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マンションリノベーションの費用相場はいくらかかる?平米単位の相場と事例もご紹介

中古マンションのリノベーションは、理想の住まいを実現する魅力的な手段ですが、「どこまでできるのか」「費用はどれくらいかかるのか」などの疑問を持つ方が少なくありません。

特に費用面では、物件の状態や施工内容によって価格帯に幅があり、初めて検討する人にとっては判断が難しい領域です。

この記事では、平米単価をベースにした費用目安、施工箇所による違い、築年数の影響、そして費用を抑えるためのポイントまで、体系的に解説します。

フルリノ!では、あなたのマンションの状態と希望内容をもとに、費用の目安や最適な施工プランを無料でご提案しています。
「まずは予算感をつかみたい」「費用を抑えたい」方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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なぜマンションリノベーションの費用は分かりにくい?

リノベーション費用が一律で語れないのは、工事内容が人によって大きく異なるためです。

例えば同じ60㎡の部屋でも、「壁紙だけ張り替えるケース」と「間取りや水回りを含めて全面的に改修するケース」では、数倍の差が生じます。

さらに、使用する素材のグレード、築年数、そして水回りの位置を変更するかどうかなどが費用に直結します。

そのため、表面的な面積だけでは費用の全体像は見えず、一人ひとりのプランに応じた個別見積が不可欠になります。

マンションリノベーションの費用相場【全体像】

マンションのフルリノベーションの費用相場は、約1,000万〜2,000万円で、平米単価にすると20万〜30万円/m程度、坪単価換算では約66万〜99万円/坪となります。

これは、現在のマンションを改修する場合の金額です。一方で、中古マンションを購入してリノベーションする場合には「物件価格+施工費」の二重の費用構成になります。

たとえば、築30年・60㎡の物件を2,500万円で購入し、そこに1,000万円をかけてリノベーションすれば、総額は約3,500万円になります。

新築マンションと比べても同等かそれ以下になる可能性があり、人気エリアでは特に費用対効果が際立ちます。

中古マンション購入+リノベーションの総費用目安

中古物件を購入してリノベーションをする場合、かかる費用はシンプルに「物件価格」と「施工費」の合算になります。

新築マンションの購入と比べても予算を抑えやすく、希望の立地や広さを選べる点でメリットが大きいです。

特に都心部では、新築マンションの価格が高騰しているため、同じ予算でも選択肢の幅が広がります。

先ほどの例のように、築30年・60㎡のマンションを2,500万円で購入し、1,000万円で施工すれば、総額約3,500万円になります。

「理想の住まいを手に入れたいけど予算は限られている」という人にとってリノベーションは現実的な選択肢です。

既存マンションリノベーションの費用目安

すでに所有しているマンションの改修費用は、施工の範囲によって大きく異なります。 

表面的な内装更新」であれば、数十万〜数百万円程度。

 「間取りや水回りまで変更するフルリノベーション」では、約1,000万〜2,000万円が目安です。 

ただし、これはあくまで一般的な相場です。実際の費用は、築年数・建物の状態・使用する素材や設備のグレードによって大きく変動します。

だからこそ、予算を立てる際は「いくらかかるか」のざっくりした感覚ではなく、具体的なプランに基づいた見積もりを複数社から取ることが重要です。

費用の内訳と変動要素

マンションリノベーションの費用は、主に以下の要素で構成され、それぞれが総額に影響を与えます。

  • 解体費: 既存の内装や設備の撤去にかかる費用。
  • 設備費: キッチン、浴室、トイレなどの水回り設備や空調設備の本体価格。選ぶグレードで大きく変動します。
  • 材料費: 床材、壁材、建具などの内装材の費用。
  • 工事費: 設備の設置、内装工事、間取り変更など、各種施工にかかる費用。
  • デザイン費: 設計事務所やリノベーション会社にデザインを依頼する場合の費用。
  • 諸経費: 現場管理費、申請費用、仮住まい費用など、工事以外にかかる費用。

