工方法を工夫することで、コストを効果的に抑えることが可能です。
ここでは、デザイン性や機能性を大きく損なうことなく費用を削減するための、具体的で実践的なテクニックを紹介します。
予算内で理想の家具を実現するために様々な方法を検討し、後悔のない選択につなげましょう。
見える面だけ無垢材を使う「部分コスト削減」
コスト削減の代表的な手法として、素材の戦略的な使い分けがおすすめです。
常に目に見え、手が触れる部分にだけ質感の高い無垢材や突板を使用します。
内側の部分には、安価な合板やポリ合板を用いることで、全体のコストを大きく抑えながらも、見た目には無垢材を用いたかのような豊かな風合いと高級感を演出できます。
異なる素材を組み合わせる際は、塗装の色味や木目の方向性を揃えることで、全体に統一感が生まれ、より自然な仕上がりとなります。
フルリノベーションで後悔しないための注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://furureno.jp/magazine/full-renovation-regret
扉なしオープン棚やロールスクリーンで費用を削減
収納家具の費用の中で、扉はコストを押し上げる要因の一つです。
扉は材料費に加え、丁番や取っ手などの金物代、そして開閉調整を含む取り付けの手間がかかるためです。
扉を設けない「オープン棚」にすることで、製作費用を大幅に削減できます。
収納物を見せたくない場合は、棚の前面にロールスクリーンや布製のカーテンを取り付ける選択肢もあります。
扉よりも安価で設置でき、空間のアクセントにもなります。
特に、頻繁に出し入れする食器や書籍などを収納する場所では、扉がない方がかえって使い勝手が向上するケースもあります。
既製品キャビネット+造作天板でコスト半減
フルオーダーの造作家具にこだわらず、既製品と造作を組み合わせる「ハーフビルド」または「セミオーダー」もコスト削減に繋がります。
IKEAや無印良品などで販売されている規格品のキャビネットを本体として利用し、その上に空間のサイズや内装のテイストに合わせた造作の天板を載せる、などの方法です。
この手法を用いると、全てのパーツを一から製作する場合に比べて、費用を大幅に抑えることが可能です。
天板の素材や色を内装と調和させることで、見た目の仕上がりはフルオーダーの造作家具に近い品質を保つことができます。
ただし、リノベーション会社によって対応の可否が異なるため、計画の早い段階で相談しましょう。
リノベーション会社・工務店の選び方コストが変わる
造作家具の費用は、依頼する業者の特性によっても変動します。
例えば、自社で大工を抱え、家具製作を得意とする工務店と、設計を主軸とし家具製作は外部の専門工房に発注する会社とでは、同じ仕様でも見積金額が異なることがあります。
一般的に、造作家具の施工実績が豊富な業者ほど、効率的な製作ノウハウや材料の仕入れルートを持っており、結果として費用が抑えられる傾向にあります。
また、設計事務所を介さず、地域で実績のある大工に直接依頼することで、中間マージンを削減できる可能性もあります。
業者選定の際は、ウェブサイトや資料で過去の施工事例を十分に確認し、造作家具に関する実績や得意なデザインの傾向を見極めましょう。
リノベーションの見積もりを取得する際のポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://furureno.jp/magazine/renovation-estimate
造作家具の費用を詳しく知りたい方は、フルリノにご相談ください!

造作家具の費用は、素材やサイズ、デザインの複雑さによって大きく変動し、1箇所あたり約10万円から、大型の壁面収納などでは50万円以上になることもあります。
しかし、リノベーション工事と同時に施工することで、設計や現場管理の人件費を効率化でき、トータルコストを抑えられるメリットがあります。
理想の空間を実現するためには、費用と品質のバランスを慎重に見極めましょう。
フルリノでは、造作家具の経験が豊富なリノベ会社をたくさん掲載しています。お住まいの地域でぜひ探してみてください。
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