特に、水回りの位置を大きく変更する、間取りを大きく変える、築年数が古くインフラ(給排水管、電気配線など)の交換が必要な場合は、費用が高くなる傾向にあります。

関連記事:リノベーションの費用相場はいくら?予算別の施工事例や費用を抑えるポイントも解説

【場所別】マンションリノベーションの費用相場

リノベーションにかかる費用は、施工する部位によって大きく異なります。

一般的に、キッチンや浴室などの水回りは設備費が高くなる一方、壁紙の張り替えや床材の更新などの内装工事は比較的費用を抑えやすい傾向があります。

本項では、主要な箇所別に費用の目安を紹介します。ご自身の希望する改修内容と照らし合わせながら、予算感の参考にしてください。

リビング・ダイニングの費用目安

リビング・ダイニングのリノベーション費用は、内装の変更や間取り調整が中心で、内容によって費用幅が大きいです。壁紙や床の張り替え、間仕切り壁の撤去・新設などが主な工事内容となります。

  • 壁紙・天井クロス張り替え: 40万~80万円
  • フローリング張り替え(複合フローリング): 30万~60万円
  • 間仕切り移動・新設: 5万~30万円
  • リビング拡張・部屋統合(壁撤去を伴う場合): 40万~100万円

造作家具の設置や、照明計画の変更、AV機器の配線工事なども費用に加算される要素です。

キッチンの費用目安

キッチンのリノベーション費用は、選ぶシステムキッチンのグレードやレイアウト変更の有無によって大きく変わります。

壁付けキッチンの交換であれば70万円〜150万円が相場です。

アイランドキッチンや対面キッチンへの変更は、給排水管やダクトの移設を伴うため、さらに費用が上乗せされる傾向にあります。

食洗機やオーブンなどの高機能な設備を追加する場合も費用は高くなります。壁材にタイルを使用したり、床材をデザイン性の高いものにすることでも、費用は変動します。

関連記事:キッチンリノベーションで実現!友達に自慢したくなるおしゃれキッチン!

浴室・洗面所・トイレなど水回りの費用目安

水回りのリノベーションは、設備交換がメインとなり、高機能な製品を選ぶと費用は上がります。給排水管の移動が必要な場合は追加費用が発生します。

  • バスルーム(ユニットバス)交換: 50万~150万円
  • トイレ交換: 15万~40万円
  • 洗面台交換: 20万~50万円

給排水管の移動を伴う場合は、配管工事の費用が追加で発生するため注意が必要です。

関連記事:水回りリノベーション・リフォームの費用相場は?セットプランや注意点を徹底解説

寝室・居室の費用目安

寝室や居室のリノベーションは、主に内装の更新が中心で、素材や機能(防音、調湿など)によって費用が変動します。

  • 壁紙・天井クロス張り替え: 40万~80万円
  • フローリング張り替え(複合フローリング): 30万~60万円
  • 自然素材の壁(漆喰・珪藻土など): 4000円~8000円/㎡

クローゼットや収納スペースの増設、防音対策なども費用に影響します。

玄関・廊下・収納の費用目安

玄関や廊下、収納スペースのリノベーションも、住まいの快適性やデザイン性を高める上で重要です。

玄関ドアの交換は数十万円から、土間のタイル張り替えや下駄箱の交換・造作も費用が発生します。廊下の床材や壁材の変更は、他の居室と同様の費用目安です。

ウォークインクローゼットやパントリーなど、大規模な収納を増設する場合は、間取り変更を伴うため、費用が加算されます。

間仕切りを移動・新設して収納スペースを確保するだけでも5万円〜30万円程度の費用がかかることがあります。

【広さ・平米(m2)別】マンションリノベーションの費用相場

マンションのリノベーション費用は、広さ(平米数)に比例して変動します。例えば、50㎡台と90平米以上では、工事範囲が広くなる分、総額も大きく変わります。

本項では、一般的な広さごとの費用目安をご紹介し、ご自身のマンションの規模に合わせた予算感を掴む手助けをします。

50㎡台の費用目安(ワンルーム・1LDKなど)

50㎡前後のマンションは、単身者やDINKS(共働きで子供を持たない夫婦)向けの物件が多く、リノベーション費用は比較的小規模に抑えられる傾向にあります。 

フルリノベーションの場合でも、例えば50㎡で平米単価20万円〜30万円とすると、1,000万円〜1,500万円程度が目安となるでしょう。

限られた空間を最大限に活かすためには、多機能家具の導入や、可動間仕切りによるゾーニング、壁面収納の工夫などが有効で、これらの造作費用が加算されることがあります。

60㎡~80㎡の費用目安(2LDK・3LDKなど)

60㎡、70㎡、75㎡、80㎡といった広さは、ファミリー層に最も多い間取り(2LDK〜3LDK)であり、リノベーションの選択肢も豊富です。 

この広さでのフルリノベーションは、一般的に1,200万円〜2,400万円程度が目安となります。

水回り設備の全面交換や、一般的な間取り変更(例:3LDKから2LDKへの変更で250万円〜350万円)を含む場合が多く、内装も一新することで、新築のような快適な空間を実現できます。

この価格帯では、素材や設備の選択肢も広がり、デザインの自由度も高まります。

90㎡以上(4LDK以上など)の費用目安

90㎡以上の広めのマンションは、大規模な間取り変更や、より高品質な素材を用いたリノベーションが可能です。 

フルリノベーションの場合、1,800万円〜2,700万円以上が目安です。

この広さでは、部屋数を減らしてリビングを拡張したり、書斎や趣味の部屋を設けたり、よりパーソナルな空間づくりができます。

全面改修でスケルトン状態から作り直す場合や、オーダーメイドの造作家具を多く取り入れる場合は、費用がさらに高くなる傾向にあります。

間取り変更の費用相場と注意点

間取り変更は、リノベーションの費用に大きく影響する要素の一つです。

壁の撤去や新設にかかる費用は、壁の材質や構造によって異なりますが、間仕切り移動・新設で5万円〜30万円が目安です。

リビング拡張や部屋統合のように大規模な壁の撤去を伴う場合は40万円〜100万円程度かかることもあります。

特に、水回りの位置変更は、給排水管の移設工事が伴うため、費用が高額になり技術的難易度も上がります。

また、マンションの構造(ラーメン構造か壁式構造か)によっては、間取り変更に制限がある場合があるため、事前に確認が必要です。

関連記事:マンションリノベーションの間取り変更事例11選!費用相場や注意点も解説

【築年数別】マンションリノベーションの費用相場

マンションの築年数は、リノベーション費用に大きく影響します。一般的に、築年数が古いほど、内装だけでなく建物のインフラ部分(給排水管、電気配線など)の改修や補修が必要になる可能性が高まるため、それに伴い費用も高くなる傾向にあります。

築20年未満のマンションの場合

築20年未満のマンションは、比較的状態が良く、躯体や配管の劣化が少ないため、リノベーション費用を抑えやすい傾向にあります。

築20年未満のリノベーションは、主に内装や設備の交換がメインとなり、デザインの刷新や最新設備の導入が主な目的となります。

フルリノベーションの場合でも、1,000万円〜1,500万円程度(平米単価:20万〜25万円程度)に収まるケースが多く、築古物件に比べて費用を抑えられる可能性が高いでしょう。

部分的なリノベーションであれば、さらに費用を抑えることが可能です。

築20年~40年未満のマンションの場合

築20年〜40年未満のマンションでは、水回り設備の老朽化が進んでいることが多く、交換がほぼ必須となります。

給排水管の更新も視野に入れる必要があるため、費用は築20年未満の物件よりも高くなる傾向にあります。

この築年数でのフルリノベーションは、1,200万円〜2,000万円程度(平米単価:22万〜30万円程度)が目安となります。

間取り変更を伴うフルリノベーションも多く行われる築年数ですが、構造や管理状況によっては費用が大きく変動する可能性があるため、事前の詳細な調査が不可欠です。

築40年以上のマンションの場合

築40年以上のマンションでは、給排水管・電気配線などのインフラから、断熱・耐震性能の改善まで全面的な改修が必要となります。

施工内容はスケルトンリノベーションとほぼ同等で、費用も1,500万〜2,500万円程度(平米単価25万〜35万円)を見込む必要があります。

新築マンションの購入費を超えるケースも少なくありません。

マンションリノベーション費用を安く抑えるポイント

マンションリノベーションは高額な費用がかかるイメージがありますが、いくつかのポイントを押さえることで費用を抑え、予算内で理想を叶えることが可能です。

賢く計画を立てて、納得のいくリノベーションを実現しましょう。

既存を活かす「部分リノベーション」

費用を安く抑える最も効果的な方法の一つが、全面改修ではなく、必要な箇所のみをリノベーションする「部分リノベーション」です。

まだ使える設備や内装はそのまま活かすことで、解体費用や新設費用を大幅に削減できます。例えば、キッチンは扉だけ交換し、内部は既存のものを利用するなどの工夫も有効です。

全てを新しくするのではなく、本当に変えたい部分に絞ることで、コストを抑えつつ満足度を高めることができます。

素材選びでメリハリをつける

リノベーションの費用は、選ぶ素材のグレードに大きく左右されます。

全ての箇所に最高級の素材を使うのではなく、こだわりたい場所には高品質な素材を使い、それ以外の場所は普及品やリーズナブルな素材を選ぶなどのメリハリをつけることが大事です。

目に見える部分や日常的に触れる部分に予算を集中させることで、コストを抑えつつ満足度の高い仕上がりを実現できます。

複数のリノベーション会社を比較検討する

リノベーション会社によって、提案内容や得意なデザイン、費用体系は大きく異なります。複数の会社から見積もりを取り、相見積もりを行うことが重要です。

費用だけでなく、提案内容の質、担当者との相性、デザイン力、アフターサービスなども総合的に比較検討しましょう。

複数の選択肢を比較すれば、適正価格で、かつ信頼できるパートナーを見つけやすくなり、費用を抑えつつ理想のリノベーションを実現する可能性が高まります。

補助金・減税制度を賢く活用する

国や地方自治体では、リノベーションに関する様々な補助金制度や減税制度が用意されています。

例えば、省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修、子育て支援などを目的としたリノベーションに対して補助金が交付される場合があります。

また、住宅ローン減税やリフォーム減税などの税制優遇措置も利用できる可能性があります。補助金・減税制度は、利用条件や申請期間が定められています。

事前にリノベーション会社や自治体の窓口に相談し、活用できる制度がないか確認しましょう。

マンションリノベに使える主な補助金(2025年度)

2025年は、国の「住宅省エネ2025キャンペーン」を軸に、マンションリノベーションを支援する補助金制度が充実しています。

特に、マンションの窓・ドアの断熱改修や、高効率給湯器の設置、省エネ・バリアフリー・子育て対応のリノベーションなどが主な対象です。

補助金制度を活用すれば、費用を抑えつつ、より快適で環境に優しい住まいを実現できます。

制度名

対象工事

補助上限額

申請期間

リンク

先進的窓リノベ2025事業

窓・ドアの断熱改修

最大200万円/戸

2025年3月31日~12月31日

制度の詳細はこちら

子育てグリーン住宅支援事業

省エネ・バリアフリー・子育て対応

最大60万円/戸

同上

制度の詳細はこちら

給湯省エネ2025事業

高効率給湯器設置

最大21万円/戸

同上

制度の詳細はこちら

賃貸集合給湯省エネ事業

賃貸集合住宅の設備交換

5〜7万円/台

同上

制度の詳細はこちら

複数の制度の併用も可能で、工事内容によっては合計260万円以上の補助を受けられるケースもあります。

マンションリノベに使える主な減税制度(2025年度)

減税制度(2025年度)も充実しており、リノベーション費用に応じて所得税や固定資産税が控除・減額される場合があります。

制度名

控除内容

適用条件

リンク

住宅ローン減税

年末残高の0.7%を最大10年間控除(最大140万円)

床面積50㎡以上/工事費100万円以上/返済期間10年以上

国交省公式サイトで詳細を確認

リフォーム促進税制

工事費の10%を所得税控除(1年分)

耐震、省エネ、バリアフリー工事

国交省公式サイトで詳細を確認

固定資産税減額

一定の工事で固定資産税を減額

自治体による内容の違いあり

国交省公式サイトで詳細を確認

税制特例(贈与・取得等)

贈与税・不動産取得税などを減免

中古住宅+リフォームを条件

国交省公式サイトで詳細を確認

活用ポイントとして、まずマンションリノベーションの工事契約前に「補助金対象となる工事か」「リノベーション会社が登録事業者か」を確認しましょう。

特に、マンションの場合、共用部分の改修は補助金の対象外となるケースが多いため、専有部分の工事内容を具体的に確認しましょう。

見積もり・設計段階で補助金申請を念頭に置くことで、自己負担額を大きく減らせます。

また、申請に必要な書類(契約書、工事前後の写真、住民票など)の準備と、事業者との連携が鍵となります。

これらの制度は原則「工事完了後申請」となる場合が多く、予算の上限に達すると早期終了のリスクもあるため、事前調査と迅速な対応が重要です。

マンションリノベーションはどこまでできる?費用との関係

マンションリノベーションは自由度が高い一方で、戸建てとは異なり、建物の構造や管理規約によってできる範囲が制限されることがあります

構造や管理規約の制限は、リノベーションの費用にも大きく影響するため、事前に確認しましょう。

構造によるリノベーション範囲の違い(ラーメン構造・壁式構造)

マンションの構造には、主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。

ラーメン構造は、柱と梁で建物を支えるため、壁の撤去が比較的自由にでき、間取り変更の自由度が高いのが特徴です。

大胆な間取り変更を伴うリノベーションも比較的容易で、費用も予測しやすい傾向にあります。

壁式構造は、壁全体で建物を支えるため、耐力壁(建物を支える重要な壁)の撤去はできません

間取り変更に大きな制限があり、希望する間取り変更ができない場合や、できる範囲が限られることで費用も変動する可能性があります。

管理規約の確認は必須

マンションにはそれぞれ管理規約があり、リノベーションの内容や範囲について細かく規定されていることがほとんどです。

特に、玄関ドアの外側、窓、バルコニーなど「共用部分」は、個人の判断で工事を行うことができません。

また、使用できる建材の種類(例:フローリングの遮音等級)、工事可能な時間帯、騒音に関する規定、工事申請の手続きなども定められています。

管理規約に違反すると、工事の中止や原状回復を求められるだけでなく、トラブルに発展する可能性もあります。

リノベーションを計画する際は、事前に管理規約を詳細に確認し、リノベーション会社と連携して手続きを進めることが不可欠です。

マンションリノベーションで後悔しないための注意点

マンションリノベーションを成功させ、後悔のない理想の住まいを手に入れるためには、費用に関する計画と、信頼できるパートナー選びが特に重要です。

これらの注意点を押さえることで、安心してリノベーションを進めることができます。

予算オーバーを防ぐための準備

リノベーションでは、予期せぬ追加費用が発生することが少なくありません。

例えば、解体して初めて判明する構造内部の腐食や断熱材の欠損、古い配管の交換が必要になるケースなどが代表的です。

予算オーバーを防ぐために、事前に明確な予算を設定し、総額の10%〜20%程度の予備費をあらかじめ確保しておきましょう

また、契約前にリノベ会社から提示される見積もり内容を確認し、内訳が不明瞭な点や追加費用が発生する可能性のある項目について、納得いくまで質問して不明点をなくしましょう。

曖昧なまま進めると、後から想定外の費用がかかり、予算オーバーにつながるリスクが高まります。

優先順位の明確化

リノベーションで実現したい希望はたくさんあるかもしれませんが、全ての要望を盛り込むと予算が膨らんでしまいます。

そこで重要になるのが、優先順位を明確にすることです。

リノベーションで「最も実現したいこと(マスト要素)」と「できれば実現したいが、妥協も可能な点(ウォント要素)」をリストアップしましょう。

優先順位が明確であれば、予算と希望のバランスを取りながら、本当に重要な部分に費用を集中させることができます。

リノベーション会社との打ち合わせもスムーズに進み、より効率的に理想のプランを作り上げることが可能です。

近隣トラブルを防ぐための配慮

マンションリノベーションでは、工事中の騒音や振動、共用部の使用などが原因で、近隣住人とのトラブルが発生することがあります。

例えば、解体作業時の打撃音や資材搬入時の物音が上下階や隣室に響き、苦情につながるケースが代表的です。

トラブルを防ぐためには、工事前に上下階・両隣の住人へ挨拶を行い、工事内容や期間、騒音の可能性などを丁寧に説明しておきましょう。

また、マンションの管理規約を事前に確認し、工事可能な時間帯や遮音性能の指定などのルールを遵守することが重要です。

さらに、床材や壁材に防音性の高い素材を選ぶことで、工事中だけでなく入居後の生活音によるトラブルも防げます。

こうした配慮を怠ると、工事の中断や住人との関係悪化につながる可能性があるため、リノベ会社と連携しながら慎重に進めましょう。

信頼できるリノベーション会社の選び方

リノベーションの成功は、パートナーとなるリノベーション会社選びにかかっています。

実績が豊富で、希望するデザインテイストを得意としているか、担当者との相性は良いか、見積もり内容が分かりやすいか、アフターサービスが充実しているかなど、多角的に判断しましょう。

複数の会社から相見積もりを取り、実際に相談会や完成見学会に参加して、会社の雰囲気や担当者の対応を直接確認しましょう。

信頼できる会社を選ぶことが、安心してリノベーションを進めるための第一歩となります。

もう迷わない!失敗しないリノベーション業者の選び方の秘訣を徹底解説!

予算別でみるマンションリノベーションでできること

マンションリノベーションは、予算によってできることの範囲が大きく変わります

例えば、300万円台であれば内装の表面的な更新が中心ですが、1000万円台になると間取りの大幅な変更も可能になるでしょう。

本項では、300万円台、500万円台、1000万円台の予算で、それぞれどのようなリノベーション工事が可能なのか、具体的なイメージをご紹介します。

300万円台でできるリノベーション工事

300万円台の予算では、主に内装の表面的な更新や、一部の設備交換が中心となります。 

例えば、リビング・ダイニングの壁紙や床材の張り替え、古くなった建具の交換、洗面台の交換などが可能です。

大規模な間取り変更や水回りの全面交換は難しいですが、壁紙の色や素材を変えるだけでも部屋の雰囲気は大きく変わります。

DIYとプロの施工を組み合わせることで、費用を抑えつつ自分らしい空間を作り出すことも可能です。

関連記事:費用300万円でどんなリノベーションができる?施工事例や予算内に抑えるポイントも紹介

500万円台でできるリノベーション工事

500万円台の予算になると、水回りの設備交換(キッチン・浴室・トイレ)を含む部分的なリノベーションが可能になります。 

例えば、キッチンと浴室の全面交換を行い、さらにリビング・ダイニングの床材や壁紙を刷新するなどの工事が考えられます。

間仕切り壁の一部撤去など、軽微な間取り変更も視野に入れることができます。デザイン性の高い素材を部分的に取り入れることで、空間全体の質感を向上させることができます。

関連記事:予算500万円でできるリノベーション内容を紹介|ビフォーアフターの実例や費用相場も紹介

1000万円台でできるリノベーション工事

1000万円台の予算があれば、間取りの大幅な変更を含むフルリノベーションが現実的になります。 

水回りの位置変更を伴う大胆な間取り変更や、造作家具の導入、素材のグレードアップ。デザイン性と機能性を両立させた理想の空間を創造できます。

築年数の古いマンションであれば、防音工事、断熱性能の向上などの性能改善も検討しましょう。

関連記事:予算1000万円でどこまでリノベーションできる?施工内容や事例を紹介

フルリノ!YouTubeチャンネルからルームツアー動画をご紹介!

写真だけでは伝わりにくいリノベーション後の空間の広がりや動線は、実際のルームツアー動画で体験するのが一番です。 

フルリノ!のYouTubeチャンネルでは、プロの解説付きで多くの物件を様々なアングルから紹介しており、よりリアルなリノベーション後のイメージを提供しています。

【予算1000万】東京都内・築30年以上のマンションをリノベーション!

「フルリノ!Youtubeチャンネルより」

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「オシャレすぎず、ちょうどいい」内装は、素材の風合いを活かしながら、居心地の良さも重視。生活動線や収納力など、細部まで使いやすさを追求しています。

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この記事では、マンションリノベーションの費用相場の全体像から場所別、広さ別、築年数別の詳細な目安、費用を抑えるポイントや後悔しないための注意点まで、幅広く解説しました。

マンションリノベーションは、物件の構造や管理規約による制限があるものの、費用を賢く管理し、信頼できるパートナーを選ぶことで、予算内で理想の住まいを実現できます

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記事を書いた人
株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

株式会社フルリノ 代表取締役 開原崇友

建築系ベンチャーにて、組織づくりや新規事業立ち上げに従事。 また、建築会社やスタートアップ企業の事業戦略・人事コンサルタントとして、さまざまな企業の支援にも。 長きに渡る建築業界での経験から、建築プラットフォームを構想。フルリノ!を立ち上げる。

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